【YouTubeの始め方】初心者がスマホだけでチャンネル開設する方法
全世界に向けて動画を発信できるYouTube。
思い切って始めてみたいものの、「ひとりで始めるのは難しそう」「初心者でも動画の編集はできるだろうか」などと不安になっている方が多いかもしれません。
でも実は、YouTubeは誰でもカンタンに始められます。
本格的なカメラやPCがなくても、スマホさえあれば投稿できるので、ぜひトライしてみてください。
この記事では、スマホのみでYouTubeのチャンネル開設から投稿まで行う手順を詳しく解説するほか、収益化の方法や再生回数を上げるコツも取り上げます。
日本でのYouTubeの月間ユーザー数は2021年5月時点で6,900万人超と多く、あなたの動画を観てもらえるチャンスはどんどん広がっています。
より多くの視聴者にあなたの動画を観てもらえるよう、すぐにでもYouTubeを始めてみましょう。
※この記事は、2022年11月時点のYouTubeの仕様を元に解説しています。
目次
YouTubeのチャンネル開設から動画投稿までの手順
YouTubeに動画を投稿するには、まずYouTubeに自分のチャンネルを開設する必要があります。
チャンネルの開設は難しくありません。
スマホでもカンタンに開設できるので安心してください。
ここでは、スマホでチャンネル開設や動画投稿を行う手順を解説します。
手順は大きく分けて、以下の5つです。
1.Googleアカウントを用意する
2.チャンネルを作成する
3.チャンネルをカスタマイズする
4.アカウントの確認を行う
5.動画を投稿する
1.Googleアカウントを用意する
YouTubeのチャンネルを開設するにはGoogleアカウントが必要です。
Gmailなどで使っているGoogleアカウントがあれば、そちらを利用するとよいでしょう。
まだGoogleアカウントをもっていない場合は、以下からアカウントを作成してください。
2.チャンネルを作成する
Googleアカウントを用意したら、YouTubeに動画を投稿するためのチャンネルを作成します。
このチャンネルは動画の投稿だけでなく、自分のお気に入りの動画を保存、あるいは他の配信者の動画へのコメント、評価する際にも使われます。
なお、チャンネルには「Googleアカウントに紐付くデフォルトのチャンネル」と「ブランドアカウントに紐付くチャンネル」の2種類があります。
「ブランドアカウント」とは、Googleアカウントとは別に作れる、YouTubeチャンネル専用のアカウントのこと。
ブランドアカウントを利用すれば、複数のチャンネルを作成したり、チームでチャンネルを管理したりできるので便利です。
- 1個のGoogleアカウントで1チャンネルのみ作成できる
- 複数人でチャンネルを管理できない
- 1個のブランドアカウントに1個のチャンネルが紐付けられる
- 1個のGoogleアカウントで最大100個のチャンネルを管理できる
- 複数人でチャンネルを管理できる
企業・団体はもちろん、YouTubeで収益化を目指す個人の方もブランドアカウントに紐付くチャンネルを運営しているケースが多いです。
そのため、ここではブランドアカウントを作成し、チャンネルを開設する手順を解説します。
【手順1】Googleアカウントに紐付くデフォルトのチャンネルを作成する
ブランドアカウントを作成する前に、デフォルトのチャンネルをGoogleアカウントで作成する必要があります。
PCでYouTubeにアクセスし、 Googleアカウントでログインします。
(スマホからアクセスする場合、ブラウザアプリでPC版サイトを表示してください。ただし、文字が小さく操作しにくいため、PCからのアクセスがオススメです)
右上のGoogleアカウントのアイコンをタップし、「チャンネルを作成」を選択します。
まず「名前」を決めます。
「名前」はそのままチャンネル名になります。
Googleアカウントに登録している名前が自動で入っているので、本名を知られたくない場合は変更しておきましょう。
次に「ハンドル」を決めます。
「ハンドル」はチャンネルを識別するための「@」から始まる英数字の文字列(例:@youtubecreators)で、ショート動画やコメントなどに表示されます。
ハンドルが「youtube.com/@youtubecreators」のようにチャンネルのURLにも使われるので、チャンネル名と関連のあるものに変えておくと、視聴者があなたのチャンネルを覚えやすくなったり、見付けやすくなったりします。
ただし、ハンドルはチャンネルごとに固有で、既に使われているものは設定できません。
この後に作成するブランドアカウントで使用したい文字列がある場合、その文字列は使わないようにしましょう。
これで、Googleアカウントに紐付くデフォルトのチャンネルの開設が完了しました。
このチャンネルはあくまでもデフォルトチャンネルです。
今回は、このデフォルトチャンネルを使わず、ブランドアカウントのチャンネルを使います。
よって続いては、ブランドアカウントに紐付くチャンネルの作成方法を解説します。
【手順2】ブランドアカウントに紐付くチャンネルを作成する
PCでYouTubeにアクセスし、 Googleアカウントでログインします。
(スマホからアクセスする場合、ブラウザアプリでPC版サイトを表示してください。ただし、文字が小さく操作しにくいため、PCからのアクセスがオススメです)
「アカウントを切り替える」をタップします。
表示されたメニューの中から、「チャンネルをすべて表示」を選択します。
「チャンネルを作成」をクリックします。
チャンネル名を入力し、チェックボックスにチェックを入れ、「作成」をタップします。
これでブランドアカウントの作成が完了し、ブランドアカウントに紐付くチャンネルが用意できました。
チャンネルのURLとなる「ハンドル」の設定方法については、この後の「3.チャンネルをカスタマイズする」でお伝えします。
3.チャンネルをカスタマイズする
ブランドアカウントに紐付くチャンネルを開設できたら、次に、チャンネルをあなたらしくカスタマイズしましょう。
チャンネルのハンドルやアイコン、ヘッダー画像を設定することで、視聴者があなたのチャンネルを認識しやすくなります。
チャンネル運営に力を入れていることを伝えるためにも、ぜひ設定してください。
なお、ここからの操作はPC版サイトだけでなくYouTubeアプリでも行えます。
今回はYouTubeアプリでの手順を見ていきましょう。
YouTubeアプリは以下のリンクからインストールしてください。
【手順1】YouTubeアプリを開き、右上のアイコンをタップする
【手順2】一番上の「アカウント」をタップし、カスタマイズしたいブランドアカウントを選択する
【手順3】「チャンネル」を選択し、チャンネルの設定をおこなう
「チャンネル」を選択すると、投稿済みの動画の一覧や再生リストなどを確認できるページに移ります。
右側の「ペン」のマークをタップして、ハンドルやアイコンなどを編集する「チャンネル設定」画面を開きましょう。
【手順4】ハンドルやアイコンなどを設定する
画面に表示されている各項目の横にある「ペン」のマークをタップすると、編集画面が開いて情報を編集できます。
編集が完了したら「保存」をタップしてください。
各項目で設定できる情報の概要は、以下のとおりです。
- 動画のサムネイルやショート動画の下部に表示される画像
- チャンネルの上部に表示されるバナー
- PCやテレビなど、視聴する環境によって表示されるサイズが変わる
- ブランドアカウントの作成時に設定したチャンネル名
- チャンネル名を変更すると、YouTube全体で新しい名前が表示されるようになるまでに数日かかる場合がある
- チャンネルを識別するための「@」から始まる英数字の文字列(例:@youtubecreators)
- ショート動画やコメントなどに表示される
- チャンネルのURLに使われる(例:youtube.com/@youtubecreators)
- チャンネルの「概要」などに表示される説明文
- 配信者のプロフィール、チャンネルのテーマ、配信スケジュールなどを記載するとよい
※リンクと連絡先(メールアドレス)を「概要」に掲載したい場合、アプリではなくPC版サイトで設定してください
- そのチャンネルに投稿する動画と再生リストの公開設定
- デフォルトで非公開になっている
4.アカウントの確認を行う
チャンネルのカスタマイズが完了したら、アカウントの確認をしましょう。
アカウントの確認をすることで、以下を行えるようになります。
● 15分を超える動画のアップロード
● カスタムサムネイルの追加
● ライブ配信
● Content IDの申し立てに対する再審査請求
アカウントの確認は、以下のページにアクセスし、ガイドに沿って確認を進めてください。
なお、アカウントの確認には電話番号が必要です。
「電話番号を確認しました」という画面が表示されたら、アカウントの確認完了です。
これでブランドアカウントに紐付くチャンネルの準備が完了しました。
次に動画を投稿する方法をお教えします。
5.動画を投稿する
続いて、YouTubeに動画を投稿する方法について解説します。
ここでは、事前に用意した動画ファイルを使って、スマホで投稿する手順をお伝えします。
動画を投稿するには、動画のタイトルや説明(概要)なども必要です。
これらの情報は動画を投稿する前に考えておきましょう。
【手順1】YouTubeアプリを開き、画面中央下部の「+」ボタンをタップする
【手順2】「動画をアップロード」をタップする
【手順3】アップロードするファイルを選択して 「次へ」をタップする
【手順4】動画のタイトルや説明(概要文)を入力し、公開する
「タイトル」「説明(概要文)」「公開設定」「視聴者」を設定します。
公開設定は、以下3つから選べます。
● 公開(YouTube内で公開され、検索にもヒットします)
● 限定公開(動画のURLを共有している人にしか公開されません)
● 非公開(自分以外の人には公開されません)
設定が完了したら、画面右上の「次へ」をタップします。
すると、「視聴者層を選択」という、対象とする視聴者が子どもか否かを設定する画面が開きます。
子どもを対象として作成した動画や、子ども向けのテーマを扱っている動画は「子ども向けコンテンツ」に該当します。
「はい、子ども向けです」を選んだ場合、児童オンラインプライバシー保護法などに則り、
YouTube側で一部機能に制限がかけられます。
そのため、特に子どもに見てもらうことを意識した内容ではない場合は、「いいえ、子ども向けではありません」を選択してください。
いずれかを選択後に「動画をアップロード」をタップします。
これで動画の投稿が完了です。
【手順5】動画を投稿できていることを確認する
動画投稿後は、正しく投稿できているかを確認しましょう。
まずは「ライブラリ」タブの「自分の動画」をタップします。
すると投稿した動画が一覧で表示されます。
正しく投稿できていれば、投稿した動画をこのページで確認できます。
以上で動画の投稿が完了しました。
初心者でもクオリティの高い動画を作成するコツは、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
オススメの撮影ツールと動画編集ソフト
ここでは、スマホで動画を作る際にオススメの撮影ツールや動画編集ソフトを紹介します。
YouTubeは基本的にスマホだけで始められますが、撮影ツールや編集ソフトを使うことでよりクオリティを上げられます。
オススメの撮影ツール
最近のスマホは、カメラの画質も音質も良く、高価なカメラやマイクを用意しなくてもクオリティの高い動画を撮影できます。
しかし、スマホだけだと、屋内では薄暗い映像になりやすかったり、ずっと手持ちで撮影しなければならなかったりといった問題もあります。
そうした問題に悩まずに済むように、「ライト」と「三脚」は用意しておくとよいでしょう。
高価なものを揃える必要はなく、千円台~数千円のもので十分です。
1.ライト
ライティングは動画の印象を左右する最も重要な要素です。
スマホで撮影する場合、自然光の少ない屋外や屋内では暗い映像になりがちですが、被写体にライトを当てるだけで映りがよくなります。
顔出しする場合は、スタンド付きのLEDリングライトがオススメです。
2.三脚
手ブレを防ぎ、定点映像が撮影できる三脚も用意しましょう。
撮影の角度を自由に変えられるタイプや、不安定な場所や狭い場所にも設置できるタイプなど、様々なタイプがあるので、撮影するテーマやシチュエーションによって選んでください。
3.マイク
スマホに内蔵されているマイクの場合、雑音が入ったり、声を拾ってくれなかったりといったケースがあります。
特に被写体とスマホが離れている際にこうしたトラブルが起こりやすいので、外付けのマイクを用意するとよいでしょう。
ただし、マイクはライトや三脚に比べて高めなので、動画撮影に慣れてきて、動画のクオリティをより高めたくなったときに検討するのがオススメです。
オススメの動画編集ソフト
撮影した動画は、動画編集ソフトで不要なシーンをカットしたりテロップを入れたりすると、よりクオリティが高まります。
動画編集の初心者の方は、動画編集ソフトと聞くと「使いこなすのが難しそう」と思うかもしれませんが、最近はスマホで手軽に使えるアプリが充実しています。
中でも「Adobe Premiere Rush」は、直感的に操作できて、プロ顔負けの動画が作れるアプリ。
世界中のプロが愛用している動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」の基本的な機能を、動画編集の経験がない方でもカンタンに使いこなせるようにしています。
スタータープランなら無料で利用でき、スマホでの動画の書き出し(YouTubeなどで閲覧できるファイル形式に変更すること)も回数無制限なので、ぜひお試しください。
【iOS版】Adobe Premiere Rushをインストールする
【Android版】Adobe Premiere Rushをインストールする
より細部までこだわりたい場合や、PCで長尺の動画を作ることが増えそうな場合は、最初からAdobe Premiere Proを選ぶことをオススメします。
プロの動画クリエイターにも選ばれているソフトなので、あなたが思い描くイメージを表現するのに役立つはずです。
Adobe Premiere Proを利用できるプランなら、Adobe Premiere Rushのアプリも無料で利用可能です。
YouTubeで収益化する方法 4選
ここでは、YouTubeで収益を上げる主な方法を解説します。
通常、動画の再生時間やチャンネル登録者数などが一定のラインを超えれば収益を得られるようになります。
収益化のパターンを4つご紹介します。
1.広告収益
YouTubeで収益を上げる方法といえば、動画の再生中などに流れる広告を思い浮かべる方が多いかもしれません。
広告の種類は大きく分けると、「動画広告」「オーバーレイ広告」「ディスプレイ広告」の3種類があります。
上記の広告で収益を得たい場合、「YouTube パートナー プログラム」というプログラムに申し込み、審査を受ける必要があります。
ただし、誰でも申し込めるわけではなく、一定の条件を満たさなければなりません。
その条件は、以下のとおりです。
● すべてのYouTubeのチャンネル収益化ポリシーを遵守している。
● YouTube パートナー プログラムを利用可能な国や地域に居住している。
● チャンネルに有効なコミュニティ ガイドラインの違反警告がない。
● 有効な公開動画の総再生時間が直近の12か月間で4,000時間以上である。
● チャンネル登録者数が1,000人以上である。
● リンクされているAdSenseアカウントを持っている。
(引用:YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格 - パソコン - YouTube ヘルプ)
ガイドラインをしっかりと遵守した上で動画を投稿し、「過去12か月間の動画の総再生時間が4,000時間以上」もしくは「チャンネル登録者数が1,000人以上」の達成を目指しましょう。
条件が厳しいと感じる方もいるかもしれませんが、動画投稿を続けることで、再生されやすい動画作成のコツがわかってきますので、ぜひ継続していきましょう。
2.YouTubeプレミアムの収益
YouTubeには、広告なしでYouTubeを再生できる「YouTubeプレミアム」という定額プランがあります。
このYouTubeプレミアムに加入している視聴者の利用料金の一部を、動画の視聴時間に応じて収益として受け取れます。
ただし、収益を得るには、先ほどお伝えした広告と同様、「YouTube パートナー プログラム」に参加している必要があります。
3.スーパーチャット・スーパーステッカー・スーパーサンクス
「スーパーチャット」「スーパーステッカー」「スーパーサンクス」とは、いずれも視聴者からの投げ銭を受け取れる機能です。
「YouTube パートナー プログラム」に参加し、チャンネルを収益化していることが必須となります。
- YouTubeライブ(生放送)と、プレミア公開の動画のチャット欄で投げ銭できる
- 任意のコメントと一緒に、100円から5万円まで投げられる。
- スーパーチャットと同じく、YouTubeライブとプレミア公開の動画のチャット欄で投げ銭できる
- ステッカー(スタンプ)と一緒に、200円から5,000円まで投げられる。
- 動画やYouTubeライブのアーカイブのコメント欄で投げ銭できる
- 100円から5万円まで投げられて、金額に応じてコメント欄を目立たせられる。
4.アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、ある商品・サービスを紹介し、その商品・サービスのリンクがクリックされて商品が売れると、売上の一部が紹介者に支払われる成果報酬型の広告です。
YouTubeの概要欄やコメント欄にアフィリエイト広告のリンクを張ることで、YouTubeでもマネタイズできます。
これまでに紹介した収益化の方法とは異なり、アフィリエイト広告による収益化は「YouTube パートナー プログラム」への参加が必要ないため、チャンネル開設当初から始められるのが特徴です。
ただし、アフィリエイトリンクを張れば、必ず収益が発生するわけではありません。
視聴者が関心を抱くように、商品・サービスの魅力を動画内で伝えたうえで、概要欄やコメント欄のリンクをクリックしてもらえるような工夫が必要です。
YouTubeの再生回数を上げる8つのコツ
せっかく動画を投稿するなら、より多くの人に観てもらいたいですよね。
ここでは、YouTubeの再生回数を上げる8つのコツを解説します。
YouTubeでの収益化を目指す場合にも意識したいことなので、ぜひチェックしてみてください。
1. 動画のテーマを絞り、一貫性のあるチャンネルにする
2. クリックしたくなるサムネイルを作る
3. タイトルと概要欄に、視聴者の関心の高いキーワードを含める
4. オープニングに力を入れる
5. エンディングや透かしを設定する
6. 再生リストを作成する
7. SNSやブログで動画を紹介する
8. 他のチャンネルとコラボする
1.動画のテーマを絞り、一貫性のあるチャンネルにする
チャンネルのテーマを決めて、テーマに沿った動画を投稿するようにしましょう。
例えば、1本目はVlog、2本目は不動産投資の解説というように、動画の内容に一貫性がない状態だと、視聴者はチャンネル内の他の動画に関心をもちにくくなります。
一方、動画のテーマを絞れば、1本の動画を見てくれたユーザーが、チャンネル内の他の動画も見てくれるようになります。
「そのチャンネルはどんな情報が得られるチャンネルなのか?」がわかりやすく伝わるよう、チャンネルのテーマはできるだけ絞りましょう。
2.クリックしたくなるサムネイルを作る
どんなにクオリティの高い動画を作っても、サムネイルがクリックされなければ動画を再生してもらえません。
クリックされるために重要なのが、動画一覧に表示される「サムネイル」です。
多くの動画の中で視聴者の目を惹き、思わずクリックしたくなるサムネイルを用意しましょう。
サムネイル作成のコツを以下にまとめました。
1. 人の顔を載せる
2. 数字を含める
3. 見やすさに配慮する
4. パワーワードを使う
5. 右下に重要な文字を入れない
サムネイルのサンプルもお見せしつつ、それぞれのポイントを解説します。
なお、自分で作ったサムネイル(カスタムサムネイル)を設定するには、アカウント認証が必要です。
アカウント認証の手順については、「4.アカウントの確認を行う」をご覧ください。
【ポイント1】人の顔を載せる
顔出しできる場合は、サムネイルにも顔を載せるとよいでしょう。
私たち人間には、人の表情(特に目)に惹きつけられる行動パターンをもっています。
そのため、サムネイルに人間の顔を載せるとクリックされやすいのです。
顔出しが難しい場合は、オリジナルキャラクターのイラストや動物の画像を使うのも効果的です。
また、私たち人間は誰かが見ている方向に注目しやすいため、視線の先には重要な情報を掲載しましょう。
【ポイント2】テキストには数字を含める
サムネイルの中で扱うテキスト情報には、できるだけ数字を含めましょう。
数字が含まれると具体性が増し、動画の内容を想像しやすくなります。
例えば、「すぐにわかる」よりも「3分でわかる」のほうが、「3分で理解できるのなら、観てみたいな」「3分なら時間を使っても良いな」と思ってもらいやすく、クリック率も上がります。
サムネイルのテキスト内に、数字で言い換えられる情報があれば、数字で表現してみましょう。
【ポイント3】見やすさに配慮する
YouTubeはスマホで視聴する視聴者が多いです。
また、視聴者はサムネイルをほんの一瞬しか見ません。
そのため、スマホで表示されても見やすく、動画の内容が瞬時にわかるようなサムネイルにしましょう。
具体的には、以下のようなポイントを押さえてください。
● 細すぎるフォントを使わない
● 画像とテキストの色が同化しないようにする
● 重要なテキストを大きくしてメリハリをつける
● テキストの色を絞る(目安は3色まで)
● 文字数をできるだけ減らす
【ポイント4】パワーワードを使う
インパクトのあるパワーワードを使ってみましょう。
パワーワードが思いつかないと悩むかもしれませんが、そんなときは、動画の一番の見どころやアピールポイントを「ひと言」で短く表現してみるのがオススメです。
パワーワードの例をいくつか紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
【ポイント5】右下に重要な文字を入れない
サムネイルの右下には動画の再生時間が表示されます。
この位置に文字を入れても隠れてしまうので、入れないようにしましょう。
なお、再生時間の表示のサイズは環境によって異なります。
ある程度の余裕をもって空けておくようにしましょう。
サムネイルひとつで動画の再生回数は大きく変わります。
動画を投稿する際は、ぜひ上記のポイントを意識しながらサムネイルにもこだわってください。
Adobeの無料デザインツール「Adobe Express」なら、プロがデザインしたテンプレートを使い、オリジナルのYouTubeサムネイルをカンタンに作れます。
スマホのアプリもあり、初心者の方でも直感的に操作できるので、ぜひお試しください。
3.タイトルと概要欄に、視聴者の関心の高いキーワードを含める
動画のタイトルはサムネイルと同じくらい重要です。
タイトルには、視聴者の関心を惹きつつ動画の内容を端的に表したキーワードや、訴求力を高めるパワーワードを入れてください。
視聴者の関心の高いキーワードを見付けるには、以下のような方法があります。
● YouTubeの検索窓に自分の動画のテーマに関するキーワードを入力し、サジェスト(検索候補)を見る
● 自分の動画と同じジャンルで再生回数が多い動画のタイトルを参考にする
● Googleで自分の動画のテーマに関するキーワードを検索し、上位に表示されているサイトのタイトルや見出しを見る
動画のタイトルと概要欄にキーワードを含めることで、そのキーワードに関心のありそうな視聴者に動画が表示される可能性も高まります。
また、ハッシュタグも有効活用しましょう。
ハッシュタグとは、先頭に「#」がついた単語です。(例:#料理、#ドッキリ)
ハッシュタグを概要欄に含めると、ハッシュタグ検索でも動画が表示されるようになります。
4.オープニングに力を入れる
動画で最も離脱されやすいのは冒頭の数秒です。
視聴者の関心を維持して「もっと観たい」と思ってもらえるように、動画の冒頭の演出には力を入れましょう。
冒頭の演出には、動画の見どころをハイライトのようにつなげる手法があります。
ハイライトが最初にあれば、動画の見どころが端的にわかるので、視聴者が再生を続けるモチベーションが上がりやすくなります。
また、動画の世界観が伝わるようなオープニングを流す手法も代表的です。
さらには、テーマ曲や挨拶を決めておけば、チャンネルに統一感が出て動画を覚えてもらいやすくなるでしょう。
ただし、動画のテーマによっては、冒頭の演出を入れずにすぐに本題に入ったほうがよいケースもあります。
どんなオープニング演出がベストかは、視聴者が動画をどれくらい見続けたかを示す「視聴者維持率」も参考にして考えましょう。
「視聴者維持率」とは、YouTube Studioでチェックできる指標で、視聴者がどれだけ動画を見続けてくれたかがわかります。
5.エンディングや透かしを設定する
YouTubeでは、動画の最後にオススメ動画やチャンネル登録ボタンを載せた「エンディング」を流すことができます。
動画を最後まで観てくれた視聴者に対して、他の動画の再生やチャンネル登録といった次のアクションを促しやすくなるので、ぜひ設定してください。
また、動画の再生中に右下に小さく表示される「透かし」も設定するとよいでしょう。
これはスマホ・タブレットの横向きの画面とPCのみで表示されるアイコン画像です。
このアイコン画像をタップすればチャンネル登録できます。
エンディングはYouTube Studioの「コンテンツ」のメニューで編集したい動画の「ペンマーク」をクリックした後、「動画の詳細」の画面右下の「終了画面」から編集できます。
ただし、動画の長さが25秒未満の場合は編集できません。
また、透かしは「カスタマイズ」のメニューから設定可能です。
6.再生リストを作成する
「再生リスト」とは、連続して再生してもらいたい複数の動画をリスト化できる機能です。
再生リストをうまく活用できると、チャンネル内の動画を連続再生してもらえ、チャンネルが育ちやすくなります。
複数の動画を公開したあとは、ぜひ再生リストを作成してみてください。
ここからは再生リストの作り方を具体的に解説します。
【手順1】YouTubeアプリの「ライブラリ」のタブをタップし、「新しい再生リスト」を選択する
YouTubeアプリ下部の「ライブラリ」のタブで、画面の中央にある「新しい再生リスト」を選択します。
【手順2】再生リストに追加したい動画を選択し、「次へ」をタップする
【手順3】再生リストの設定を行う
プレイリストの名前と公開状態(非公開・限定公開・公開)を設定するメニューが表示されます。
入力・選択が済んだら「作成」をタップします。
これで、再生リストが作成できました。
7.SNSやブログで動画を紹介する
SNSやブログで動画を紹介することで、普段YouTubeを利用していない人にも動画のことを知ってもらえます。
ただし、動画の対象者ではない人が大勢視聴すると、動画の満足度が下がってしまい、動画の評価に影響が出ます。
そのため、動画をシェアする際は、誰に見てもらいたいのかがわかるようにシェアしましょう。
また、動画のURLだけをシェアするのではなく、動画のタイトルや概要もしっかり伝えましょう。
ブログであれば、動画のテーマと関連した内容の記事内で紹介するのがオススメです。
また、チャンネルが育ってきたら、YouTubeのコミュニティ投稿も活用してみましょう。
コミュニティ投稿は、YouTube上に文章や画像、アンケートを投稿できる機能です。
コミュニティ投稿を利用するには、一定の条件をクリアしている必要があるので、YouTubeを始めてすぐに活用することはできません。
しかし、視聴者との接点を増やす方法として覚えておくとよいでしょう。
8.他のチャンネルとコラボする
他のチャンネルとコラボすると、コラボ先の視聴者もあなたの動画を観てくれるため、新たな視聴者の獲得につながります。
コラボ相手の動画作成のプロセスにも触れられれば、勉強にもなるでしょう。
ただし、コラボする際は、内輪で盛り上がらないようにしましょう。
「コラボがきっかけで、普段は聞けないような面白い話が聞けた」「コラボがきっかけで、双方のチャンネルの新しい魅力が引き出された」など、ユーザーにとってメリットがあるコラボでなければ、ファンが離れる可能性もあります。
そのコラボによって、ユーザーにどんなメリットを提供できるのか、しっかり考えてからコラボを検討してください。
YouTubeに関する、よくある疑問や悩み
何かをスタートするときは不安がつきもの。
ここでは、YouTubeを始める際のよくある疑問や悩みをまとめています。
ひとつずつ解消して、前向きな気持ちでYouTubeを始めましょう。
1.今からYouTubeを始めても遅い?
YouTubeを始める際に最もよくある悩みは、「今からYouTubeを始めても遅いのでは?」というものです。
その悩みに対する答えは「遅くない」です。
どうぞ安心して始めてください。
YouTubeのユーザーは全世界で月間20億人以上。(※1)
日本の18歳以上のユーザーに限定すると、2021年5月時点で6,900万人もいます。(※2)
視聴者が多いということは、その分、あなたの動画が再生されるチャンスも増えるということですから、今からYouTubeを始めてもまったく遅くありません。
もちろん、YouTubeに参入する企業・個人は日々増えているため、YouTubeだけで生計を立てられるほど多額の広告収益をすぐに上げるのは厳しいかもしれません。
しかし、ファンを増やすことを念頭に、ユーザーの興味のあるテーマで動画をコンスタントに投稿し続ければ、再生回数は伸びていきます。
また、企業の目に留まれば、企業とのコラボが実現するなど、広告収益以外のビジネスにつながる可能性もあります。
●参考
2.YouTubeを続けるコツは?
YouTubeは始めてすぐに成果が出るものではありません。
投稿すればするほど再生回数が上がりやすくなるため、継続することが大切です。
YouTubeを続けるためには、以下を意識するとよいでしょう。
1. クオリティにこだわりすぎず、投稿のハードルを下げる
2. 自分が本当に好きなテーマや関心のあるテーマを選ぶ
3. 投稿の頻度を決める
4. 視聴者の反応を気にしすぎない
【続けるコツ1】クオリティにこだわりすぎず、投稿のハードルを下げる
YouTubeを続ける最大のコツは、投稿のハードルを下げることです。
最初からクオリティにこだわりすぎると、動画1本を作るのにも時間がかかり、息切れしてしまいます。
自分の中で70点くらいの出来であれば公開してしまうスタンスのほうが、長続きするでしょう。
継続して動画を投稿するうちに、作成スキルが上がり、魅力的な動画が作れるようになります。
その結果、再生回数が増え、動画作成のモチベーションが高まり、さらに作成スキルも上がる・・・といった好循環も生まれやすくなります。
また、慣れないうちや、気軽に投稿したいときには、最大60秒までのショート動画「YouTubeショート」をアップするのもオススメです。
【続けるコツ2】自分が本当に好きなテーマや関心のあるテーマを選ぶ
自分が本当に好きなテーマや関心のあるテーマで投稿することも大切です。
再生回数が上がりやすいからといって関心のないテーマを選ぶと、動画を作るモチベーションが上がりにくくなったり、動画で扱う内容を深掘りできずに浅くなったりします。
その結果、視聴者を惹き付ける動画が作れず、再生回数も伸び悩んでしまいますし、そもそも動画のネタを探すのにも苦労するでしょう。
一方、自分が本当に好きなテーマや関心のあるテーマであれば、前向きな気持ちで動画作成に取り組みやすくなります。
「視聴者にもっと知ってほしい」という熱量が視聴者に伝わり、ファンも増えていくはずです。
【続けるコツ3】投稿の頻度を決める
週に1本、月に2本など、動画を投稿する頻度を決めてスケジュールに組み込みましょう。
あらかじめ予定を立てておくことで、動画を作る時間を確保しやすくなります。
なお、投稿頻度は「毎週水曜日の20時」など、曜日や時間をできるだけ固定するのがオススメです。
リピーターが増えやすく、再生回数アップにもつながります。
【続けるコツ4】視聴者のネガティブな反応を気にしすぎない
YouTubeを続けていると、低評価を付けられたり、悪意のあるコメントを書かれたりすることも多々あります。
そのようなときは落ち込んでYouTubeを辞めたくなるかもしれませんが、そうしたネガティブな反応は気にしすぎないようにしましょう。
なぜなら、人は「よい」と思ったときよりも、「悪い」と思ったときのほうが口コミしたくなる心理があるからです。
つまり、誰か1人がネガティブな反応をしたとしても、実はその数十倍、数百倍もの視聴者はポジティブな感想を抱いているかもしれないのです。
ネガティブな口コミにダメージを受けそうになったときのために、嬉しかったリアクションをスクショなどして保存しておくのもよいでしょう。
3.動画を投稿する際の注意点は?
動画を投稿する際は、以下の点に注意しましょう。
1. 音楽や映像素材で著作権違反にならないようにする
2. 通行人にはぼかしを入れる
3. 自分の個人情報が流出しないように工夫する
【注意点1】音楽や映像素材で著作権違反にならないようにする
ほとんどの音楽や映像素材には著作権があり、勝手に利用して公開すると著作権違反になります。
オリジナルの音楽や映像素材を用意できない場合は、YouTubeが無料で公開している「YouTubeオーディオライブラリ」の素材や、利用が許可されている有料素材、著作権フリーの素材などを利用しましょう。
利用が許可されていても、クレジットの表記など、利用条件が定められている場合もあるので、規約はしっかりと確認してください。
YouTubeで使用する音楽をどう選べばよいかは、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
【注意点2】通行人にはぼかしを入れる
人には、無断で撮影されたり、公表されたりしないように主張できる「肖像権」があります。
そのため、動画に通行人が映る場合は、その通行人のプライバシーに配慮しましょう。
背景に小さく映り込む程度であれば肖像権侵害にならないことが多いですが、念のためぼかしを入れると安心です。
【注意点3】個人情報が流出しないように工夫する
特別な理由がない限り、自分や知り合いの個人情報をみだりに開示しないほうがよいでしょう。
名前や住所が特定されると、着払いで荷物が送られてくるなど、トラブルに巻き込まれる可能性があるからです。
また、自分の口から発さないように注意していても、動画に映っている何気ないものから個人情報を特定されることもあります。
特に以下のものが映っていないか、公開前にチェックするようにしましょう。
● 荷物の伝票
● 窓の外の景色
● 部屋の様子(間取りや壁の柄など)
● 建物の外観
● 制服や学校指定のジャージ
● 環境音(チャイムやサイレン)
また、動画だけでなく、動画に映っている人の「瞳」や、何らかの反射物(電源オフ状態のテレビの画面や、ツルツルの机の表面など)に映り込むこともあります。
最近の動画は画質がよいので、ちょっとした映り込みでも、鮮明に見られる場合があるので注意してください。
4.顔出ししたほうがよい?
顔出しは必ずしも「したほうがよい」というわけではありません。
顔出しをしなくても人気を集めている動画は多くあります。
例えば手元を映す料理動画、ゲームの画面を映すゲーム実況、ペットの可愛い姿を映すペット動画などは、基本的に顔出しは必要ありません。
ただ、顔出しをすることで、ファンがつきやすくなるメリットがあります。
以下に、顔出しする場合としない場合のメリット・デメリットをまとめました。
これらを把握したうえで、顔出しするかどうかを決めることが大切です。
5.どうやってネタを探せばいい?
最初は投稿するネタがあっても、そのうちネタ切れしてしまうのではないかと心配になりますよね。
YouTubeのネタを見付けるには、自分の投稿ジャンルの視聴者が観たいもの(ニーズ)を調べるのが近道です。
視聴者は多種多様なニーズをもっているので、そのニーズにどんどん応えていくように動画を作れば、ネタに困ることはありません。
視聴者のニーズを調べるには、いくつかの方法があります。
例えば、YouTubeの検索窓に自分が投稿するジャンルのキーワード(例:旅行)を入れてみましょう。
すると、以下のように複数のキーワードの組み合わせが検索候補として出てきます。
これは「サジェスト」と呼ばれ、多くの視聴者が検索しているキーワードが表示されやすいといわれています。
このサジェストの人気動画をチェックすることで、視聴者のニーズが見えてきます。
例えば「旅行」には「旅行 持ち物」というサジェストがあり、「旅行の荷物を減らすコツ」を紹介する動画が人気です。
つまり、視聴者は「荷物を減らしたい」というニーズを抱えています。
このほかにも、自分の動画内で、視聴者に対して「観たい内容をコメントで教えてほしい」と直接お願いするのもひとつの手です。
さらには、自分と同じジャンルの人気動画に投稿されている視聴者のコメントを参考にするのもよいでしょう。
また、Googleで上位に表示されているサイトや、InstagramやTikTokの人気投稿、Amazonで売れている本などをチェックするのもオススメです。
気負わずにYouTubeを始めてみましょう
最初のハードルが高い印象のあるYouTubeですが、スマホさえあれば誰でも投稿できるので、気負わずに始めてみましょう。
コツコツと投稿し続ければ再生回数が上がり、動画を作るのが楽しくなってきますよ。
スマホで使える動画編集ソフト「Adobe Premiere Rush」なら、直感的な操作のみでハイクオリティな動画を作れます。
世界中のプロが愛用している「Adobe Premiere Pro」の基本的な機能を、動画編集の経験がない方でもカンタンに使いこなせるようにしているので、ぜひお試しください。
より多くの人に観てもらうために、Adobe Premiere Rushであなたの動画の魅力を高めましょう。
(執筆:ウェブライダー)