FAQ

Adobe PDF Print EngineはPDFコンテンツをレンダリングするソフトウェア開発キット(SDK)です。グラフィック、テキスト、画像をラスター(ピクセル)に変換して、デジタルプリンター、ワイドフォーマットプリンター、ラベルプリンター、テキスタイルプリンター、印字バー、プレートセッターをサポートします。PDF Print Engineは、主要な業界リーダーが開発する次世代プリプレスソリューションの中核を成すレンダリング技術です。パートナー一覧はこちらをご覧ください。

Mercury RIPアーキテクチャは、PDF Print Engineの複数のインスタンスを同時に処理させるための平行処理フレームワークです。複数のCPUコア、ブレード、ネットワークシステム、RIPファーム上で動作します。Mercury RIPアーキテクチャは、複数のプリンターを同時にサポートします。Mercuryは使用可能なインスタンスにジョブサーフェスを動的に割り当てます。バリアブルデータ印刷(VDP)やバリアブルプロダクト印刷(VPP)のジョブ向けに最適化されており、パッケージング、ラベル、工業用印刷、ダイレクトメール、顧客向け文書に対応します。業界をリードする20以上の製品がMercury RIPアーキテクチャで認定されています。詳しくは、こちらをクリックしてください。

PDF/Xは国際規格であり、ISO15930で定義されています。この規格は、商業印刷用のPDFファイルを作成するために最適な方法を指定しています。「X」は「eXchange」の略です。PDF/Xファイルは、Adobe IllustratorやInDesignなどのデザインアプリケーションから書き出されます。最新バージョンは2020年に公開されたPDF/X-6です。

 

PDF/VTはISO 16612で規格化されています。この規格はPDF/Xに基づいて構築されており、VDP用のPDFファイルを作成するために最適な方法を指定しています。「V」は「Variable」を、「T」は「Transactional」を表します。PDF/VTファイルはVDPおよびVPPアプリケーションによって生成されます。最新バージョンはPDF/VT-3で、PDF/X-6に基づいて構築されています。

PDF Print Engineの、5月6日にベルリンで開催されたFESPA(印刷業界の展示会)で発表されました。バージョン7ではRIP内でプリプレス機能やポストプレス機能を実行できるため、生産性や自動化を促進し、インタラクティブなプリプレス工程や専門的なスキルセットの必要性を低減します。この最新機能により、大量のカスタム印刷、Web-to-Printジョブの送信、Direct-To-Garment印刷、さまざまな産業/パッケージングワークフローの処理が加速されます。バージョン7はECG(広色域)プリンターが実現する複雑な透明効果をブレンド・分離します。これは業界初となる機能です。ECGプリンターは標準プロセスインクに加えて追加のインクステーション(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのほか、オレンジ、グリーン、バイオレットなど)を使用します。さらにバージョン7はバリアブルデータのマージやステッピング、Adobe Photoshop/Illustratorファイルのレンダリング、塗り足しの生成、カットラインの拡張をIn-RIPで実行するほか、メタリックな対象物への印刷時に白のマスクをIn-RIPで生成します。詳しくは、こちらをクリックしてください。

貴社で印刷機の製造やPDFファイルをラスタライズするDFEソフトウェアの開発を行っている場合は、アドビまで電子メールでお問い合わせください。当社とのパートナーシップについてご説明いたします。