この記事後半の「ビジネスで使えるおしゃれなスライド用テンプレート42選」では、オススメのテンプレートを一覧でご紹介しているので、あわせて参照してください。ンプレートをもとにプレゼン資料を作れば、おしゃれな資料を作れます。
しかし本当におしゃれな資料を作るためには、文章をきちんと整列させたり、情報の塊をわかりやすくしたりするなど、資料を「洗練」させることを目指しましょう。なぜなら、情報が雑然と並べられていると、資料を見た人の第一印象として「ごちゃごちゃしている」という印象が残ってしまうからです。そのため、次の章で紹介するポイントを押さえて、洗練されたプレゼン資料を作りましょう。
洗練されたプレゼン資料を作る4つのポイント
デザインの基本原則をしっかり押さえるだけで、洗練されたプレゼン資料を作れるだけでなく、スライドのメッセージが相手に伝わりやすくなります。ここでは、4つのポイントをお伝えします。
1.「1スライド=1メッセージ」を意識する
2. デザインの4原則を意識する
3. 読みやすいフォントを使う
4. 色のバリエーションは同系色を使って増やす
ひとつずつ解説しましょう。
【ポイント1】「1スライド=1メッセージ」を意識する
1つのスライドに複数のメッセージが含まれていると、相手に重要なポイントがわかりにくくなります。特にセミナーのように視聴者が1枚のスライドを見る時間が限られる場合には、短時間で内容を把握できるよう配慮が必要です。そのため、基本的には1枚のスライドで伝えるメッセージは1つに絞りましょう。
例えば、以下のように1枚のスライドで「年代別集客数」「改善目標」「施策」という3種類の情報を伝えようとすると、文字が小さくなり余白も取りにくくなります。その結果、ごちゃごちゃした見た目になるだけでなく、重要な情報が目立たず、内容の理解が難しくなります。
このような場合は、1枚のスライドに1つのメッセージ、または1種類の情報を記載し、そのスライドで伝えたいメッセージを明確にしましょう。
【ポイント2】デザインの4原則を意識する
スライドで伝えたいメッセージが決まったら、「デザインの4原則」に沿って情報をレイアウトしましょう。
1. 近接:関連する情報は近づける
2. 反復:要素や特徴を繰り返す
3. 整列:要素を揃える
4. 対比:情報の優先度に合わせて強弱を付ける
上記のルールを意識して情報を配置すると、見た目が美しく整理された印象になるだけでなく、各情報の関係性や役割が明確になるので、聞き手がスライドの内容を理解しやすくなります。「なぜがスライドがごちゃごちゃして見える」と感じたら、まずはこの4原則に沿って整理できているかを、再確認してみてください。
1.整列
「整列」とは、文章や図表、画像といった要素の位置を「見えない線」に揃えて配置することです。整列された情報は、整った印象になるだけでなく、情報の構造がわかりやすくなります。
例えば、以下のスライドの場合、要素の上下の位置がズレており、全体的に整っていない印象を受けてしまいます。
一方、以下のOK例では、要素の上下の位置が揃っており、整頓された印象を受けます。きれいに横並びになっていることで、3項目が並列関係にあることもわかりやすくなっています。
要素の「整列」については、少しのズレでも雑然とした印象を与えてしまうので、資料作成に使用するツールに付いている機能を使って、要素を整列させると安心です。
例えばAdobe Expressでは、複数の要素を選択したときに表示される整列パネルを使えば、要素を素早く整列させられます。
また、同じライン上に要素が揃うと点線のガイドが表示されるので、ガイドを見ながら調整することも可能です。
ちなみに、以下のスライドは、整列機能を使ってテキストを左揃えに整列しているにも関わらず、「セクション」の見出しのみわずかに右にズレているように見えます。
これは、「セ」の文字自体の左側にスペースがあるため、他の文字と比べて余白が大きく空いているように見えるからです。このような場合があることも覚えておき、最後は目視でチェックして微調整すると、より美しく整えられます。
2.近接
「近接」とは、関連する情報どうしを近づけることです。「近接」を意識してレイアウトすると、各情報の関係性や役割がわかりやすくなるというメリットがあります。
例えば以下のNG例では、中央の間隔が広いので、「01」と「02」、「03」と「04」がそれぞれ異なるグループを作っているように見えます。さらに、見出しや本文がアイコンから離れており、アイコンとは関係がない情報だと勘違いされる可能性があります。
情報どうしの関連性をわかりやすくするには、同じグループ内の情報は近くに、異なるグループの情報は遠くに配置しましょう。
例えば、NG例の図は、以下のように改善するとわかりやすくなります。
- 「アイコン・概要文・本文」が1つのグループであることがわかるよう要素を近づけ、他のグループとの間隔を広げる
- 各グループが並列関係にあることがわかるよう等間隔に並べる
このように、「同じグループの要素は近くに、異なるグループの要素は遠くに置く」を意識して配置してみましょう。
3.反復
「反復」とは、視覚的な特徴を繰り返し用いることです。同じ特徴をもつ情報が並列関係にあることを示したり、デザインに統一感をもたせられたりするメリットがあります。
例えば、以下の左のスライドのようにアイコンの背景の図形が異なっていたり、右のスライドのように要素の配置ルールが統一されていなかったりすると、4項目が異なる種類の情報だと誤解されやすくなります。
以下のように、アイコンの背景の形や各要素の位置を統一すると、4項目のすべてが同じ内容を表していることを直感的に理解しやすくなります。
なお、図形の形や配置だけでなく、文字の太さ、文字色や背景色などを反復する場合もあります。例えば、「見出しは太字にする」や「本文のテキストは左揃えにする」というルールをスライド全体で繰り返せば、概要を知りたいときは太字の箇所を、詳細を知りたいときは左揃えの箇所を見ればよいということを読み手が自然と理解しやすくなります。
4.対比
「対比」とは、目立たせたい部分の要素の大きさや色のみを変え、強弱を付けることです。特に複数の要素がある場合に、強調したいポイントが相手に一目で伝わりやすくなります。
例えば、以下スライドのように文字サイズがすべて同じ場合、情報の優先度が同じに見えてしまい、どれがタイトルなのかがわからなくなります。
以下のスライドのように、最も重要な内容は大きな文字で記載し、補足的な内容は小さい文字サイズで記載すれば、一目で「会社説明会」用のスライドだとわかります。
要素を対比させるには、文字サイズのほかにも、「重要な情報のみ文字色を赤にし、それ以外は黒にする」「目立たせたい部分の背景色のみ明るくする」など、文字色や背景色で対比させることも可能です。
以上、「近接」「反復」「整列」「対比」の4項目を意識して、情報の関係性がわかりやすくなるようにレイアウトしてみましょう。
【ポイント3】見やすいフォントを使う
おしゃれなスライドを作りたいからといって、装飾的なフォントを使うと、文字を認識しづらくなり、情報が伝わりにくくなります。例えば、英語の筆記体や日本語のポップ体などは、読みにくいだけでなく、フォントの個性が強く全体のデザインとトーンをあわせにくいことも多いです。
そのため、読み手が短時間で内容を理解してもらう必要があるビジネス資料では、読みやすいフォントを選ぶようにしましょう。
なお、日本語のフォントには、「うろこ」と呼ばれる装飾が付いた明朝体と、「うろこ」がないゴシック体の大きく2種類があります。装飾の少ないゴシック体のフォントは線が太く、読みやすいものが多いです。明朝体は線が細く、小さい文字が潰れる可能性があるので、読みやすさを確認しながらフォントを選びましょう。
「フォント(日本語・英語)の種類・選び方と定番フォントを紹介」では、フォントの種類やビジネス文書にオススメのフォントを紹介しているので、あわせてご参照ください。
【ポイント4】色のバリエーションを増やすときは、同系色を使う
複数の色を使いたい場合は、似た色から選ぶと、デザインの雰囲気を保ちやすくなります。例えば、以下のNG例のスライドでは、青色の文字がデザインから浮いた印象を受けます。
要素を強調するためにあえて異なる色を用いることもありますが、一部分のみ色合いが大きく異なると、全体と調和しにくくなります。そのような場合は、以下のOK例のスライドのように、同系色を使ってメリハリを付けられないかを考えてみましょう。
なお、色を決めるのが難しい場合は、Adobe Expressの「塗り」>「スウォッチ」から色を選ぶのがオススメです。「おすすめ」や「ページテーマ」でデザインに合う色を提案してくれるので、カンタンに統一感をもたせやすくなります 。
ここまでご紹介したポイントを意識して、洗練されたプレゼン資料を作ってみてください。
Adobe Expressでプレゼン資料を作る手順
ここからは、Adobe Expressのテンプレートを使ってプレゼン資料を作る手順を解説します。Adobe Expressはブラウザー版とアプリ版があるので、PC、スマホのいずれからも使えます。ここでは、PCでブラウザ版のAdobe Expressを使ってプレゼン資料を作成する方法を解説します。なお、アプリは以下のボタンからインストールできます。
【手順1】Adobe Expressにログインする
GoogleアカウントやSNSアカウント、メールアドレスを使ってAdobe Expressに無料ログインしてください。登録は30秒ほどで完了します。
Adobe Expressに無料ログインする
ログインすると、以下の画像のようにホーム画面が表示されます。
【手順2】テンプレートを選ぶ
上部の検索窓に「スライド」と入力し、表示されたテンプレートのうち使いたいデザインのテンプレートをクリックして、編集画面に移動してください。 「フィルター」>「スタイル」「ムード」で作りたいイメージに合わせてチェックを入れると、それらのジャンルに沿ったテンプレートが表示されます。
今回は、薄いグレーの背景色のテンプレートを選びました。
【手順3】文字を変更する
テンプレートの文字を変更したいときは、変更したい箇所の文字をクリックしてください。すると、面左側に「テキスト」のウィンドウが開くので、テキストの内容やフォント、文字色を変更してください。
【手順4】ページ・テンプレートを追加する
今表示されているテンプレートのページを複製することで、テンプレートのデザインを使いながらスライドを作れます。画面下部の左から2番目のアイコンをクリックすると、2ページ目が複製されます。
キャンバス右下の「ページを追加」>「同じサイズ」で白紙のページを追加しましょう。
ページが追加できたら、「テンプレート」>検索窓に「スライド」と入れて、好みのテンプレートを選んでください。
「ページとして追加」を選んで、編集していきます。
テンプレートを追加する場合は、1ページ目に選んだテンプレートと同じデザインのテンプレートを選ぶと、デザインを統一しやすくなります。上記の方法で、ページもしくはテンプレートを追加し、スライドの作成を進めましょう。
【手順5】図形やイラストを追加する
情報量が多いときは、丸や四角などの図形を使って図解を作ると、一目で内容が伝わりやすくなります。図形は、 画面左側のメニューの「素材」>「図形」をクリックし、好みの図形をクリックすると挿入できます。
「素材」>「図形」から、丸や四角、線などの基本的な図形を選べます。
【手順6】スライドをダウンロードする
スライドの全ページをPDFでダウンロードするには、画面右上の「ダウンロード」をクリック→「すべてのページ」と「PDF」を選び、「ダウンロードを開始」をクリックしてください。
なお、PNGもしくはJPGを選択すると、全ページのデータが揃ったZipファイルをダウンロードできます。特定のスライド1ページのみをダウンロードしたい場合は、ポップアップで「このページ」を選び、ダウンロードしたいデータ形式を選びましょう。
ビジネスで使えるおしゃれなスライド用テンプレート42選
続いて、Adobe Expressのテンプレートのうち、ビジネスで使いやすいオススメのテンプレートをご紹介します。作りたいイメージに合わせて選んでみてください。