ドラゴンの描き方

このガイドの手順に従ってAdobe Fresco を使い、オリジナルのリアルなドラゴンを描いてみます。

ドラゴンの絵

ファンタジーを描く

どのようなファンタジーでもドラゴン無しには語れません。映画『ゲームオブスローンズ』『ホビット』など、ドラゴンをストーリーに加えることで、このファンタジーの世界では何でもあり得ます。ドラゴンと言っても、さまざまな色、形、サイズがあり、どのようなイラストを描き始めれば良いのか分からないかもしれません。この簡単な手順に従ってドラゴンの絵を描いてみましょう。

 

インスピレーションを絵にする

『ドラゴンには無限の可能性があります」とイラストレーターのロー・リーさんは言います。ユニコーンの場合は本物の馬を元にした神秘的な動物ですが、ドラゴンには元にする動物がありません。その国の文化によって、描かれるドラゴンの姿も変わってきます。中国の竜とワイヴァンは両方ともドラゴンに分類されます。アジアとヨーロッパという文化的背景から生まれたこれら2つのドラゴンは互いに全く異なる外見をしています。

 

『ドラゴンは絵を描くには素晴らしい題材です。でも、どこから手をつけていいか分からないので、ちょっと尻込みしてしまうかもしれませんね」とアーティストのジェイド・メリエンさんは言います。実際は、どこから描き始めても良いです。しかし、描き始める前に確かな手順を踏んでおけば正しく始めることができます。

白黒で描かれたドラゴンの絵
カラフルに描かれたドラゴンの絵

ドランゴを描く準備をする

「まず、どのようなタイプのドラゴンを描きたいか決めます」とメリエンさんは言います。描きたいのは可愛らしい漫画的なドラゴンですか、それとも『ホビット』に出てくるスマウグのような怖いドラゴンでしょうか?それとも細長い中国の竜か、または『ゲームオブスローンズ』のようなドラゴンでしょうか?それを先に決めてしまえば、後でデザインを進める手間を省くことができます。

 

ドラゴンの骨格を知る

「ドラゴンは、既に存在する動物を組み合わせて出来ています。それに創造性を加えるのです」とリーさんは言います。ドラゴンの羽はコウモリを参考にします。頭はワニに似せます。ドラゴンの体はトカゲのようにします。色々混ぜ合わせて、今まで見たことのないオリジナルなドラゴンを描いてみます。

 

頭にタテガミかツノを付け、首を長くして尻尾も長くすればドラゴンらしくなり、しかもオリジナルのドラゴンを描くことができます。ドラゴンには翼がない場合もあります。また、全てのドラゴンは空を飛びます。何世紀も前から描かれている中国の蛇のような竜は、翼がありませんが、空を飛びます。大抵の場合、ドラゴンには2本から4本の足がありますが、自分のスタイルに合わせても結構です。ティラノザウルスなどの恐竜もインスピレーションとして使ってみます。

ワイヤーフレームで描かれたドラゴンの絵
ドラゴンのラフスケッチ

ロー・リーさんの作品 

複雑な動物をシンプルな線で描く

どの動物をベースにするか決めましたら、ドラゴンの各部分をシンプルにした基本形でドラゴンの外観をおおまかに描きます。ディテールは加えず、素早くスケッチします。このスケッチを基にドラゴンのプロポーション、ポーズ、尻尾の長さをどれくらいにするか、など決めていきます。ドラゴンの蛇のような動き、感じを表現するため曲線を用います。

 

「ディテールは避けて、素早くジェスチャースケッチをすると、とてもパワフルな姿のドラゴンが出来上がります」とメリエンさんは言います。

 

簡単に描く方法としは、まず長方形でドラゴンの頭を描きます。上の方は幅広く、鼻に向かうほど細くします。異なるサイズの円をいくつか描いて、羽の部分の関節などを表します。線で各部分をつなぎ、背骨と尻尾の基本形を描きます。次に、基本形の端と端をつないでいき、首、尻尾、胴体などの形を確定していきます。ドラゴンの翼は、その先端から大きく思い切った線で描いてみます。体の各部分は実際の動物を参考にし、それをドラゴンの体の構造に当てはめていきます。

ドラゴンの絵

ロー・リーさんの作品 

ディテールが肝心

これまでの手順に従って描いてくると、ドラゴンの大まかな基本形が見えてくるはずです。次に、ドラゴンの体の曲線、筋肉、シャープな部分など描き込んでいきます。ここでもう一度、ドラゴンの体の各部分を実際の動物と比較してみます。ドラゴンは想像上の動物ですが、これをできるだけリアルに見せるには、どうようにすれば良いのでしょうか?

 

「ディテールを描き込んでいく段階では、必ず参考資料を見て筋肉を描き、本物らしく見せるようにします。本物の動物を参考にするのは、なるべく真実味を出すためですが、かといって想像力は抑えてはなりません」とメリエンさんは言います。

 

参考にする動物の写真を見ながら、ドラゴンの体にもそれと同じように繊細な部分を入れ、参考にした動物が自然にドラゴンのイメージに溶け込むようにします。このようにすると、ドラゴンがリアルに見えるばかりでなく今までにないオリジナルの作品になります。

ドラゴンのディテールを描き込んだ絵

ロー・リーさんの作品 

質感を加えて仕上げる

ドラゴンのイラストの仕上げとして、ディテールと質感を加えます。羽毛、鱗、ツノ、その他加えたいと思うもの全てを加えて、この想像上の動物をリアルに見せていきます。細い線を使って、ツノや目の瞳などのディテールを描き込みます。爪や鉤爪のほか、影を適切な部分に加えていきます。これらの部分を描くに当たり、再度いくつかの動物の参考写真を確認します。このようにすれば、空想上の動物である野生のドラゴンの姿をより正確に描くことができます。


ディテールを少しでも加えていくと、他のアーティストが描いたドラゴンとは異なる個性が出てきますので色々試してみましょう。この段階で描くのに行き詰まりを感じましたら、絵の設定を変えてみます。ドラゴンが生息する環境を、例えば空中や水の中に変えてみると、ドラゴンの特徴を決めやすくなります。

 

描画はAdobe Fresco で

インスピレーションが沸きましたら、どこにいてもすぐFrescoを使いましょう。まず、携帯機器で描き始め、描いたイラストはパワフル、最新鋭のドローイングツールを使ってパソコンで仕上げます。など、他の動物の描き方も学びましょう。または、人物デッサン
で自分のスキルを試してみます。

寄稿

Adobe Illustratorでさらに試してみる

ロゴアイコンチャート、タイポグラフィ、ハンドレタリング、その他のベクターアートを作成します。

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