虹色のレンズフレアで強調された人の画像

写真撮影

虹色のレンズフレアを加え、写真を独創的に

レンズフレアを写真に加えると情緒的な効果を生み出します。カメラのレンズを反射して生まれる「虹」を、あえて作り出す方法を学びましょう。

虹色のレンズフレアとは?

  • 虹色のレンズフレアは、光が一定の角度からカメラのレンズに入り込んだ時に起こります。多くの場合、レンズのガラスの微妙な歪みが、虹のようなさまざまな色を作り出します
  • こうしたフレアは写真に、情緒的な雰囲気や幻想的な雰囲気を与えてくれます
  • 虹色のフレアは撮影時にカメラでも出すことができますが、Adobe Photoshopの編集ツールを使ってフレア効果を作り出すこともできます

虹色レンズフレアの重要ポイント

屋外で写真撮影をしている時、思いがけないレンズフレアが起きて、ビューファインダーに虹が散乱して出ることがあります。多くのデジタルカメラでは、ビューファインダーでそのような虹を見ることはありません。写真の編集を始めるまで、気づかないこともあるようです。

       

虹レンズフレアはなぜ起こるのでしょうか?原因は光の散乱にあります。カメラのレンズは、機械で製造されるため完全なものとは言えません。非常に高価なレンズでさえも、拡散光の影響を受けます。極めて明るい光や太陽光は、物体として不完全なレンズを通してボケ効果やレンズフレアを生み出します。これは、時には「光漏れ」とも呼ばれます。写真に悪い影響を与えることもありますが、いつもそうではありません。虹や虹色の光は、写真に予期しなかった美しさを与えてくれます。

 

虹色の光で遊んでみたいときは、撮影時にあえてレンズフレアを起こすことから始めてみると良いでしょう。

虹色の光をカメラで捉える方法

綺麗なレンズフレアや、虹のような光が起こす効果を見つけるには、まず、光がある場所に行く必要があります。 

2本のヤシの木の画像の上部にキャプチャされた虹色レンズフレア
虹レンズフレアがかかったコーヒーショップで会話する2 人の画像

屋外で太陽の光がある場所で撮る

レンズフレアを捉えるには、適切なカメラ位置と、少しの運が必要です。虹を捉えるのに最適な場所は、太陽の光がよく当たる場所です。目を痛めるのを避けるため、カメラを直接太陽に向けてビューファインダーを覗かないようにします。そのかわり、フレームの角に太陽を配置して撮影してみましょう。または、ガラスや金属など光が反射する表面を探し、写真を撮ってどのような結果になるのか試してみましょう。

 

絞りの広いレンズで試しみるのもよいでしょう。このレンズだと、より多くの光を取り入れることができのでフレアが多く出現します。「fストップが1.2、1.4、1.8、2.8のレンズは、ユニークなフレアを作ります。 レンズの中の色々な場所で光が跳ね返ります。広角レンズの場合は、星の流れのような特殊なフレアも出てきます」と語るのは、映画制作者のジョシュア・マーティンさんです。 

 

まず、太陽光が強い屋外で色々なレンズで撮影し、慣れてくれば、それらのレンズが太陽光にどう反応するのか分かってきます。そのうちに、どのアングルのフレアが虹を多くつくり出すのか、コツをつかめるようになります。

屋内では明るい光を見つける

虹レンズフレアは屋内でも作ることができます。ただし強い光が必要です。頭上からのライトだけでも効果があるかもしれませんが、通常、屋内でフレアを作り出すには、多くの光を放つパワフルな光源が必要です。屋内撮影のときでも太陽光が助けになります。強い太陽光がたくさん入ってくる窓辺にカメラをセットすれば、虹レンズフレアを撮る絶好のチャンスです。

 

さらに、煙、花粉、埃などの粒子を使う(自分でそれを加えるか、埃っぽい場所に行く)と、粒子が空気中で舞いながら、光と呼応して小さな歪みを作り、独特の効果を作り出すことがあるのでシャッターチャンスが増えます。

道具をアップグレードする

太陽光を頼りにしたり、屋内で撮影したりするのではなく、自身の手で、色々なタイプのフレア、ストリーク、虹などの効果を作りたい場合は フィルターを使うとよいでしょう。多くのカメラレンズにはスクリュー式で取り付けるフィルターがたくさんあり、こうしたフィルターを使えば、写真にストリーク、フレア、虹といった効果を出しやすくなります。このほか、調整可能なプリズムで万華鏡のような効果を出すこともできます。

ゴージャスな画像、素晴らしいグラフィック、そして信じられないようなアートを創造しましょう。

Adobe Photoshop

Adobe Photoshop

撮影後の編集で虹の色を加える方法

カメラで虹色のフレアを出したいと思っても、コントロールできない要素がたくさんあります。そこで、多くの写真家は、 Adobe Photoshopのようなアプリを使って編集をしています。編集ソフトにはいくつかの使用法があり、その方法で色のすべてのスペクトルを使ってきれいな写真を作ることができます。

オーバーレイ効果とグラデーション

ブラシツール、写真オーバーレイ、カラースウォッチ、ブラー効果、レンズフレアオーバーレイなどのエフェクトを使えば、自然な感じの虹レンズフレアが簡単に作成でき、写真にアート作品のような雰囲気を加えることができます。こうしたツールを使うと、作成した虹の不透明度からカラースペクトルまでさまざまな調整を行うことができます。ユニークな雰囲気を出したいのであれば、このようなツールで抽象的な虹を作ってみましょう。

       

まず、ブレンドオーバーレイを作成することから始めましょう。これは一定のレベルの色と光をフィルターします。これがブレンド作業の第一歩となります。素早く手間のかからない方法では、グラデーションツールがあります。このツールには、既に完成した虹を写真に加えることのできる虹プリセットが含まれています。

ポートレートに虹色のブレンディングオーバーレイ効果を部分的に配置

ストックアセットを統合する

好みに合う虹ができないのであれば、プロの写真家の力を借りましょう。Adobe Stockのようなストック写真やテンプレートライブラリを使えば、たくさんの虹の写真にアクセスでき、選んだ写真を自分の作品に取り込むことができます。Photoshopのブレンドツールを使うと、作品が青空の写真でも黒の背景でも、画像をきれいに組み入れることができます。

       

虹色のレンズフレアを捉える場合でも、後処理で作り出す場合でも、Photoshopのツールとカスタムオプションで、太陽の光を写真の中で芸術的に表現することができます。写真編集のテクニックをグラフィックデザインやグラフィックワークに活用する方法をさらに学びましょう。   


協力

ジョシュア・マーティン


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