写真をチェキ風に加工できるおすすめのアプリとカンタンな作り方

インスタントカメラで撮影された写真は、レトロな雰囲気や絶妙な光漏れなど、デジカメやスマホで撮った写真とは異なる魅力があります。
直感的に操作できるモバイル向けの画像編集アプリ「Adobe Photoshop Express」や、クリエイティブな編集を可能にする「Adobe Photoshop」を使えば、既に撮影した写真や画像をカンタンにチェキ風に加工できます。
この記事では、スマホおよびPCで、それぞれ画像編集アプリを使って写真をチェキ風に加工する方法を紹介します。スマホで編集したい方は記事前半の「Photoshop Express」を使う方法を、PCで編集したい方は記事後半の「Photoshop」を使う方法を参考にしてください。
※当記事の情報は、2024年2月18日時点のものです。アプリケーションのバージョンにより、操作画面のUIや機能が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
「チェキ風」とはどんな写真?
チェキ風の写真とは、一般的にインスタントカメラで撮影したような色褪せた風合いや、光漏れした独特の温かみのある質感の写真を指します。白い枠も特徴的で、デジカメで撮影された写真とはひと味違う、エモさやレトロ感といった魅力があります。
よって、画像をチェキ風に加工する際には、以下のような機能をもつアプリを使うと便利です。
- 写真の周りに白い枠を付ける「白枠加工機能」
- レトロな雰囲気を演出する「色褪せフィルター機能」
- インスタントカメラのような光漏れを再現できる「オーバーレイ機能」
画像をチェキ風に加工できるオススメアプリ
写真をチェキ風に加工できるアプリには様々なものがあります。
ここでは、先ほど紹介した「白枠」「色褪せ」「光漏れ」加工ができるアプリを4つ紹介します。
・Adobe Photoshop Express
直感的な操作性に優れ、画像のトリミングやフィルター設定、文字入れなど充実した機能を備えたモバイルアプリです。
・Adobe Photoshop
画像の加工や複数画像の合成、テキストの追加や装飾など、プロユースにも対応する高度な機能を搭載した、PC向けの画像編集アプリです。なお、Photoshopにはデスクトップ版・iPad版・web版が用意されています。web版はダウンロードの必要がなく、ブラウザ上で使用できます。
・Adobe Lightroom
PCやスマホ、ブラウザ上での操作に対応する写真編集アプリです。多数の写真の一括管理や編集に向いています。
・Adobe Express
ポスターやチラシ、SNS投稿用の画像などの豊富なテンプレートが用意されており、誰でも直感的に操作できるデザインアプリです。
なかでも、サッとチェキ風に加工したいならスマホで完結できるPhotoshop Expressが、PC環境で加工したいならPhotoshopがオススメです。
Photoshop Expressは、App Store(iOSデバイス)またはGoogle Play(Android OSデバイス)から無料でダウンロードできます。


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「Photoshop Express」を使って写真をチェキ風に加工する手順
Photoshop Expressを使えば、写真の色褪せた風合いや光漏れ、白枠を追加するといった加工がカンタンにできます。
ここでは、以下の3つの加工方法を紹介します。
- 「色褪せフィルター機能」でレトロな雰囲気を演出する
- 「オーバーレイ機能」で光漏れを加える
- 「枠線機能」で画像に白枠を付ける
1.「色褪せフィルター機能」でレトロな雰囲気を演出する
アプリホーム画面の「編集」メニューから、加工したい画像を選択すると、編集画面が開きます。
「フィルター」メニューには「HDR」「白黒」「シネマティック」などのフィルターがあります。ここでは色褪せたニュアンスが魅力の「レトロ」を選択しました。
「レトロ」のなかにも、様々なフィルターがあります。今回はあたたかみのある色合いになる「RE4」を選択します。
バーを動かせば補正の強弱調整も可能です。
このように、フィルターの種類や好みの色味、補正の強弱を設定することで、インスタントカメラで撮影したような色褪せた風合いをカンタンに表現できます。
2.「オーバーレイ機能」で光漏れを加える
画像の温かみやエモさのポイントとなる、インスタントカメラ特有の光漏れを「オーバーレイ」メニューから加えていきます。
「フィルター」メニューと同様に、「オーバーレイ」メニューにも「ダブルトーン」「グランジ」などが用意されています。ここでは光漏れを再現するために「ライトリーク」を選択しました。
こちらも「ライトリーク」のなかから好みのエフェクトを選択できます。今回はフィルムカメラなどによく見られる光漏れを表現できる、「LI21」を使用します。スライダーで補正の強弱を調整することも可能です。
3.「枠線機能」で画像に白枠を付ける
チェキ風の写真特有の白枠を追加するには、「枠線」メニューを使います。
ここでは「基本」から「BA10」を選択し、写真の下側に余白を広くとったフレームを適用しました。
これでチェキ風の写真の完成です。
「色褪せ」「光漏れ」「白枠」の3つの加工をするだけで、レトロな印象に仕上がりました。
ここまで、モバイルアプリ「Photoshop Express」を使って画像をチェキ風に加工する方法を紹介してきました。
なお、Photoshop Expressでは手書き風の文字も追加できます。例えば白枠の加工部分に文字を入れてみてもよいですし、作った画像を印刷して直接手書きするのも楽しいですね。ぜひ自分なりの楽しみ方を探してみてください。
ここからは、「Adobe Photoshop」を使って画像をチェキ風に加工する方法を紹介します。
「Photoshop」を使って写真をチェキ風に加工する手順
Adobe Photoshopは、プロのクリエイターも愛用する画像編集アプリです。しかし画像をチェキ風に加工する方法はカンタンで、以下の3つの手順で加工できます。
- Camera Rawフィルターで色味や質感を調整する
- 切り抜きツールで白枠を作る
- 画像を保存する
それでは、ここからPhotoshopを使ったチェキ風加工の流れを紹介します。
1. Camera Rawフィルターで色味や質感を調整する
まずは写真の色味や質感を調整しましょう。
Photoshopで編集したい写真を開き、続いてメニューバーの「フィルター」 から「Camera Rawフィルター」 を選択します。
Camera Rawの設定画面が出るので、画面右側の各項目を調整して、写真の色味を変えましょう。
今回は各項目を以下の数値に調整しました。必ずしもこの数値にする必要はなく、元の画像の色味や仕上げたいイメージに合わせて、各項目を調整してみてください。
加工が完了したら、Camera Rawの設定画面右下にある「OK」を押して、画像に加工を反映しましょう。
続いて、加工した画像をjpgデータとして一度保存します。jpgデータとして保存するには、「書き出し」作業が必要になります。まず、メニューバーの「ファイル」 から「書き出し」を選択し、続いて「書き出し形式...」をクリックします。
すると書き出し形式の設定画面が出るので、ファイル設定の形式を「JPG」に設定し、画面右下の「書き出し」をクリックします。以上の手順で、加工した画像をjpg形式で保存できました。
2.切り抜きツールで白枠を作る
続いて、写真の外側に白枠のフレームを作成します。
まずは、メニューバーの「ファイル」 から「新規」 を選択します。
新規ドキュメントが開いたら、右側のプリセットの詳細へ進み、作成するサイズを指定します。なお、幅の単位が「ピクセル」になっている場合は、「ピクセル」と表示されている箇所をクリックし、プルダウンから「ミリメートル」を選択してください。
今回は、通常の2倍サイズの大きさ(横幅108mm×高さ86mm)でチェキ風写真を作成します。L版写真の大きさに近いため、横長の写真を使った加工もしやすいサイズです。
カンバスカラーは背景のカラーに当たります。今回は「白」に設定しました。入力を終えたら「作成」をクリックします。
編集画面へ進んだら、ツールバーの「フレームツール」を選択します。
オプションバーから四角い形をクリックし、背景に合わせて四角い枠をクリック&ドラッグで作成します。サイズはこの後で調整します。
続いて、枠のサイズを決めていきます。
画面右側のパネルへ進み、プロパティタブを開いてください。初期設定では単位が「px」になっているため、数値入力ボックスにカーソルを合わせ、右クリックをし、単位を「mm」に変更します。
写真のフレームサイズは横(W)99.00mm×高さ(H)62.00mmと入力します。
これでチェキ風の白枠が完成しました。次に、先ほど編集した写真を白枠にはめ込みます。
写真を保存しているファイルを開き、Photoshopの編集画面にドラッグ&ドロップすると、フレームに合わせて写真が埋め込まれます。
写真を選択した状態でドラッグし、表示位置を動かすことも可能です。
以上の加工で、チェキ風の画像が完成しました。
3.画像を保存する
最後に、作成した画像を保存していきます。今回は画像ファイルの形式をJPEGにします。
メニューバーの「ファイル」から「コピーを保存」を選択します。次に保存先を選択します。ここでは保存先をデスクトップに指定しました。
ファイル名は「チェキ風」とし、ファイルの種類を「JPEG」と選択します。右下の「保存」を選択すると画像がデスクトップに保存されます。
左が加工前の写真で、右がチェキ風になるよう色味や質感を編集し、白枠を付けた画像です。加工により、レトロな雰囲気が感じられる画像になりました。
アドビの画像編集アプリで気軽にチェキ風加工を楽しもう
撮影した写真を、スマホで手軽にチェキ風に加工したい場合は、Photoshop Expressを活用してみましょう。PCで色褪せや光漏れ、白枠などの加工をより細かく設定したい場合は、Photoshopを使ってみてください。
Photoshop Expressは、App Store(iOSデバイス)またはGoogle Play(Android OSデバイス)から無料でダウンロードできます。


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