アドビは、PDF Print Engineのメジャーバージョンの間に、ソリューションパートナーにポイントリリースを配布しています。バージョン5の公開から2年後(2020年7月)に、アドビはバージョン5.5をリリースしました。このバージョンでは、パッケージおよび大判印刷での印刷品質の再現性を向上させる重要な新機能が導入されています。
PDF Print Engineでのテキストレンダリングは、Creative CloudアプリケーションおよびAcrobat DCでテキストを表示するために使用されるのと同じテクノロジであるCoolTypeを使用します。ただし、一部の包装ワークフローでは、ライブテキストがアウトライングラフィックに変換されます。このようなジョブに対応するために、PDF Print Engineのバージョン5.5では、Fine Line Renderingが導入されています。これは、アウトラインテキストやバーコードなどのグラフィック要素をレンダリングするための新しいアルゴリズムです。このアルゴリズムは、アウトラインから、非常に細い線と小さなポイントサイズのテキストの、より軽くすっきりとした外観を生成します。
Fine Line Renderingは、パッケージ、セキュリティ印刷、マッピング、アーキテクチャなどの複数のジョブセグメントでコンテンツをレンダリングするための、強力な新しいオプションです。