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180度ルールを通じて説得力のある映像を作る

180度ルールを使って、観客が映画の中の会話をフォローしやすいようにします。このルールを作品にどのように適用できるのか学んでいきましょう。

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ルールと規則

映画で会話のシーンを見る時、会話をしている人たちの間を行き交うカメラの動きは、その会話をリアルで、身近で、自然なものにしてくれます。会話の部分だけを見ると、会話をしている2人を別々に映しているカットが、スムーズで自然に見えます。このような撮影はどのようにして行っているのでしょうか?

映画専門学校で学んでいる学生ならこの答えを知っているでしょう。これは180度ルールまたは、180ルールと言います。この映画撮影における基本的なルールは、本番撮影中の会話のシーンを一貫性のある自然な感じを観客に与え、注意を引き付ける効果を出します。しかし、多くのルールがそうであるように、このルールも曲解されたり、あえて破られたりすることがあります。

会話におけるイマジナリーライン

互いに顔を見合わせて会話をしている2人の俳優のクローズアップを想像しましょう。次に俳優たちの頭上から見た光景を想像します。1人の俳優の頭からもう1人の頭まで線を引きます。この線がこのシーンでカメラの動きを決めるための180度ラインとなります。

映画制作における180-degree rule

会話のシーンを撮影するためにカメラの位置を決める時、重要なのは、そのシーンの間、この想像上の軸線の片側にカメラの位置を維持するということです。なぜでしょうか。多くの映画の場合、大切なのは観客をシーンのアクションに引きつけ、俳優に何が起きているのか、その間観客の注意を引きとどめておくことです。180度ルールを守り、撮影台本に忠実に従っていけば、撮影の継続感を維持することができ、人物の位置関係も一貫性を保つことができるので、観客は混乱しません。

この180度ラインを越えて映すカットアウェイは、時間の流れを乱し、観客を混乱させる恐れがあります。しかしながら、時にはその混乱が効果的でもあるのです。

このような効果は、どのように視覚化すればよいのでしょうか。答えは簡単です、と言うのは映画監督のホイット・イングラムさんです。「映画をたくさん観て、180度ルールを観察し、そして練習することです」と述べました。

ラインを維持する時と、ラインを破る時

180度ラインを維持するかどうか決めるのは重要なことです。どのような決定をするにしても、その決断のもとに撮影をしましょう。

ラインを維持する

シーンの中で俳優とその動きに観客の注意を維持させたい時には、180度ラインが大変重要です。1人の俳優の肩越しショットから、相手に画面を移す時、常に180度ラインの片側から撮ると、継続感を維持することができ、観客も一貫性を感じながらスクリーンに目を向けます。

ラインを破る

ルールに従うことは、もちろん重要なことですが、そのルールを破る場合もあることを認識するのも重要なことです。映画監督の多くは、意図的に時間の流れを変えて、観客を混乱させます。180度ラインを越えて撮影することで、観客の視点を変えさせます。

ただし、このラインを越える前に、なぜそうしたいのか自問してみましょう。その理由はたくさんあります。激しい戦闘シーンや、会話で優勢な者が劣勢に変わる時、または異なる視点をあえて表現したい時などです。

観客を混乱させるような映画として、たとえばスタンリー・キューブリック監督の 『シャイニング』 があります。この映画では、多くのシーンで180度ラインのルールが破られ、観客はジャック・ニコルソン演じる主人公の心理的混乱状態の中へと引き込まれて行きます。右から左へのカットなのに、会話の人物はその方向を変えて移動しています。このような、キューブリック監督のジャンプカット効果は観客に不安感を与えますが、それこそがホラー映画には必要な要素なのです。

技術面のディテールとスタイルの選択

180度ルールの良い点は、このテクニックを使うのに、特別な撮影機材は必要ないということです。このような撮影方法は、iPhone カメラや、1つのシーンをいくつかの異なる方向から同時に撮影するマルチカメラ設定(3台のカメラによるセットアップ)でも表現できます。覚えておくべき最も重要な点は、シーンの構成と流れです。

動画を撮影するために三脚にスマホカメラを設定している人
座っている2人のインタビューを録画している、三脚に設定したスマホカメラ

「最初は三脚で初めてみましょう」とシネマトグラファーのジョシュア・マーティンさんは言います。映画制作を始めたばかりの人が撮影技術を学ぼうとする時、よく複雑な機材に固執しがちです。しかし、準備する機材は少なめにしましょう。「シーンに何が必要か分かってくると、求めている効果を出すためには、どのような機材が必要か分かってきます。それらを加えていくのです」とマーティンさんは言います」とマーティンさんは言います。

あるシーンがいつどこで終わるのかということを把握していると、シーンの計画を立てやすくなり、撮影にも役立ちます。そのためにはショットリストを使いましょう。特に会話がたくさんあるシーンでは大変便利です。

良いカメラ配置にするためには場所を十分とりましょう。ワイドショットを使う場合は特にそうです。「撮影場所を探す時には、カメラを実際に置ける場所と、180度の外に出た時にどこまで行けるのか注意します」とイングラムさんは言います。場所が狭かったために、予定のシーンが撮影できなかった例もたくさんあります。

シーンをコントロールする

観客に継続感を持たせるのは、シネマトグラファーだけの仕事ではありません。エディターも180度ルールを守ることを念頭に入れて仕事を進める必要があります。

重要な映像の整理

編集する作品が短編映画でも2時間半の大作でも、エディターは映像を整理する必要があります。特に映像の中ですばらしい瞬間を見落とさないようにします。Adobe {{premiere}} を使って、作業に合う方法で映像を整理しましょう。アセンブリワークスペースからフォルダー構造を作成してラベルを使えば、映像を順序立てて整理できるようにできます。

180度ラインを使って構成した会話のシーンを整理したい場合、フォルダの順番を以下のようにしましょう。

  1. シーンのタイトルを入れた最上段のフォルダー
  2. 俳優Aの映像を入れたサブフォルダー
  3. 俳優Bの映像を入れたサブフォルダ

サブフォルダの中にもっとサブフォルダを作り、シーンのそれぞれ異なる箇所を入れておきます。ラベルを使えば、どのテイクか分かるように整理できます。大切なのは、再編集のために同じファイルを使う必要がある場合、ファイルが検索しやすく、また再使用できる状態にあることです。

Adobe {{premiere}}の検索ビンと動画タイムラインが重ねられた、屋外で火を囲んで座る人の写真

検索ビンで時間を節約する

台本の流れに従って編集する時に便利な、もう1つのものは検索ビンです。検索ビンを作成する際、{{premiere}}がメタデータ情報を要求します。これは動画クリップのラベルの役目を果たします。このメタデータを基に、{{premiere}}で同じセリフを含むビデオクリップを検索し、そのメタデータ検索の結果で自動的にビンを設定します。

自作映画の映像を初めて見る時、メタデータタブは力強い味方となります。そのタブに情報を入れておけば、編集した映像をまとめるために検索ビンを作成する際、すべての映像がすぐ使える状態になっています。情報フィールドには1つのキーワードをコンマで分けて入力できます。このキーワードが後に検索ビンから引き出すことができる重要なキーワードとなります。

最後に、作品の流れを保つにはカメラの配置と巧みな編集が重要であることです。「被写体の配置、照明の位置、そして動きのコントロールなどがシーンの撮影を決定づけるのです」とマーティンさんは言います。必要な機材を揃えて、色々と撮影を試してみましょう。そうすれば、映画制作のコツを得るようになるでしょう。

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