Scalable Vector Graphics
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SVGに未来のWebグラフィックスを発見
SVGを利用して、ビットマップの限界を克服
XMLベースの次世代Web
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XMLベースの次世代Web

SVGがそのほかのWebグラフィックスと根本的に異なっているのは、当初からSVGが、次世代のWorld Wide Web向けマークアップ言語であるXML(Extensible Markup Language)に完全に対応するように設計されているという点です。 SVGはXML完全対応ですから、現行のHTML、CSS、DOM、XSL、JavaScript、CGIともシームレスに統合されることになります。さらに、SVGはDOM(Document Object Model)にも対応していますから、DHTMLと同様にスクリプティング可能です。このため、同一のスクリプトでHTMLとSVGの両者に対し、同時にアプローチすることが可能になります。このようにして、同じスクリプトのセットを利用して、HTMLとSVGでインタラクティブでしかも、ダイナミックな効果を実現することができるのです。WebデザイナーやWeb開発者は、SVGをデザインに利用するにあたって、新たにソフトウェアの使い方を学んだり、現在使っているツールやテクノロジーを廃棄する必要はありません。


SVGファイルは、ラスター・フォーマットやほかのベクター・フォーマットとは異なり、特定形式のバイナリデータ・ファイルではありません。SVGファイルはXMLのシンタックスを利用したもので、「読むことができる」テキストファイルです。つまり、開発者は、ツール間でデザインをやりとりできるだけでなく、ダイナミックにコンテンツを変更するようなスクリプトを、容易に作成することが可能です。さらに、XMLは情報を構造付きデータという形式で記述しますから、さまざまなデバイスの解像度に合わせて最適化するとか、テキスト・アイテムのリストとして表示するとか、あるいは情報をWebページとアプリケーション間で交換するといった作業を含め、アプリケーションは同一のSVG(XML)画像を異なった方法で処理することができます。たとえば、地元のレストランを示すSVGの地図では、携帯電話のようなリソースが限定された機器向けに電話番号のリストだけを表示し、電話をかけさせるといったことも可能です。HTMLやラスター・フォーマットではこのような柔軟性を発揮することはできません。XMLはまさにみんなが待ち望んでいたWeb体験を実現してくれることになるでしょう。データベースの情報をダイナミックに表示するグラフィックスなら、一瞬にしてその表示方法を変えたり、ユーザーの入力に応えたり、あるいは検索方法を変えてみたりといったことができます。こういったことを利用すれば、eコマースの夢がさらに膨らんできます。


XMLやSVGに関する詳細な情報