【無料】iPadでWordをPDFに変換するカンタンな方法
Microsoft Wordで作成した書類をPDFに変換すると、ファイルを開くデバイスに関係なくレイアウトやフォントを維持できるほか、ファイル容量を削減できるといったメリットがあります。
ただ、「iPadを使っているけれど、WordをPDFに変換する方法がわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
この記事では「Adobe Acrobat オンラインツール」という無料ツールを使って、iPadでWordをPDFに変換する方法を紹介します。
直感的な操作ですぐに変換が完了するので、誰でもカンタンに扱えます。
さらに、アプリをインストールせずに利用できるため、アプリでiPadのストレージ容量を使いたくないという方にもオススメです。
ぜひこの記事の内容を参考に、iPadでWordをPDFに変換してみてください。
なお、この記事で紹介する方法はiPadだけでなく、iPhoneでも使えます。
iPadでWordをPDFに変換するカンタンな方法
Acrobat オンラインツールを使って、iPadでWordファイルをPDFに変換する手順を紹介します。
大まかな手順は、以下の動画でも解説していますので、お好みの方法でご確認ください。
なお、動画ではPCでの操作を紹介していますが、iPad・iPhoneでも操作方法は同じです。
【手順1】Wordファイルを、iPadに保存する
Acrobat オンラインツールで変換するには、事前にWordファイルをiPadに保存しておく必要があります。
変換したいWordファイルが既にiPadに保存されている場合は、手順2に進んでください。
【Wordアプリで開いているファイルを保存する場合】
画面右上の「…」をタップし、表示されたメニューの中から「保存」をタップします。
すると、「名前を付けて保存」のメニューが表示されるので、保存場所とファイル名を指定し、「保存」をタップすれば、保存は完了です。
ファイルの保存場所に迷う場合は、記事後半の「iPadでファイルを上手に管理する3つのコツ」で詳しく解説していますのでご参照ください。
【メールやチャットなどに添付されているファイルを保存する場合】
添付ファイルを開いて、画面上部もしくは下部にある共有ボタンをタップします。
表示されるメニューのうち「”ファイル”に保存」をタップして保存場所を選択すると、保存できます。
ファイルの保存場所に迷う場合は、記事後半の「iPadでファイルを上手に管理する3つのコツ」で詳しく解説していますのでご参照ください。
【手順2】Acrobat オンラインツールにWordファイルをアップロードする
「WordをPDFに変換」のページにアクセスし、画面中央の「ファイルを選択」をタップし ます。
ポップアップで表示されるファイルの中から、PDFに変換したいWordファイルを選択してください。
【手順3】PDFファイルをダウンロード・共有する
PDFへの変換が完了したら、「ファイルのダウンロード」もしくは「共有用リンクの発行」を行いましょう。
ダウンロードやリンク発行の前にログインを求められた場合は、Googleアカウント・Adobeアカウント・Apple IDのいずれかでログインしてください（ログインは無料です）。
●PDFファイルをダウンロードする方法
画面左上に表示される「ダウンロード」ボタンをタップすると、ファイルをダウンロードできます。
●PDFファイルの共有用リンクを発行する方法
ダウンロードボタンの横にある「リンクボタン」をタップすると、PDFファイルを閲覧できるURLが発行されます。
URLでPDFファイルを共有することで、ファイルサイズを気にせず気軽にPDFを共有できます。
また、Acrobat クラウドストレージに保存されている最新の内容が反映されるため、ファイル内容に変更を加えても、都度送りなおす必要がありません。
なお、URLを発行するには、Acrobat オンラインツールにログインし、Acrobat クラウドストレージにPDFファイルを保存する必要があります。
ここまでで、PDFへの変換は完了です。
なお、Acrobat オンラインツールの「PDFに変換」を使えば、Word以外の形式のファイルをPDFに変換することもできます。
WordからPDFへの変換と同様の方法で、Excelや画像など、様々な形式のファイルをPDFに変換できて便利なので、ぜひ一度お試しください。
Acrobat オンラインツールを使うと、iPadで様々な資料を作成したり、編集したりできます。
そのようにiPadで多数のファイルを扱う際には、使いたいファイルをすぐに取り出せるよう、適切にファイルを管理することが必要です。
そこで続いては、iPadでの上手なファイル管理のコツを3つ紹介します。
iPadでファイルを上手に管理する3つのコツ
iPadで作成や変換、ダウンロードしたファイルを無造作に保存していると、どこに保存したのかがわからなくなり、目当てのファイルを探すのに手間取ってしまうことがあります。
そこで、iPadでファイルの保存や管理をする際のコツを3つ紹介します。
【コツ1】ファイルの使用シーンに応じて、保存場所を決める
iPadでのファイルの保存場所は、大きく分けて「iCloud Drive」と「このiPad内」の2種類があります。
両者の違いを把握し、どちらに保存するかを選びましょう。
1．iCloud Drive
Appleが提供するクラウドストレージである「iCloud Drive」に保存する方法です。
「設定」で「iCloud」機能をオンにすると、同じApple IDで紐付けられたすべてのデバイスから、保存したファイルにアクセスできます。
よって、複数のデバイスからファイルを開きたい場合は、iCloud Driveに保存するのがオススメです。
ただし、無料アカウントの保存容量は5GBまでなので、それ以上保存したい場合には有料プランの契約が必要です。
2．このiPad内
操作しているiPadのローカルストレージ内に保存する方法です。
特長として、iCloud Driveよりも保存容量が大きいことが挙げられます。
ただし、保存したファイルはそのiPadの中にしか存在しないため、他のデバイスからはアクセスできません。
そのため、保存したPDFファイルを、同一のiPadでのみ開く場合には向いています。
【コツ2】用途や特徴に応じて、フォルダを分ける
目当てのファイルにすぐにアクセスできるよう、ファイルの用途や特徴に応じて、保存するフォルダを分けておきましょう。
例えば、「請求書」「プレゼン資料」のようにカテゴリで分けたり、「作業中」「対応完了」のようにステータスで分けたりするのもよいでしょう。
iPadの「ファイル」アプリを起動し、右上のアイコンをタップすればフォルダを作成できます。
【コツ3】ファイルが見付けやすくなるよう、タグを付ける
iPadには「タグ」という機能があります。
ファイルやフォルダにタグを付けておけば、サイドバーのタグをタップすることで該当のファイルを絞り込めるので、目当てのファイルやフォルダを見付けやすくなります。
タグの設定方法は、以下のとおりです。
1. 「ファイル」アプリを起動し、 タグで分類したいファイルのアイコンを長押しする
2. 表示されるメニューの中から 「タグ」をタップし、使いたいタグを選択する
独自のタグを作りたい場合は、「新規タグを追加」をタップしてください。
設定したタグを外すには、タグ一覧を開いて、もう一度そのタグをタップすればOKです。
なお、ファイルをiCloud Drive上で保存している場合、タグの情報も、同じApple IDで紐付けられたデバイスに共有されます。
そのため、他のデバイスでも同じタグを使ってファイルを管理できます。
ここまで、Acrobat オンラインツールを使ってWordをPDFに変換する方法と、iPadでのファイル管理のコツを紹介しました。
最後に、ここまでで説明しきれなかった、Acrobat オンラインツールの魅力をご紹介します。
iPadでのPDFファイル変換・編集がカンタンにできる「Adobe Acrobat オンラインツール」
「Adobe Acrobat オンラインツール」は、PDFを開発したアドビによって提供されています。
そのため、PDFに関する様々な機能が充実しているほか、安全性にも優れています。
ここでは、Acrobat オンラインツールの3つの特長をお伝えします。
【特長1】デバイスを問わず使える
【特長2】PDFに関する20以上もの機能が使える
【特長3】セキュリティ対策がされており安全性が高い
【特長1】デバイスを問わず使える
Acrobat オンラインツールは、ネット環境さえあれば、ブラウザからページにアクセスしてすぐに使えます。
そのため、iPadのようなタブレットに限らずスマホやPCなどのデバイスでも使えるほか、WindowsやMacといったOSに関わらず使えるのが特長です。
PDFの編集を行うことが多い方は、よく使う機能のページをブックマークしておくと、お使いのブラウザ上ですぐに立ち上げられて便利です。
また、GoogleChromeでは、以下の拡張機能を入れると、使いたいときに拡張機能のアイコンをクリックするだけですぐにツールを立ち上げられます。
【特長2】PDFに関する20以上もの機能が使える
Acrobat オンラインツールは、PDFに関する20以上の機能を無料で使えるのも特長です。
この記事で紹介した機能以外にも、例えば以下のような機能を使えます。
Wordだけでなく、Excel、PowerPoint、画像（JPGやPNG）をPDFに変換できます。
この記事で紹介したのとは逆に、PDFファイルをWord形式（docx）に変換できます。
複数のPDFファイルを一つのPDFファイルにまとめられます。
また「Adobe Scan」というツールと組み合わせて利用すれば、紙の資料をPDFやWordに変換することも可能です。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
【特長3】セキュリティ対策がされており安全性が高い
Acrobat オンラインツールは、アップロードされた情報を暗号化します。
ログインせずにAcrobat オンラインツールを利用した場合、アップロードしたデータはサーバーから削除されるので、安全です。
ログインした場合は、アップロード、変換したファイルは暗号化してAdobe クラウドストレージに自動で保存され、いつでも削除できます。
（セキュリティに関する取り組みについて詳しくはこちらもご参考ください）
iPadはもちろん、そのほかのタブレット端末やスマホ、PCなど、インターネットに接続できるあらゆるデバイスで利用可能な「Adobe Acrobat オンラインツール」。
PDFの変換・編集作業を効率化するために、ぜひご活用ください。
（執筆：ウェブライダー）
https://milo.adobe.com/libs/img/mnemonics/svg/acrobat-pro-64.svg
