デザインにおける赤の意味

赤は強い色ですが、その力は、全く異なる2方向に作用します。赤という色が持つ意味と、デザインへ及ぼす影響を見ていきましょう。

「私の愛は、真っ赤なバラのようだ」と、ロバート・バーンズ(18世紀のスコットランドの著名な詩人)は書きました。バーンズが言う通り、「赤」は、言葉を使わずに_愛_を語るにはぴったりの色です。しかし、赤には愛以外の意味もあります。

デザイナーであれば、色に多彩な意味があることは知っているはずです。ですが、その実際の意味は、あまり把握していないのではないでしょうか。ここでは、赤の持つ意味と、それをデザインで効果的に使う方法を見ていきます。

赤は「過激」な色

赤には、人間の2つの真逆の感情に関わる意味があります。まず、「情熱」と「強さ」を象徴します。バレンタインデーに関するものに赤が使われるのには理由があります。例えば、愛の色である赤は、恋愛に関する目標に向かう努力を促します。

しかし、ロマンチックなだけの色ではなく、「怒り」や「危険」も表します。英語では、怒ることを「see red(直訳:赤を見る)」と表しますし、「停止」標識も赤です。赤はポジティブにもネガティブにも使えますが、間違いなく「行動」の色です。赤は、情熱の対象に向かって、あるいは危険な状況から逃れるために、人を動かします。

強力なデザイン要素

赤は、重要な要素に注意を引くために使うことができます。例えば、ポスターの情報を赤で強調したり、ソフトのUIデザインでは、取り消しできない決断をすることを警告するために使用できます。繰り返しになりますが、赤は人を行動に駆り立て、注目を集める色です。

また、色は、色調によって意味が変わることも、忘れないでください。鮮やかなトマトレッドは、ベリーピンクよりも攻撃的です。どのような赤を使うかは、デザインの目的をよく考えて選ぶ必要があります。さらなるヒントを見つけて、デザインプロジェクトをブラッシュアップしましょう。

魅力的な赤を使ったデザインで、人の行動を喚起させましょう。Adobe IllustratorPhotoshop、**InDesign**を使用して、ロゴ、アイコン、イラストやポスター作品まで、自由に制作してみましょう。