ビジネスやプロジェクトはそれぞれ異なりますが、会社、組織の良い一員となることは万国共通の価値観です。
キャリアを成功に導くプロフェッショナルスキル

優れた組織の一員になる
以前は、一度就職したら何年も同じ職場に留まるのが普通でした。今ではどの職種においても、キャリアを通じて仕事から仕事、あるいは業界をまたいだ転職までもが一般的になりました。雇用市場は変化し、労働者はそのライフスタイルに合う仕事で、場所を問わずにスキルを発揮したいと考えています。プルデンシャルファイナンシャル社の 「Pulse of the American Worker(アメリカ人労働者の動き)」の調査によると、調査の対象となった労働者の20%が新型コロナウイルスによるパンデミックの収束とともに新たな就労機会を探す意向を示したということです。パンデミックの最中に転職した人もいます。
新しい仕事を探す理由が何であれ、幅広いスキルで秀でていれば業界に関係なく成功する可能性が高いでしょう。スキルを備えていれば、採用の可能性、従業員としての価値を高めるだけでなく、新しい就労機会を探そうと決断した場合に、キャリアの路線変更や転職への準備を整えておくことができます。
成功につながるハードスキル
ハードスキルとは、特定のソフトウェア技能や基本的なITトラブルシューティングなど、教育や訓練で習得し、測定できる技術的なスキルを指します。
多くのハードスキルは技術的な特質を有しているため、求職者の中には大学で特定の教科を学んだ人、あるいは研修プログラムを受けた人だけが習得できるものだと思っている人もいます。しかし、STEM学位と技術的な研修だけがハードスキルを習得する手段ではありません。プロフェッショナルな人は、多くの優れたオンラインリソースで、時間を有効に使って新しいスキルを習得しています。今後、あるいは継続して習得した方がよいハードスキルをいくつかご紹介します。

デジタルリテラシー
デジタルリテラシーには、コンピューターと関連技術に関する知識が含まれます。コンピューター、タブレット、モバイル機器の使い方に関する知識は大半の仕事に不可欠です。入力、Webブラウザ、データの保管や移動に関する知識はすべてデジタルリテラシーに含まれる事柄です。
今日の就労者の多くは、デジタルリテラシーを低学年の頃から習得しています。しかし、テクノロジーが変化し続ける時代では、デジタルリテラシーを当然のことと考えてしまいがちです。そのため、例えばフロッピーディスクの時代に仕事を始めた労働者が、クラウドベースの職場環境に移行する際にいくつかつまずくことがあるかもしれません。最新のテクノロジーの進歩を常に確認して、テクノロジーの専門用語に遅れを取らないようにしておくことが大切です。
コミュニケーション技術
コミュニケーションとコラボレーションはどの仕事でも重要です。電子メール、インスタントメッセージ、ビデオチャット、クラウド文書のノートの使い方を知っていれば大半の職場で役に立ちます。リモートワークをする人が増え続けるにつれ、コミュニケーション技術の使い方を理解してリモートワークをスムーズにこなすことのできるスキルが益々重要です。

一般的なソフトウェアとアプリケーション
さまざまなオペレーティングシステム(MacやPC)やソフトウェアを使用できるスキルがあれば、一度に多くの新しい知識を学習せずとも、転職をスムーズに行うことができます。
さらに高度なソフトウェアスキルがあれば、役職や専門スキルのレベルによっては、広告、IT、会計などさまざまな業界で就労できる機会が増えます。広範囲に対応できるソフトウェアのスキルは、給与に反映されることはいうまでもなく、個人の成長や進歩の機会が広がるため、履歴書の充実を図ることができます。新しいソフトウェアに慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、以下のような基本的事項を理解しておけばスムーズに学習を進めることができます。
- ワードプロセッシング: 文を書くことは考えを表現する最も基本的な手段です。標準的なワードプロセッシングソフトはMicrosoft Wordですが、企業によってはGoogle Docs やまったく別のアプリケーションを使用していることもあります。そのため複数のソフトの使い方を知っておくのもよいでしょう。
- プレゼンテーション:優れたプレゼンテーションは見る人の注意を引くことができ、主張したいことを視覚的に訴えることができます。文章を飾りたてる必要はとくにありませんが、PowerPointやKeynote を使って効果的な伝え方を知っていれば、画面上で文書を共有するよりも、言いたいことが伝わりやすくなります。
- スプレッドシート:スプレッドシートは散乱しているデータを明確な情報に変えます。ExcelやGoogle Sheets のようなスプレッドシートソフトの基本的な知識を持っておくことで、仕事で知識を活用する機会がなくても、職場で優位に立つことができます。
- メディア編集:オーディオ、動画、画像ファイルはプレゼンテーションや広告に掘り下げた情報や洞察を加えることができます。Photoshop のように普及している画像編集ソフトやJPG画像やPNG の基本を理解していれば、さまざまな画像を処理する際に役に立ちます。
- コミュニケーション:コミュニケーションソフトウェアはどこからでも業務上の会話をすることができるようにするツールです。Slack やSkype、Zoom のようなツールがあれば、他の人とプロジェクトや業務で共同作業をしている時に、アイデアや考え方、意見などを口頭や文字で効果的に伝えることができます。
- 文書管理:文書管理は同じ業務に従事している人や製品を使用しているエンドユーザーと情報を共有、保存できる機能です。Adobe Acrobatのようなソフトウェアがあれば、ほんどの機器を介して他の人と連携でき、他の人が必要に応じてファイルの編集・パスワード保護・署名を行うことも可能になります。
基本的なITトラブルシューティング
コンピューターの予期しないトラブルは発生するものです。よく起こる問題の解決法や基本のITツールの使い方を理解しておけば、精神的な動揺を大幅に抑え、業務に支障をきたす事なく問題解決ができることを周りに示すことができます。各種機器のクラッシュに対応できれば、小さなエラーが起こるたびにITサポートを呼ばなくてもよくなります。重要なコツ:予期せぬことが起こったら機器を再起動してみることです。それだけでかなり多くのITトラブルを解決できます。

仕事にかかわらず成功をもたらすソフトスキル
ソフトスキルとは、他の人と円滑かつ効果的に交流できる能力を意味します。コミュニケーション、チームワーク、適応力、対人能力のようなスキルがあれば、属している業界、抱えている問題に関係なく、人との共同作業や連携がスムーズにできるようになります。
コミュニケーション
FlexJobs 社のキャリア開発マネジャー兼キャリアコーチであるブリー・ウェイラー・レイノルズ氏は「コミュニケーションはリモートワークを成功させる真の基盤です」と語ります。オンラインでのコミュニケーションは対面での会話より難しいかもしれませんが、必要なスキルなのです。
多くの雇用主が優れたコミュニケーションスキルを重要視しています。仕事の相手と実際に会えない場合、どのように自分のコミュニケーションの方法を伝えていますか?メール、電話、オンライン会議などが頭に浮かびますか?オンラインであろうと対面であろうと、コミュニケーションスキルの高さをアピールできれば、将来の雇用先で注目を浴びるかもしれません。
チームワーク
不要な衝突を避け、またそれが実際に起こった場合には解決し、友好的に仕事を進められるスキルは重要です。
組織で働く人にはさまざまな個性、仕事のスタイル、背景、主張があります。さまざまな人とうまく仕事ができなければ、仕事は思う通りに進まなくなるでしょう。しかし、他人が持つ価値観を理解し、各自が業務に貢献できることを認識し、それぞれの役割のつながり方を把握できれば、精神的な負担を抱えることなく組織全体がスムーズに運営されます。
タイムマネジメント
タイムマネジメントのスキルは大切です。このスキルがあれば、労働時間を最適化し、期限を厳守して仕事を順調に進めることができます。また、ワークライフバランスをうまく保つためにもタイムマネジメントは重要です。
柔軟性
仕事は時に最悪のタイミングで変更されるものです。仕事の大きな変更は必然的に起きるものだと想定して備えておくことが大切です。これまで経験したことのない状況でも、それを把握する力を持つこともストレスを緩和するのに役立ちます。変化に対応する能力に自信があれば、自身の仕事、業務、チームに余裕を持って対応できます。
改善する機会は、知識や経験に関係なくどこにでもあるものです。ひとりで何でもこなせる人はそういませんが、スキルを生かし、自分に合う仕事を見つけ、楽しく充実感を得られるような仕事につける可能性は誰にもあるものです。自分の長所と関心事は何かを知り、それらを追求し続け、成長すること意欲的である限り、職場に関係なくプロフェッショナルとして成功することができるのです。
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