透明/不透明にするピクセルを画像内で指定する際 他のクリップのコンテンツを参照するのも1つの方法です トラックマットキーエフェクトでは あるクリップのピクセルのアルファチャンネルまたは輝度を使用して 他のクリップのピクセルの透明度を設定できます やってみましょう エフェクトワークスペースで オープニングタイトルシーケンスの作業をしています タイムラインでは、トリミングしたクリップが 上下に積み重なっています 上から順に見ていくと V5にタイトルがあります このタイトルは、今から作成するトラックマットキーには不要ですが タイトルの位置を参考に マットを配置したいので トラックをロックしました その下には、ビデオトラックV3、V2、 V1があります この3つのクリップを使ってトラックマットキーエフェクトを作成します 各クリップを見てみましょう 上から始めるのには理由があります V3のクリップは、いわばクッキーの型抜きです V3のクリップをダブルクリックしてソースモニターに読み込むと 白黒のグラフィックのアニメーションが再生されます 次に、V2のクリップをダブルクリックします これはいわば、クッキー生地です 最後に、V1のクリップをダブルクリックします トラックマットでは一番下のクリップは背景なので このクリップは、まな板だと考えてください エフェクトパネルで、ビデオエフェクトの下の キーイングをクリックし トラックマットキーをドラッグして クッキー生地のクリップにドロップします V2のクリップです V2のクリップを選択して エフェクトコントロールパネルでマットを設定します V2のクッキー生地のクリップに、V3の型抜き使用したいので 「マット」ドロップダウンメニューでVideo 3を選択します 型抜きをクッキー生地に当てるためです このクリップは不透明な白黒のグラフィックなので ルミナンスマットで合成します アルファチャンネルが含まれたタイトルまたはグラフィックを型抜きとして使っていた場合は アルファを選択します このケースでは、ルミナンスマットにより白いピクセルが透明になります V3のクリップの白い領域に、V2のクリップが表示されます 型抜きされたクッキーが現れました V3のクリップの黒い領域には、V1のクリップが現れます V1のクリップが、この合成画像の背景となっています この例では、クッキーの周りの余分な生地を取り除いたので まな板が見えています このトラックマットの位置を変えましょう タイトルがフェードインするところに再生ヘッドを動かします V3のクリップが選択されていることを確認します エフェクトコントロールパネルで 「モーション」を選択します 円の大きさを調整するため 「スケール」に120と入力します プログラムモニターで 顔を囲むようにトラックマットをドラッグします 円全体がビデオフレーム内におさまるようにします 次に、V2のクリップを選択し エフェクトコントロールパネルで「モーション」を選択します プログラムモニターでシャボン玉のグラフィックの位置を変えて タイトルと並ぶようにします 大体良さそうですが、アニメーションの最後の方で 女の子の顔をもう少し長く見せたいと思います シャボン玉のグラフィックから透けて見える画像の位置を変えましょう タイムラインでV3クリップを選択し エフェクトコントロールパネルで再生ヘッドをドラッグします 2秒くらいまでは良いですね 再生ヘッドをここで止めます 「位置」の横のストップウォッチをクリックしてキーフレームを設定します 再生ヘッドをさらに2秒後にドラッグします 「モーション」を選択し プログラムモニターで シャボン玉(型抜き)の位置を変えます 2番目のキーフレームが作成され シーケンスを再生するとトラックマットがアニメーション化されます トラックマットキーは指定されたトラック上のどのクリップにも適用できます V2クリップにトラックマットが適用され 「マット」ドロップダウンメニューでV3クリップを指定しておけば 新しい白黒アニメーションをV3に配置するたびに クリップが別の型で抜かれます ぜひご自分のビデオでトラックマットキーを作成してみてください
