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ステーショナリーセットの基本デザイン

名刺、レターヘッド、ハガキ、ラベルなど、ステーショナリー用品に印刷するデザイン素材を見つけましょう

Adobe InDesignの強力なツールがあれば、名刺、封筒、レターヘッド、ラベル、ハガキなどのステーショナリー類を独自にデザインできます。その作業に欠かせない機能やワークフローについて説明しましょう。

ドキュメントをセットアップする

プロジェクトの開始時にチラシやパンフレットに適した正しい設定を選び、作業能率を高めましょう。

  • InDesignで、新規ドキュメントの作成時に目的に合ったAdobe Stockテンプレートを探すか、多彩な選択肢からサイズを1つ選んで完全に新しいデザインの作成を始めます。

  • 新規ドキュメントをゼロから作成する場合は、新規ドキュメントダイアログボックスで「印刷 」カテゴリを選択し、印刷に適したCMYK(C=シアン、M=マゼンタ、Y=イエロー、K=ブラック)カラーモードを指定します。「単位 」では、インチ またはその他の単位を選択します。

  • コンテンツの配置場所を囲むように段組とマージンを設定します。これは後で必要に応じて変更することもできます。

惹きつけるテキストを追加する

ひときわ注目を集める作品にするために、デザインにテキストを加えるときは以下の点に注意してください。

  • まず、プロパティ パネルで、自分で用意したフォントか、Adobe Fontsの表情豊かなフォントを指定しましょう。

  • プロパティ パネルで、フォントサイズ、行送り(行間の縦スペース)、トラッキング(字間の横スペース)など、様々なフォーマット設定値を試してみましょう。

カラーを適用する

カラーは見る人の感情を動かし、ストーリーを伝える力になります。InDesignには、デザインの中にいろいろなカラーを組み合わせて適用する様々な方法が用意されています。

  • ブランドのカラーをスウォッチ パネルに保存し、デザインの統一性とカラー再利用の能率を高めることができます。

  • Adobeカラーテーマ パネルは、1つのカラーを指定するだけで調和のとれた配色や魅力の高い配色の提案が表示され、アイデアを検討する際に役立ちます。

グラフィックを追加する

画像やロゴなどのグラフィック要素には、JPEG、SVG、TIFF、PNG、AI、PSDなど多種多様なフォーマットの素材を使用できます。素材を読み込むには、ファイル配置 を選択します。

本格的な画像素材が使いたいけれど、時間や予算もない場合は、高品質な写真やグラフィックの幅広いセレクションが揃ったAdobe Stockを活用しましょう。InDesignから離れることなく、CCライブラリ パネルを使って素材を探し、利用ライセンスを取得。Creative Cloudでデバイス間の同期もスムーズにできます。

スマートに、効率的に作業をこなす

  • サイズが異なる複数のページをページ パネルで作成すると、いろいろな種類のステーショナリーに使うレイアウトを1つのドキュメントに含めることができ、作業スピードと統一性を高めるために役立ちます。

  • ビジュアルアイデンティティ要素(カラー、文字書式、グラフィックなど)をCreative Cloudライブラリに保存すれば、使いやすく整理でき、デスクトップ用、モバイル用の各種アドビアプリからアクセスできます。チーム内でライブラリを共有して、常に全員が最新版の素材を使えるようにしましょう。

デザインを共有する

ステーショナリーのレイアウトができたら、次のようにいくつかの方法で共有できます。

  • 手元のプリンターで印刷する。

  • PDF形式で保存し、印刷会社や職場の同僚などに送信する。

  • PDFからEPUB形式に変換し、デジタルドキュメントとして使用する。または、Publish Online を選択して共有可能なリンクを取得する。

自作した独自のステーショナリーセットで、ブランドの魅力を強くアピールしましょう。ここで説明した機能とワークフローをおさえておけば作業の基本は十分です。


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