素敵な家族写真の撮るには
素敵な家族写真を撮るには練習が必要です。前もってプランを立てて、雰囲気を決めて撮影を行ない、さらに写真を編集すれば、家族全員の素敵な写真を撮ることができるでしょう。
素敵な家族写真の撮りかた
すばらしいポートレート写真を撮影するのは、被写体が一人であってもかんたんなことではありません。まして、それがグループで、特に子どもがいる場合には、ベテラン写真家でさえも苦労をします。しかし、家族写真を撮ることは、家族同士の特別な時間を捉え、家族全員の絆を強くする、とてもいい方法です。
「素敵な家族写真を撮るには、家族全員の素顔、それぞれ特徴を掴んで撮影することが重要です」とバーンさんは話します。家族写真はクリスマスカードや額に入れてリビングに飾って楽しむこともできます。自然に振舞う人々の表情を捉えた写真はとても素敵なものになるでしょう。
楽しい家族写真を撮影するためのプランニング
いい写真撮影はいいプランニングから始まります。家族にどのような写真を撮りたいかを訊ね、ロケーションとライティングを前もって考えておきましょう。そしてカラー、トーンも決めておけば、写真撮影は成功したのも同然です。
家族写真のアイデアを出し合う
ポートレートや顔写真の撮影と同じように、どのような写真を希望するのか、家族に訊ねましょう。家族はしっかりとセッティングされた写真を求めているのでしょうか、それとも、ラフで自然なショットでしょうか。子どもは何人いて、何歳でしょうか。外での撮影を希望しているのでしょうか、それとも子どもが落ち着ける自宅で撮りたいのでしょうか。こうした質問に対する家族の答えは、写真撮影のプランを立てて、アートの視点から判断するときに影響を与えることになります。さらに、このような情報を前もって入手しておけば、家族全員がどのように写真を撮られるのかを理解でき、満足する写真に仕上がるでしょう。
ロケーションを選ぶ
屋外で家族写真を撮影する場合は、どこか近くで、眺めのいい場所を選びましょう。国立公園、公立公園、ゴルフコース等々、最適な屋外写真を撮る場所は、周りにたくさんあります。場所を選ぶときには季節も考慮に入れましょう。秋の場合は、あざやかな色の紅葉がある場所を選べば、きれいな秋の家族写真が撮れます。春に写真を撮る場合は、花がたくさん咲いている場所を探すのがよいでしょう。最終的には、写される家族の希望を踏まえて、場所を決定しましょう。
「場所を探すときは、必ず子どもの年齢を考慮します。私はニューメキシコに住んでいるのですが、砂漠に行くとサボテンがあるんです。写真の依頼人に小さな子どもがいる場合、砂漠での撮影は勧めません。子どもに怪我させたくないですからね」(写真家/ジャクリーン・ベガさん)
撮影を始める前に、誰もが場所に満足し、喜んでもらえるようにします。
家で撮影する場合には、その家の中の様子を撮影前に知っておくとよいでしょう。撮影する位置、自分が一番使いそうなアングルを把握しておき、そのほかに家の中のどんなものを写真に入れるかを依頼者と相談しておきます。
光を考える
ライティングを決定する際、撮影場所は非常に重要です。特に屋外の場合、一日のどの時間帯に撮影するかによっても準備は大きく変わってきます。最高の写真が撮れるよう、日中の明るい太陽の下での撮影は避け、ゴールデンアワーに撮影するようにしましょう。室内の場合はフラッシュと、光を反射させるレフ板を持っていきます。被写体が暗くならないように十分なライティングを行ない、イメージする写真を撮影できるようにするための機材を確実に揃えます。
色合い、配色を決める
被写体全員が同じ服を着るのは楽しいアイデアかもしれませんが、大人数の家族の場合は難しいでしょう。
「みんな同じ色の服を着なければいけないと思っている人もいます。私はそれでは全員がなじんでしまうように感じます。服の色についてはみんなで話し合い、アイデアを出したらいいと思います」(ベガさん)
全員が明るい色の服を着て、色がぶつかり合うのもよくありませんし、みんなが同じ青を着て、写真の中で混ざり合ってしまうのもよくありません。配色を選ぶのにアドバイスが必要な場合は、Behance のリソースでアイデアを見つけ、撮影の依頼者にどんな色が好みかを尋ねてみるのもよいでしょう。
素敵な家族写真を撮るためのアドバイス
撮影のための雰囲気を整える
家族写真の場合、ワンパクな子どももいれば、恥ずかしがり屋の子どももいます。
「自分がリラックスすることが大切です。子どもはこちらの状態に、反応してきますからね。私はよく撮影前に両親や子どもと話をして、みんながリラックスできるようにしています」(バーンさん)
自分がリラックスして落ち着いた状態でアプローチすれば、みんなが落ち着いて撮影に臨めるようになります。
時ときには子どもにまかせてみる
すばらしい家族写真を撮るうえで一番難しいのは、家族全員を自然な笑顔にすることです。家族の人達に楽しんでもらえたら、それが写真にも現れます。
「私はよく子どもにしたいようにさせます。そうすると、求めている自然体の写真が撮れるからです。子どもがハッピーでないと、いい写真は撮れません。家族写真を撮るとき、私が一番好きなのは子どもが自分らしくしていることなんです」(バーンさん)
ポーズをとった写真から始める
ほとんどの家族はポーズをとって撮影した写真と自然体の写真、その両方を欲しいと思っています。
「私は最初にポーズをとった写真を撮るようにしています。子どもはすぐ疲れてしまうからです」(ベガさん)
ポーズをとった写真を撮影する場合、あらかじめ何パターンかの家族写真をイメージしておくと、被写体に指示を出すのもスムーズになります。また、確実にみんなをリラックスした自然な表情にすることができるでしょう。
子どもを取り込んだアイデアも、いくつか考えておく
子どもはすぐに退屈して、ほかのことに気を取られがちなので、子どもと遊べるゲームやおもちゃも用意しておきましょう。親に子どもを高く抱き上げてもらうのもいいですし、小さな子どもが遊べるようにシャボン玉を用意しておくのもよいでしょう。(子どもにとっては)退屈な写真撮影を、何か特別なイベントのように思わせるのです。
カメラのメモリーカードは余分に持っていく
素敵な家族写真を撮るために、デジタルツールは欠かせません。家族全員が走り回って楽しんでいるときは、自然な表情の写真がたくさん撮れます。そうした写真を確実に記録しておくためにも、カメラのメモリーカードは予備を持っていく必要があります。撮影時にも、メモリーの空きスペースがなくならないように注意します。撮影したときはうまく撮れたと思っても、編集し始めるまで、どれがいい写真かはわからないこともあるので、予備のカットを撮影するためにも、メモリーには十分な容量が必要です。
イメージ通りの写真になるように写真を編集する
カメラで完璧な家族写真に撮影することは、ほとんど不可能に近い話です。特に、被写体が何人もいるような場合はなおさらです。しかし、Adobe Photoshop Lightroomのようなツールがあれば、平凡に見える写真をとても素敵な一枚に変えることができます。一定の色にハイライトを加える、背景をぼかす、露出を調整する等、さまざまな変更が可能です。そうしたスキルを身につけておけば、なにも心配をすることなく、撮影に集中できるでしょう。
いい家族写真を撮るには練習が必要ですが、家族のみんなをリラックスさせてあげることができれば、きっとすばらしい家族の瞬間を捉えることができるでしょう。Photoshop Lightroomのような写真編集ツールを手に、家族写真の世界を広げていきましょう。
合わせて使いたい便利な機能
Photoshopのニューラルフィルターは、Adobe Senseiの先進のAI機能を活用して、画像に対する複雑な調整を瞬時に適用できるフィルターギャラリーです。人物の肌や顔の表情などを簡単に調整し、思い通りのポートレイトに仕上げましょう。
【1分解説!CC便利機能】ポートレイトを思い通りに調整
寄稿
Adobe Photoshop Lightroom の多彩な機能
Adobe Lightroom のプリセットで写真を簡単に編集し、クラウドの写真ストーレージ管理を使えば、どこにいても自分の作品にアクセスできます。
その他のおすすめ…
プロの写真家からコツを学び、アドバイスに従ってポートレート写真を撮りましょう。
100年も前からあるこのテクニックの現代バージョンを学び、オリジナルのアニメーションを作ってみましょう。
プロからアドバイスとコツを得て、自然体の写真を撮る方法を学びましょう。