8K 画像の長所と短所

8Kは現在、最高レベルの動画解像度です。プロに8Kの説明をしてもらい、8Kが動画撮影に適しているかどうか見ていきましょう。

ビデオ解像度の比較画像

8K UHD:究極の超高解像度

8Kは、カメラや画面の現在最も高い解像度であり、最新のテクノロジーです。「動画の解像度は、写真のメガピクセルに相当します。それはフレームの中にどれだけのピクセルがあるか、ということです」と映像作家のマイク・レナードさんは語ります。幅は約8,000 ピクセルあり、8K のネイティブ解像度は7680 x 4320 ピクセルです。総ピクセル数は33,177,600 になります。4Kもウルトラ HD または UHDと呼ばれますが、幅が約 4,000ピクセルで、総ピクセル数は830万ピクセルです。「この数字を理解するために、映画館が映画を上映する時の解像度を見てみると、これは1080 ピクセル(フルHD)をちょっと超えるぐらいです。そしてこれは映画館の大きなスクリーンの解像度になります」とレナードさんは言います。

 

プロ用のカメラに加え、8K のテレビは4K テレビに代わるる新しいテクノロジーとして、日に日に人気を呼んでいます。一般に使われる電子機器としては、Sony PlayStation 5 や Microsoft Xbox Series X、スマートフォンでは Samsung Galaxy S20 などが、8K動画を見ることができるようになっています。

 

4K の4倍の解像度である8K は、未来の動画を担うかもしれません。しかし、ピクセル数が4倍だからといって、画質が4倍良い訳ではありません。「解像度は動画の画質を理解する上での基本ですが、その他にも多くの事を考慮する必要があります。ピクセルの数が全てではありません。画像がセンサーや、色やダイナミックレンジによって、どう表されるかということが重要なのです」と映像作家のハラ・ヒロシさんは語ります。カメラ、レンズ、動画形式、ビットレート、動画録画のフレームレートなど全てが関わりあっています。8K で録画することの利点や欠点を知って、この高解像度画像が、自分にとって必要なものかどうか見定める必要があります。

 

利点

8K 映像とそうでないものを比較

高品質解像度

解像度のみが画質の決め手ではありませんが、重要度の高さにおいては間違いなくトップレベルです。解像度という点を考えると、8Kは抜群のシャープさを写し出します。

ビデオエディタで 8K ビデオをトリミングする

リフレーミング

8Kは映像の細部まで捉えるので、制作の編集段階においてリフレーミングするのに最適です。「例えば、インタビューの映像があって、その広角に広がっている部分をクロップしてクローズアップにするとします。すると、クロップした途端にピクセルが大きくなり、時には画像がピクセル化してボケることもあります」とレナードさんは言います。しかし、8K の膨大なピクセル数であれば、画質を落とすことなく楽に最適な構図へと変えることができます。

緑のスクリーンにて撮影が行われている画像

特殊エフェクト

CG を多く使っている動画は、8Kの極めて高い画質とそのディテールによって細部が精密に再生されます。「ズームした時に、維持されるピクセルの情報が多ければ多いほど、特殊エフェクトを加えた時の鮮明度が増します」とレナードさんは言います。

 

欠点

 

ファイルサイズ

解像度が高い時に困るのは、ハードドライブのデータ量が多くなることです。保存用のストレージは高価なため、8K で録画する時は、十分スペースを確保しておきます。編集処理においても、データ量が多いと読み込みに時間がかかります。「特定の状況を除き、データが許容量を超えて過剰になるからです。そのような理由で、制作会社は8K を使いたがらないのです」とハラさんは言います。

8K ビデオ解像度でビデオをストリーミングしている人
カメラの再生モニターを見ている映像作家

コスト

8K 動画を処理するには、動作が安定した機器と膨大なストレージが必要であるのに加え、8K カメラはスタンダードなHD カメラより高額です。8K で撮影できるカメラは、4Kより普及していませんが、既に市場には Samsung S20 Ultra スマートフォンや、$55,000(約600万円)の RED Monstro シネマトグラフィーカメラなどが発売されています。

 

8K と4K の違いとは

8K に関して、それが肉眼で見分けることができるかどうか、と言う議論がされています。8K は、人間の目がどれだけのピクセル数の違いを実際に見分けることができるか、と言う疑問を投げかけ、中には4K画面でも8K画面でも、画質を見分けることはできない、と言う人もいます。

 

確かなことは、8Kの画像を十分楽しむには、適切な鑑賞環境が必要である、ということです。しかし、そのような環境を整備することはほとんどできないでしょう。例えば、4Kで撮った動画であっても、それを標準的なHD のノートパソコンの画面で見るのであれば4Kで十分です。実際、映画館ではほとんどの場合、2Kの解像度で上映しています。鑑賞する距離も関係してきます。普通にテレビを見る距離の場合、8Kの微細さはほとんど失われてしまいます。それに加え、画面によって色の映り方が違うので、正確な色は出ません。このような問題を軽減するためにできることは、モニターを調整して、適切な色を表示させることです。

 

動画に8K は必要か?

動画の画質を考える時、解像度の高さよりも考慮すべきことがたくさんあります。「カメラがここまでできる、ということを示した点で8Kは素晴らしいと思います」とレナードさんは言います。しかし、コストの高さと、これだけの解像度がありながら、人間の目にはほとんど違いが分からない、ということを考慮して、8K が自分の撮影作業に必要かどうか判断する必要があります。

 

特殊撮影やCG を動画に取り入れている場合は、8K の違いの大きさが分かるでしょう。画質を失わずにクロップできるのも8K の利点です。「ファッション写真や高級製品の商業写真では、よく8K を使います」とハラさんは付け加えます。8K はまだ、このように限られた分野でしか使われていませんが、日に日に使う用途が増えてきています。


8K を使うと決心しましたら、Adobe Premiere Proのような動画編集ソフトを使いましょう。処理作業が早くスムーズになります。

寄稿

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