スケッチや写真などのラスター画像を編集可能なベクターアートワークに変換します。
ドキュメント内にレイヤー構造を作成する
読み込んだアートワークの上に重ね描きする作業をやりやすくするために、元の画像と新しい描線を分離するためのドキュメントレイヤー構造を作成します。
右上のレイヤー パネルを開きます。プラス(+) アイコンをタップして新しいレイヤーを作成し、左にスワイプしてレイヤー名を変更します。スケッチのアートワークを配置したレイヤーよりも前面に新しい描画レイヤーを作成するとトレース作業が楽になります。トレースを始める前に、新しい描画レイヤーが選択されていることを必ず確認してください。
鉛筆ツールを使用して描画する
精密なトレースにはApple Pencilが便利ですが、指でもApple Pencilでも実行できます。滑らかなパスを作成しやすいように鉛筆 ツールのツールバーオプションを設定します。
タップするとポイントや直線を作成でき、ドラッグするとフリーハンドのパスを描くことができます。
描いている線の途中に曲がり角を作りたいときは、手を放さずに動きを止めて少し待ちます。青色の丸が表示されてから描画を続けると、そこでパスの向きを変えることができます。
ヒント :鉛筆 ツールでプライマリタッチショートカットを押してドラッグすると、傾きを45度単位に制限した直線を引くことができます。また、セカンダリタッチショートカットを押すと自由な傾きの直線を作成できます。
ペンツールを使用して描画する
ペン ツールを使うと、より高い精度でパスを作成できます。タップするとコーナーになるアンカーポイントを作成でき、ドラッグすると曲線を描くことができます。
アンカーをペン ツールでタップすると、そのアンカーを削除できます。パスの途中をタップすると新しいアンカーポイントを作成できます。
アンカーをダブルタップすると曲線とコーナーの切り替えができ、ハンドルをドラッグすると線の調整ができます。
ペン ツールでの描画中、タッチショートカット(丸いアイコン)を使用するとペンツールの動作を変化させることができます。タッチショートカットの働きは、デスクトップ版に用意されているCommandやControlのような組み合わせキーの働きに似ています。例えば、ここにコーナーを作成するには、曲線を作成している途中でドラッグしたままタッチショートカットを押し、ハンドルを分割させてから手を放します。
選択ツールとダイレクト選択ツールを使用してパスを調整する
パスを調整したいときは、まず、ダイレクト選択 ツールに切り替えてパスを選択します。
アンカーをダブルタップすると、曲線とコーナーの切り替えができます。
アンカーをタップして1つ選択するか、ドラッグして複数のアンカーを選択すると、共通アクション バーから、アンカーの数を減らしてパスをシンプル化する操作や、選択した複数のアンカーを曲線からコーナーに変換する操作、パス全体の形と閉じた状態を維持したままアンカーをなくすスマート削除の操作など、様々なアンカー操作を実行できます。