レシピブック作りの4つの重要なステップ
- 家族に伝わるレシピを集める
- Adobe Scanを使って電子化
- レシピブックの形態をデザインして完璧に
- 整理、編集、共同作業をして、家族とシェア。自分の料理法を初心者に伝達する
なぜレシピブックは大切なのか
レシピブックは自分が作った新しい料理や、友達や家族から教えてもらった料理など、様々なレシピをユニークなセットとして提供します。レシピブックは、美味しい料理を作るためのステップにユニークなバリエーションを加え、お料理に自分独自のタッチが生まれます。素晴らしい調理法を考えた時には、それを記録しておく良い方法でもあります。熱心なシェフでも初心者でも、レシピブックを作るのはチャレンジかもしれませんが、同時に新しいことを教えてくれます。また、他の人達は、料理にどれだけの努力が必要か、理解してくれることでしょう。食べ物は人々を一つにしてくれます。そしてレシピブックは、人々に喜びをもたらすためのマニュアルのような役割を果たします。
アメリカの家族間で共有するファミリーレシピは、素敵なことを思い出させてくれたり、大切な人達をもっと身近に感じさせてくれます。人とつながっている感覚、そして誰でも食事をする必要があるということ、それはつまり、レシピブックがずっととっておきたい物や、友達、家族、職場の仲間への素敵な贈り物になるということです。冷凍食品を電子レンジで温めただけの料理や、お持ち帰りの食べ物と比べ、心を込めて用意した料理には達成感があります。料理にどんな材料を使ったか見ることができるうえ、自分の好みや健康上の理由に合わせて、レシピを調節したり改良したりすることもできます。
レシピブックの作り方
感謝祭のご馳走からアメリカの遠足でお馴染みのピーナッツバターとジェリーのサンドイッチまで、家族の楽しい行事の多くは、料理をしたり、一緒に食べたりすることが中心になっています。昔の色褪せたレシピカードの時代に比べて、家族に伝わる最高のレシピを保存するのが簡単になりました。食品ブロガーも、家族のそれぞれの好みを覚えておきたい人も、電子アプリとダウンロードできるテンプレートがあれば、自分のクックブックを簡単に作成できます。
家族のお気に入りレシピをまとめて、食事別(朝食、昼食、夕食、スナック、デザート)に分類しましょう。おばあさんのペパーミントバークや、お母さんが夏に作るハイビスカスレモネードなど、季節のレシピのセクションを加えることもできます。
1. 材料を揃える
家族の宝物とされているレシピは、キッチンの中だけにあるわけではありません。大好きなレシピを探るにはある程度の努力が必要です。例えば、すっかり忘れられていたノートに書いてあるレシピブックを、色々な物を仕舞い込んだ箱の中で探したり、親戚が集まって夕食をとる機会があったら、その時に聞いてみたりしましょう。自分独自のレシピも忘れないように。また、オンラインで良いレシピを見つけたら、それもコレクションに加えましょう。
いろいろなレシピを集め終えたら、レシピカード、手書きのレシピメモ、webページなどが手元にどっさり残るはずです。それをすべて1冊の本にまとめるには、全部を同じ形態にしなければなりません。
2. 紙の文書を電子化する
古いレシピをスキャンすると、長期にわたって保存することができ、自分のレシピブックを作る時にも、楽に整理して編集をすることができます。
Adobe Scanを使えば、すぐに手書きのレシピを電子化して、質の高いPDFに変えられます。しかも、光学文字認識(OCR)のおかげで、それぞれのレシピから文字を検索して取り出し、タイプミスを直したり、お店で購入しなければならない特定の材料を、レシピの中で見つけることができます。OCRは文字のフォントや書式も認識するので、スキャンしたPDFは元の文書とそのスタイルがマッチします。
3. ファイルをすべて同じ場所に
新しくスキャンしたレシピは、まとめて1つのフォルダーに収めましょう。レシピをすべて読み込んだら、Acrobatの結合ツールを使ってオンラインでPDFをまとめてひとつのファイルにしましょう。
「統合」を使うと、複数のPDFをほんの数回のクリックで1つにできます。「統合」のインターフェースにそれぞれの文書をドラッグするだけで、1つのPDFに変換されます。そうすれば簡単に好きな順番でPDFページを入れ替えられます。
4. 少し風味を加える
家族のためにクックブックを作成する時は、味気のない文章と材料を羅列する必要はありません。料理の写真を載せると、レシピにカラフルな色合いを加え、実際の料理として生き生きとさせることができ、またクックブックが家族の思い出が詰まった写真集にもなります。Adobe Acrobatを使えば、画像を簡単に取り込み、レイアウトに合わせて適切な場所に収め、サイズを変更することができます。
5. 形態を考える
レイアウトもレシピブックには重要です。フォントが読みやすく、ページの順序もわかりやすくて料理をしながらでもすぐに見ることができ、必要な情報を素早く見つけられるようにすると良いでしょう。もし画像がない場合は、レシピを1ページに収めておくのが理想的です。そうすれば、調理中や食事の準備中でも、ページをめくる必要がありません。実際のレシピを入力する前に、仮のテキストで、レシピブックがどのように見えるか、外観や読みやすさを確かめましょう。
本全体を、同じ一つの形態にしなくても大丈夫です。レシピによって長い文章を必要とする場合もあれば、そうでない場合もあります。セクション間に多めにスペースをとると、分かりやすくなることがあります。セクションにより適切なスペースをとることで、レシピの重要な部分を強調することもできます。とにかく分かりやすいことが、最も重要な点です。他の人達とレシピブックをシェアする前に、Acrobatを使ってページのレイアウトを確かめましょう。
6. 自分のスタイルを加える
自分なりの個性をさらに加えたいなら、レシピブックの冒頭に、特別な友人や家族の一人に捧げる、という意味の言葉を添えるといいでしょう。レシピブックは形やサイズも色々です。ハードカバーにも、ソフトカバーにもできます。従来の本の形を取る必要もありません。フォルダーやバインダーでも構いません。一生懸命作成したクックブックに、自分で撮った写真やグラフィックを加えてみましょう。
家族と一緒にレシピブックを作る方法
Acrobatの共同作業機能は、家族のレシピブック作りを家族全体のアクティビティにしてくれます。家族からの文章、コメント、他のレシピなどを加えたい時は、PDFをシェアするだけで、他の人達はコメントを加えたり文章を修正したりすることができます。
家族のクックブックは楽しいアクティビティであり、また素敵なギフトにもなります。しかし本当の価値は、レシピや家族の習慣を収集してコレクションにし、それを何世代にもわたってシェアして楽しむことにあります。そして、ここでやめる必要はありません。家族のお気に入りレシピをまとめたら、レシピブックを友達へのギフトとして作成したり、オンラインでシェアしたり、販売することもできます。さっそく、クリエイティブなレシピブックのアイディアに取り組みましょう。以下のステップに従って実現してください。
ファミリーレシピをなるべくたくさん思い出す
子供の頃、好きだったレシピを思い出してください。おばあさんの作ったおいしいレッドベルベットケーキはどうでしょうか?もしかしたら、お母さんは独自のチリのレシピを使ったかもしれないし、お父さんは最高のコーンブレッドを作ったかもしれません。他の人達とシェアしたいファミリーレシピを、なるべくたくさん書いてみましょう。
親戚からレシピを集める
どのレシピを誰が知っているか大体分かったら、家族に電話、メッセージ、Eメールなどで連絡を取り、彼らの好きなレシピを教えてもらいましょう。家族にレシピを便箋やインデックスカードに書き取ってもらうと、レシピにユニークなタッチを加えることができます。カードをスキャンするか、または、自分の好みのフォントやスタイルをレシピブックに使いたい場合は、共同作業のできるオンライン文書を作成するのもいいでしょう。Adobe Acrobatオンラインサービスを使えば、夢のレシピブックを作成するために、メモ、ハイライト、注釈を加えることができます。
コレクションをアレンジして書く
必要なレシピがすべて揃ったら、分かりやすいようにそれをアレンジしましょう。レシピを、朝食、昼食、夕食など、食事別のセクションに分けるのも良い考えです。季節独特の料理と1年中通じて好まれる料理を分けたり、手早くできる料理と手の込んだ料理を分けることもできます。あらゆるアレンジが可能です。そこから、どのようにレシピを書いていくか決めます。文書をスキャンしたり、オンライン文書をコピー/ペーストしたり、画像から文章を書き取ったりしましょう。
一貫した形態をデザインするか、見つける
レシピブックは、レシピをできる限り分かりやすく見せなければなりません。一貫した形態を見つけるか、自分でデザインすると、読む人にとって分かりやすいレシピブックとなります。見た目に楽しい、あるいはアーティスティックなフォントを使いたいかもしれませんが、ステップに従う調理のガイドを書く時には、Times New RomanやArialなど、最も見やすいフォントを使うのが適切な方法です。文章間のスペースも、レシピでは色々な間隔が考えられます。例えば、ステップの一部にはないけれど、役に立つアドバイスを加えたいこともあるでしょう。各レシピに、そのようなアドバイスは必要ないかもしれませんが、複雑なレシピの場合、アドバイスを加えて読者を助けてあげられます。役立つアドバイスは、ページの下の隅に持っていくこともできます。またレシピによっては、段落ごと、または文章ごとの間隔を変えても良いでしょう。きちんときれいに整えられ、調理法を追うのが簡単であれば、レシピごとの構造を少し変えるのは構いません。
料理して(写真を撮る)
さあ、この特別なレシピを自分で料理してみましょう。自分でレシピを使ってみることで、役立つ情報を必要な部分に加えることができ、また最も重要なのは、写真を撮ることができる点です。写真は何千もの言葉よりも効果があります。写真は、レシピを使って出来上がった料理がどのように見えるか、読者に伝えてくれます。レシピを送ってくれた人に、写真も送ってもらえるよう頼んでもいいし、自分でレシピを試すときに撮影してもいいでしょう。
写真を撮影する時の注意点:
- フラッシュ撮影は避けます。自然の光が最適です。
- 三分割法を使います。画面を3分の1に区切る、複数の縦横の線を想像して、被写体をそれに合わせます。
- 食べる人の視点で撮影します。
- ユニークな背景を使用しますが、控えめに(主役の邪魔にならないようにしましょう)。
- 光や影によって、料理がどのように違って見えるか考慮します。
- カメラを確実に固定させます。必要であれば、三脚を使ってください。
- 写真を編集して完璧に仕上げます。