Adobe PDF Print Engine – マーケットをリードするパートナー
Adobe PDF Print Engineは、最も信頼性の高い業界最速のレンダリングプラットフォームです。PDF Print Engineは、SDK(ソフトウェア開発キット)として、チャネルベンダーが提供するソリューションに組み込まれています。チャネルベンダーは、2つに分類することができます。
OEMプレスベンダーは、プレスハードウェアの性能に最適化した専用プリプレスソリューションを提供しています。プリントソリューションプロバイダー(PSP)は、すべてのシステムコンポーネントに対し包括的なサポートサービスを提供するベンダーから製品一式を購入しています。
RIPソリューションベンダーは、様々なデジタルプレス、プリンター、後処理装置を駆動できる強力なソフトウェア製品を提供しています。PSPやメーカーは、プレスハードウェアとセット販売されたソリューションをプレスベンダーやシステムインテグレーター(SI)経由で購入したり、RIPソリューションベンダーから直接購入したりしています。
アドビによる産業用印刷の変革についてお読みください
機会と課題
産業用印刷におけるイノベーションは急速に拡大しています。独自の付加価値を創出するためのアイデアは、多様なJIT(ジャストインタイム)製造環境で試され、実行されています。世界中の多くの業界で、革新的なカスタムメイドソリューションが誕生しています。成功を収めるには、現代の産業用印刷アプリケーションでインクジェットシステムの性能をフル活用して該当製品の特定要件に適合させ、生産フレームワークの中で運用する必要があります。インクジェット技術を製造業の生産に導入する際、大きな決定要素のひとつとなるのは、可変のバージョン管理されたロット固有のコンテンツや、さらに、オンデマンドや小ロットのデザインです。その上で様々な課題に対応して新しい機会で利益を上げなければなりません。しかし、新たな機会を上手く活用するには、いくつかの課題に対処する必要があります。
製品の製造記録
シリアル番号やバーコードを使用して、製品を認証し管理過程を追跡。
オンデマンドのパーソナライズ機能
非常に短い製造期間で付加価値の高いグラフィカルなカスタマイズを実現します。
自動化
最終目標は、インテリジェントなコミュニケーションと意思決定によって、シームレスな生産の「完全自動化」を実現することです。
環境維持
自動化はサステナビリティを補完するものです。リーン製造やスマート製造は本質的に環境に優しい方式です。
顧客体験
お客様に喜んでいただくには、ブランドオーナーとデザイナーが協力してジョブをカスタマイズし、商品価値を最大化することが必要です。
カラーマネジメント
最終的なカラーをコントロールするには、複数のダイナミックな生産環境の独立性を慎重に管理する必要があります。
ダイレクトツーシェイプ
曲面を持つ製品に直接インクを印刷することで、高級感を演出することができます。
位置合わせ
カラープレーンのずれの発生を想定し補正します。
特殊効果と仕上げ 製造工程のインク印刷で箔やニスなどの視覚的な装飾やダイ加工を処理します。
インク印刷後の製造ステージを指します。これには、乾燥、加工、箔押しやニス加工などの視覚的な装飾が含まれます。
データストリームの速度
バージョン管理されたジョブや可変要素を持つジョブ、ロット固有のコンテンツでは、すべての印刷面で固定データと可変データを合成しなければなりません。そのためデータストリームは非常に高速になります。
産業用印刷に最適なAdobe PDF Print Engine
印刷はアドビのDNAです。アドビは35年以上にわたり、商用印刷ワークフローをサポートするためのソフトウェアを開発してきました。どのベンダーよりも長い歴史があります。最新の画像処理技術を業界にもたらし、1980年代の「デスクトップパブリッシング革命」を皮切りに、アドビのイノベーションは業界を大きく変革してきました。1990年代、グラフィックアートがアナログ製版(フィルム製版)からデジタルイメージング(イメージセッター、プレートセッター)へと移行していく中で、アドビはPDF(Portable Document Format)を発明しました。堅牢な画像モデルはプリプレスワークフローにとって理想的であったため、グラフィックアートの分野でPDFが急速に採用されるようになりました。2001年、国際標準化機構(ISO)は、PDF/Xを開発しました。これは、PDF言語のサブセットで、印刷ジョブ(ISO 15930)を交換するために最適化されています。また、複数あるPDFベースの標準の中で最初の標準です。2006年、アドビはPDF Print Engineを発売し、PDF印刷ジョブにおいてネイティブレンダリングを実現しました。ハイパフォーマンスを基盤に設計されたPDF Print Engineは、Illustrator CC、Photoshop CC、Acrobat DCと同じアドビのテクノロジーを使用しています。大手の印刷ソリューションベンダーの多くは、プリプレスRIPの中核としてPDF Print Engineを採用しています。
バリアブル、バージョン、ロット仕様のコンテンツ
PDF Print Engineは、可変アイテムおよびロット印刷のすべてのカテゴリーを効率的に処理できるように設計されています。
圧倒的なスケーラビリティ
Mercury RIPアーキテクチャは、PDF Print Engineの複数のインスタンスを同時に実行し、バリアブルプロダクト印刷アプリケーションのための高性能インクジェットシステムを駆動出来ます。
ECG – 広色域印刷
Adobe PDF Print Engineは、複雑なECGカラー変換を単一ステージで行うため、高速かつ正確で鮮やかな色彩を実現します。
グラフィックと製造工程の融合
PDF Print Engineは、PDFの処理プロセスを完全にサポートします。また、製造要素や、光沢剤、箔などの装飾のプロキシとしてスポットカラーを使用する場合、堅牢なRIP内部サポートを提供します。
印刷ワークフローの自動化
PDF Print Engineは、CIP4のJMFおよびJDFのジョブチケットをネイティブに処理し、ほかのシステムコンポーネントとのリアルタイム通信や製造パイプラインへのシームレスな統合を可能にします。
ジョブインテリジェンス
PDF Print Engineは、リアルタイム分析をサポートし、日常的な意思決定の自動化と産業用アプリケーションの最適化により、生産性と製品価値を向上させます。
In-RIPトラッピング
Adobe PDF Print Engineは、オプションでトラッピングモジュールを備えており、オブジェクトの境界でカラーを抑えたり、広げたりして、カラープレーンのずれにより生じる目視可能な版ずれを防ぐことができます。
ACE – Adobe Color Engine
Adobe PDF Print Engineは、ACEという異なるカラースペースへのカラー変換を可能にする最高級のCMM(カラーマネージメントモジュール)と、透明要素のブレンド機能を備えています。
CoolType
Adobe PDF Print Engineは、Creative Cloudアプリケーションでフォントのレンダリングを行う際に使用されるアドビテクノロジーであるCoolTypeを搭載しています。