切り抜きツールを使って縦横比の変更や角度補正をおこなって、写真の構図を改善します。
切り抜きは、写真の周囲にある不要なオブジェクトを取り除いたり、用途に合わせて写真の形を変更したり、画像の構図を修正したりするときに便利な機能です。Lightroomの切り抜きツールでは元の画像自体は編集されないため、編集内容をいつでも変更できます。
写真の切り抜き
Lightroomで切り抜きツールを有効にすると、写真の周囲に切り抜きボックスが表示され、このボックスを使って写真のサイズや形を変更できます。また、切り抜きボックス内で写真を移動して、写真に残す部分や写真から取り除く部分を決めることもできます。Lightroomの切り抜きボックスには、「三分割法」のオーバーレイが表示されます。三分割法は、数世紀にわたって芸術作品の構図決定に活用されてきた手法で、構図を決めるときの参考になります。

切り抜きの縦横比と形の変更
縦横比とは、写真の幅と高さの比率です。切り抜きボックスの縦横比によって、切り抜かれた写真の形が決まります。例えば、縦横比が1:1の場合は正方形になります。ただし、縦横比とサイズは異なります。縦横比1:1の正方形の写真は、10×10ピクセル、100×100インチなど、サイズは様々です。
1:1や4:5など、標準の縦横比で切り抜く場合は、切り抜きパネルの「縦横比」メニューから選択します。これにより、ハンドルをドラッグして切り抜きボックスのサイズを変更しても、選択した縦横比が維持されます。

傾いた写真の角度補正
傾いた写真は、切り抜きパネルの角度補正ツールを使用して補正します。角度スライダーの上にある「自動」ボタンをクリックするだけで補正できる場合もありますが、思ったとおりの結果にならない場合は、切り抜きパネルのスライダーを使うか、切り抜きボックスのコーナーの外側を、画像を回転したい方向にドラッグして、手動でさらに調整することもできます。
