映画制作者のための視線の一致についてのルール

映画を連続性のあるものにするために、視線の一致を利用する方法について学びましょう。

視線の映し方に一貫性を持たせる作業は、撮影プロセスにおいても編集プロセスにおいても、映画の連続性の維持に大きな役割を果たします。うまくいっている場合はほとんど意識されることはありませんが、間違ってしまうと観客はどうしようもなく気が散ってしまい、フィクションの世界に没入できなくなることもあります。この簡単なルールブックを使って、視線の一致を常に正しく保つようにしてください。

視線の一致についての3つのルール

シーンのセッティングと実際の撮影を行う際には、下記のシンプルなルールとテクニックを活用して、視線の一致を常に保つようにしてください。視線の一致についての3つのルールをご説明します。

**まず、出演者のポジションを設定します。**正しい視線を定めるために、シーンに関わるすべての出演者に「ニュートラル」なポジションに着いてもらいます。こうすることで、正しい視線の高さとポジションを設定できます。

**出演者に、視線の目印となる何かを見つけてもらいます。**小道具や家具、絵画など、元々の視線の先にあって参照できるものを使います。

**もし、使えるものが現場にない場合は、カメラに視線の目印となるマークを付けます。**時折、カメラがあることで出演者はその向こうにある元々の視線の基準が見えなくなることがあります。その場合は、新しいショットを前のものに注意深く合わせて、役者が正しい視線を保てるようにカメラの端にマークを付けます。

視線の一致の最も重要な役割は、ショット間の連続性を維持することです。ショット間の視線の一致を保てるように、撮影記録係などの他のメンバーに、各ショットのセッティングを注意深く確認してもらいましょう。映画制作をより面白く、よりクオリティの高いものにする、さらに多くの動画制作のヒントを見てみましょう。

**Adobe Premiere Pro**を使って何が作れるか確かめてみてください。うまく活用して憧れの映画監督に近づきましょう。