このビデオでは、Photoshopで任意のオブジェクトと カラーを一致させる方法を説明します チュートリアルに沿って作業するには サンプルファイルをダウンロードしてください 編集中のドキュメントには2つのレイヤーが含まれています 部屋の写真と黄色い円です この黄色を基準にカラーを一致させ 最終的に、この色をソファに適用します 作業に入る前に HSBカラーモードの仕組みについての 基本概念を理解しておく必要があります 描画色をダブルクリックすると カラーピッカーが表示され 好みの色を選択できます グラデーションや色相スライダーをドラッグすると 「H」、「S」、「B」各ボックスの値が 選択した色に応じて変わります 「H」は色相、「S」は彩度、「B」は明度を表し これら3つの色の属性を理解することが この高度な色調補正には欠かせません 色相とは色の種類、つまり オレンジ、緑、青、マゼンタ、赤などです 彩度は色の鮮やかさを示し 鮮烈な赤もあれば完全な無彩色もあります そして明度は色の明るさまたは暗さの程度を示します これらの属性の組み合わせによって Photoshopに表示されるすべての色が作られます このビデオでは、黄色い円の 色相と彩度をソファに適用してから 明度をできるだけ同じになるよう調整していきます 黄色の三属性すべてをそのまま適用すると 陰影やディテールのない平面的な黄色いソファに なってしまうため 明るさ、ハイライト、シャドウのレベルを変えて ソファの形状やテクスチャを表現する必要があります まず最初にソファを選択します ツールバーからオブジェクト選択ツールを取り出し 背景レイヤーを表示した状態のまま クリック&ドラッグでソファを囲む長方形を描きます するとPhotoshopが機械学習テクノロジーを利用して ソファを選択します 意図していた範囲をうまく選択できなかった場合は 選択範囲を部分的に削除できます それには、オプションバーの 「オブジェクトの一部削除」をオンにし Alt(Windows)またはOption(Mac)キーを押しながら クリック&ドラッグでブランケットを選択解除します 正確に選択されていなくても 後でマスクを微調整できます 続いてグループを作成し レイヤーマスクアイコンをクリックして 選択範囲に基づいてレイヤーマスクを作成します こうしてグループにマスクを適用すれば 1つのマスクで複数の調整レイヤーを制御でき マスクに編集が必要な場合に 何度も編集する必要がなくなります 次に、「べた塗り」の塗りつぶしレイヤーを作成し 黄色い円をクリックして、その黄色を適用したら 「OK」をクリックします 今のところ、べた塗りのレイヤーによって 黄色の三属性すべてがソファに適用されています 色相、彩度、明度ですね 平面的に見えるのはそのためです 黄色の色相と彩度は維持したまま ソファのディテールがわかる明度に戻すには 描画モードを使用します 描画モードドロップダウンには この線の下に4種類の描画モードがあります 1つまたは複数の色の要素を調整する描画モードで 「色相」、「彩度」、「カラー」、「輝度」です 黄色の色相と彩度を適用するには その両方を組み合わせる「カラー」モードを使用します 次に、明度を調整しますが それには「レベル補正」の調整レイヤーを作成します この調整レイヤーを塗りつぶしレイヤーの下にドラッグし プロパティパネルの「レベル補正」で ハイライトスライダーを使用してソファを明るくし さらに中間調スライダーでコントラストを上げます クッションのハイライトが強すぎる場合は 白色点スライダーを左にドラッグして弱めます これにより、ソファの一番明るい部分が 白ではなく明るいグレーになります ここで、必要ならマスクを微調整できます とても簡単に黄色をソファに適用できました なぜ色相と彩度の調整レイヤーを 使わなかったか疑問に思っている方のために その理由を説明しましょう ソファのグループをオフにし Ctrl(Windows)またはCommand(Mac)キーを押しながら レイヤーマスクのサムネールをクリックして ソファを選択範囲として読み込みます グループを選択した状態で 「色相・彩度」の調整レイヤーを作成します 色相を調整して黄色にし 彩度を上げます すると問題が生じます 明度を上げて明るめの黄色にすると ソファの陰影が消えて 平面的に見えてしまいます 「色彩の統一」をオンにして 色相と彩度を適切に調整しても 明度を上げると 同じ問題が生じてしまいます コンポーネントを2つのレイヤーに分けて カラーと明るさを制御すれば ソファの陰影を残したまま それぞれを個別に調整できます Photoshopでカラーを一致させる手順を説明しました このテクニックをぜひご自分の写真でお試しください
