写真の前景、中景、背景

写真の中に存在する3層の重要性と、各層を活かしてよりよい構図の写真にする方法を学びましょう。

特定の写真に複雑な魅力や面白みを感じるのはなぜだろう、と、考えたことはありませんか?その答は、写真の「層」に隠されているかもしれません。これらの層は「前景」「中景」「背景」と呼ばれ、それぞれ、写真固有の構図において重要な役割を果たしています。各層が持つ意味と、興味を引く写真にするためのディテールの表現方法を見ていきましょう。

前景、中景、背景とは

写真中の一番手前にある要素によって構成されているのが「前景」です。最も遠い要素が「背景」で、その間が「中景」となります。すべての写真にこの3つの要素がある(または必要な)わけではありません。前景と背景、または中景と背景しかない写真もあります。

こういった要素を見分けるのが難しい場合、あるいは含まれている要素が2つなのか、3つなのか分かりづらい場合には、個々の層を1枚1枚剥がしていくことをイメージしてみてください。そして、他の層から分離させ、剥がせた層は何枚あったか数えます。2枚または3枚、異なる層があったのではないでしょうか。

3層すべてを使用するメリット

前景、中景、背景を持つように写真を構成すると、奥行きと複雑さが加わり、視覚効果が生まれます。これは、特に風景写真で行うと効果的です。各層で、様々なテクスチャや興味深いオブジェクト(前景の花、中景の川、背景の山など)を探しましょう。

3つの層を識別するのに慣れたら、リーディングライン三分割法など、他の基本原則も取り入れてみましょう。リーディングラインは、重要な要素に視線を誘導するための手法で、三分割法は美しい構図を作るための手法です。

スキル向上に役立つ写真撮影のヒントやテクニックをさらに見つけましょう。

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