デジタルテキスタイル印刷に関するWebセミナーをご覧ください。ファブリック、ファッション、装飾品業界で、Adobe PDFやその他のアドビのテクノロジーをどのように活用して、信頼性の高いデジタル化されたデザインから製造までのワークフローを構築しているかを解説しています。
このセッションでは、Aquario DesignとEpsonの専門家が共同で発表しました。
アドビは、1980年代から印刷やグラフィックデザインの世界に変革をもたらしてきました。プリントサイズの大小にかかわらず、アドビの幅広い製品群は、テキスタイルを含めた印刷業界の進化に重要な役割を果たしてきました。この20年間、インクジェット技術やアドビのデザインツーマニュファクチャワークフローの登場にともない、テキスタイル市場は進化してきました。このエンドツーエンドのワークフローは、Adobe PDF Print Engine、Adobe PDF、Photoshopや、Illustratorなどの様々なクリエイティブソフトウェアソリューションで構成されています。このワークフローは、テキスタイル印刷工場、印刷サービスプロバイダーおよび、デジタルテキスタイルデバイスやデジタルフロントエンドを生産するOEMだけでなく、デジタルテキスタイル印刷業界のブランド、コンバーター、テキスタイルデザイナーなどにもインスピレーションを与えています。
ドキュメントを確実に表示したり交換したりできるように、アドビはPortable Document Format(PDF)を考案しました。Adobe PDFは、カラー、アートワーク、混合コンテンツ、メタデータなどが1つのファイルに統合された場合でも、意図されたとおりに内容を表示し、元のファイル形式のデータをすべて保持することができます。PDFは、世界で最も信頼されている印刷用ファイル形式であり、あらゆるデジタル印刷のワークフローにおいて普及が進んでいます。
市場をリードするアドビの印刷ソリューション「PDF Print Engine」は、インクジェットテキスタイル印刷市場のニーズの高まりに応え続けています。スピードと単位面積あたりのコストでアナログプロセスに対抗することは、デジタルテキスタイル印刷のOEMメーカーにとって長期的な大望であり、現在のところはPDF Print Engine(RIPソフトウェア)が、業界を有利に導く武器となっています。この技術は成功を収め、少量生産用と大量生産用の両タイプのインクジェットテキスタイルプリンターの性能改善と効率化に大きな改善をもたらしました。PDF Print Engineには、Adobe Photoshop、IllustratorおよびAcrobatと同じコアテクノロジーが採用されているため、とりわけAdobe PDFと組み合わせた場合は、あらゆるカラーやサイズ、品質グレードの印刷を再現することができます。デザインから最終出力の承認まで、エンドツーエンドなデザインツーマニュファクチャワークフローの全ての工程で共通のコア技術を採用することにより、多くのメリットを享受することができます。
テキスタイルとアパレルのバリューチェーンは、アドビソリューションとの相互連携の重要性を認識しています。Aquario Designでは現在、アドビとのコラボレーションを通じてAdobe Textile Designerの基盤技術を活用しており、今後はテキスタイルデザイナー向けの革新的なデザインソフトウェアをリリースする予定です。さらなるコラボレーションとして、Aquario DesignsとNedGraphicsのテキスタイルデザイン向け製品が、Adobe PDF Print Engineに完全互換になることが発表されました。
テキスタイル業界向けのアドビソリューションの中心にあるのは、独自のPDF技術です。PDFを他のアドビソリューションと併用することで、モチーフ、グラデーション、ベクター、フォントなどを、ピクセル化することなく、さまざまなサイズで再現することができるようになります。また、スクリーン印刷やデジタル印刷でもカラーを正確に指定して印刷することができ、印刷に関するすべての情報を1つのファイルに含めることができます。また、カットソーの生産では、カッティングパターンのアウトラインを、印刷データと同じファイルに含めることができます。
Adobe PDFファイルは、依然として印刷ワークフローの重要な役割を担っており、テキスタイル印刷業界では特に広く使われているファイル形式となっています。PDFファイルは、デジタルテキスタイル印刷で必要なすべてのコンポーネントを、ネイティブアプリケーションから標準的なワークフローにコンテンツを移動するために、とても便利な手段を提供します。
PDFワークフローのメリット