自作のライトボックスは高価な照明の代わりになります。段ボール箱、デスク用ランプ、ティッシュペーパーの箱など、家にある材料でライトボックスを作成する方法を解説します。
良い写真を撮るためには適切な照明が重要です。自然光で撮影する時間がない、もしくは照明器具に費用をかけられない場合は、自作ライトボックスが、その問題を解決してくれます。ライトボックスはライトテントとも呼ばれ、この中では光が小さな物体に均等に当たり、照り返しや影を作りません。
通常は製品写真や静物写真の撮影に使われますが、自作のライトボックスはコストが安く、プロがスタジオで撮った写真のように、光をくまなく当てることができます。
「クリアで白い背景を作れば、均一性のある光が出せます」(メリッサ・ノセロ)
食品写真のように、クリアで明るい写真が撮りたいなら、プロのアドバイスを参考にして自分でライトボックスを作成してみましょう。
まずは必要な素材をすべて揃えましょう。
自作ライトボックス製作に必要な素材が揃ったら、早速作ってみましょう。
1. ドアを作る
用意した段ボール箱の1つの面を完全に切り取ります。フタになっていた部分を切り取ると良いでしょう。
「ドアは撮影するときに自分が入る入り口です」(ローラ・マレー)
入り口部分の反対側、つまり箱の後ろ側は切りません。
2. 窓を付ける
箱の横に窓をつけます。定規で箱の片側の面に、それぞれの辺から5センチの場所に印を付け、鉛筆でその印をつなぎます。つないだ線をカッターナイフかハサミで切り抜けば、長方形のスペースができます。反対側の面も同じようにカットします。こうして作った窓から光が通ってきます。
3. 白い素材で内側を覆う
箱の内側に合わせて、白いポスターボードか厚目の白い紙を切ります。紙を箱の上に置き、端からはみ出た部分をハサミかカッターで切り落とします。紙の幅は箱の幅に合わせ、長さは箱の上部の2倍にすると、余分ができずに箱の中をきちんと覆うことができます。
「きれいな紙を用意しましょう。ライトボックスの大きさにもよりますが、1枚の紙で前後の面と底をカバーするのが理想です」(メリッサ・ノセロ)
紙を上部、下部のはしにテープで貼り付けるときはシワにならないように気をつけます。テープは透明のガムテープがおすすめです。透明でないガムテープを貼るのは紙の後ろ側だけにして、ライトボックスの中は明るい白に保ちましょう。
4. カーテンをつける
窓をカバーするため、用意した布を切ります。カーテンをつければ、光が箱の中をくまなく照らします。窓をカバーする素材は、窓より数センチ大きくします。切り抜いた段ボールを「カーテン」のサイズの参考として使うとうよいでしょう。
「白い薄紙は、撮影する物を明るく見せ、入ってくる光を均一に分散させるのに適した素材です」(ローラ・マレー)
素材のサイズを決めたら、テープかノリで箱の側面に貼ります。
これまでの手順で、手作りのライトボックスができあがります。撮影するときはライトボックスを平らな面に置き、被写体になる物をボックスの中心に置くとよい写真ができあがります。ビューファインダーで被写体の位置を確認し、段ボール箱が写真に写らないよう注意しましょう。
寒色系のランプを箱の両側10センチぐらいの位置に置き、光が箱に向かって均一に当たるように設定します。黄色系のランプは避けましょう。光の距離を変えて、それぞれ違う効果を試してみると良いでしょう。
通常はそれほど明るく鮮明に照らし出した物を撮影することはないので、最初は露出過多、もしくは不自然な色になるかもしれません。カメラの設定を変えて、何枚も試してみましょう。思い通りの写真になるようにISO、シャッタースピード、ホワイトバランスを調整します。iPhoneのようなスマートフォン、自動モードが付いたカメラの場合は、これらの調整は不要です。画像を編集するときにクリーンな状態にしやすい点もライトボックスの長所です。
商品写真をはじめ写真をより魅力的にするには、Adobe Photoshop Lightroomで画像の微調整をします。ホワイトバランスが不具合な場合はカラーグレーディングツールを使って好みに合わせて調節します。さまざまなツールが搭載され、そのどれもが使いやすく、素早く簡単に写真を修正できます。1TB以上もあるクラウドストーレージを利用すれば、いつでもどこにいても、写真の魅力を高めるための作業をおこなえます。
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