素晴らしい1年になるよう期待を込めて、オリジナルのカレンダーを作ってみませんか?1年間、毎日目にするカレンダーを、Illustratorでお好きな写真と組み合わせて簡単に作る方法を紹介します。


このチュートリアルで学習できる機能やサービス
ブレンドツール、エリア内文字オプション、クリッピングマスク、ライブコーナー、スポイトツール

まず、ダウンロードしたテンプレートファイル(template.ai)を、Illustratorで開きます。

ストライプ模様のカレンダー全体の外枠を作成します。ストライプは、ブレンドツール で描きます。
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ストライプの元となる縦のボーダーを描きます。
「 線ツール 」(1)を選択し、画面上部のコントロールパネルで「線:金色」、「線幅:5pt」に設定します(2)。
カンバス上でクリックし、開いた「直線ツールオプション」で、「長さ:426mm」、「角度:270°」に設定し、「OK」ボタンを押します(3)。

描いたボーダーを複製します。
右クリックメニューから、 変形 / 移動 を選択します。開いたダイアログで、「 移動距離:426mm 」、「 角度:0° 」に設定し、「 コピー 」ボタンを押します。すると、元のボーダーから水平方向へ426mm離れた距離に、もうひとつのボーダーが複製されます。

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描いた2本のボーダーから「 ブレンドツール 」を使ってストライプを作成します。ブレンドツールは、2つのオブジェクトの間で均等間隔にオブジェクトを自動作成します。
「 ブレンドツール 」で2本のボーダーの線上を順にクリックします。すると、ボーダーの間に複製オブジェクトが均等に分布されます。

アプリケーションメニューの オブジェクト / ブレンド / ブレンドオプション をクリックします。開いたダイアログで、「ステップ数:100」に設定して「 OK 」ボタンを押します。


「 レイヤーパネル 」内で、ストライプ(レイヤー名「ブレンド」)を、「背景」>「ストライプフレーム」レイヤーの下にサブレイヤーとして移動させます。レイヤーパネルで「ストライプフレーム」レイヤーを選択し、パネルメニューから「 クリッピングマスクを作成 」をクリックします。
すると、「フレームマスク」オブジェクトの形でストライプが切り抜かれ、ストライプ模様のフレームの完成です。

まず、7行(曜日+6週間)×7列(一週間)の段組みの中に、1 ヶ月分の日付を入力します。段組みは、エリア内文字オプションで設定します。その1 ヶ月分のカレンダーを複製して1年分のカレンダーを作成します。
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曜日を入力して、それを目安に7行×7列の段組みを作成します。
「 文字ツール 」(1)を選択し、ドラッグでテキストエリアを作成します。作成したテキストエリアには、「日月火水木金土」と曜日を入力しましょう(2)。文字サイズは8pt (3)、段落は「中央揃え」(4)に設定します。フォントはお好みのフォントを指定しましょう。ここではTypekitのフォント「漢字タイポス」に指定します。
Typekitは、アドビがCreative Cloudのメンバーに提供する無料で利用できるフォントライブラリです。Typekitには、多くの日本語、欧文フォントが用意されていて、それらはIllustratorやPhotoshopなどすべてのCreative Cloud製品で使用できるだけでなく、Adobe製品以外のアプリケーションでも使用できます。利用方法も簡単です。

入力できたら、アプリケーションメニューの 書式 / エリア内文字オプション をクリックします。

開いたダイアログで、行:7段、列:7段に設定し、各サイズと間隔を調整します(1)。「 プレビュー 」(2)にチェックしておけば、設定結果を確認しながら調整することができます。

<エリア内文字オプションのメリットと注意点>
・後から段組数、間隔を変更できる。
・オフセット(エリアの内側のマージン)を設定できる。
・ガター(コラムとコラムの間のスキマ)のラインには、スナップが効かないので注意。
<エリア内文字とポイント文字の違い>
エリア内文字オプション を実行する前に、 書式 / ポイント文字に切り替え で入力した文字をポイント文字に変換すると、文字サイズの拡大縮小をバウンディングボックスのアンカーのドラッグで手軽に行うことができます。一方、エリア内文字のままバウンディングボックスのアンカーをドラッグすると、文字サイズは固定されたままで、テキストエリアが拡大縮小されます。

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日付を入力し、土日祝日の色を変更します。その後、月を入力します。
「土」の後でReturn(Enter)キーを一度押してから、1から31までの日付を入力します(1)。次のマスへの文字入力カーソルの移動は、Return(Enter)キーで行います。
日付入力が完了したら、日曜祝日は朱色、土曜は青色に変更しましょう(2)。

「 文字ツール 」(1)を選択し、「1月」と入力します(2)。文字色は金色(3)にしましょう。

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ここまでの工程で2017年1月のカレンダーができました。次にそのカレンダーを複製して他の月のカレンダーを作成します。
「 選択ツール 」で1月カレンダーを選択し、Shift+Option(Alt)+ドラッグで複製します。

複製したカレンダーの月を2月に変更し、月初め1日の位置をReturn(Enter)キーで水曜に移動させます。手順3-2と同様に、日曜祝日は朱色、土曜は青色に変更しましょう。これを繰り返し、1年分のカレンダーを作成します。

お気に入りの写真をレイアウトして、ライブコーナー 機能で角を内側の角丸にしてデザインにアクセントをつけます。
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お気に入りの写真をIllustrator上にドラッグで配置します。(写真の配置は、アプリケーションメニューの ファイル / 配置 からでも行うことができます。)写真の角のアンカーをドラッグして大きさを調整しましょう。

配置した写真は、「 レイヤーパネル 」内で「写真フレーム」レイヤーの下にサブレイヤーとして移動させます。レイヤーパネルで「写真フレーム」レイヤーを選択し、パネルメニューから「クリッピングマスクを作成」をクリックします。すると、「マスク」オブジェクトの形で写真が切り抜かれます。

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「マスク」を選択し、角に表示される二重丸のライブコーナーウィジェットを内側にドラッグします。すると、角が丸みがついた角丸になります。

「ダイレクト選択ツール」(1)に切り替えて二重丸のライブコーナーウィジェットをダブルクリックします(2)。開いたコーナー設定ダイアログで、「 角丸(内側) 」(3)を選択します。(Option(Alt)キーを押しながらライブコーナーウィジェットをクリックすることで、コーナーの設定を切り替えることもできます

<コーナー設定について>
ライブコーナーはコーナー設定によって多様な形に編集することができます。

例えば「 スターツール 」で描いた星を花に変形させるなど、これまで多くの手間が必要だった作業を簡単に行うことができます。

配置した写真で使われている色を「 スポイトツール 」で抽出して、背景色として適用させます。写真の色を利用することで、全体的に統一感のある配色にすることができます。
「 選択ツール 」でグレーの背景を選択します。「 スポイトツール 」に切り替えて、写真の抽出したい部分をクリックします。すると、クリックした部分の色が抽出されて背景の「 塗り 」に適用されます。

これで2017年度カレンダーの完成です。使用する写真や背景色を変更したり、エリア内文字オプションの段組みを応用して、オリジナルのカレンダー作りを楽しみましょう。
A3サイズ用紙で印刷したい場合は、PDFで別名保存した後、Acrobatの印刷設定でA3サイズを指定してプリントします。


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