楽しいDIY動画の作り方
自分で作れるものであれば、その作業を自分で記録できます。木工からネイルアートに至るまで何でもDIY動画を作成する方法を学びます。
DIYの体験を共有する
プロでも、趣味で作りながら学ぶ人でも、DIY動画で自分の体験やノウハウを人にシェアできます。持っている機材と動画編集の基本知識を使って、ペーパークラフト、リビングの改装、ライフハック、蛇口の取り付けなど、自分でできることを手順を追いながら説明します。
動画制作を始める
子供向けの工作からキッチンの使い方、家の改装まで、作業内容は自分に必要なこと、やりたいことを選びましょう。ブラッド・ロドリゲスさんは、家具作り、家の改造、木工作業のDIY動画を作っています。奥さんとDIYのアイデアについて相談してから作業を始めるそうです。「改装したい部屋など作業内容をリストアップするのですが、その際、自分が楽しめることと他の人が興味を示すことをうまく組み合わせるようにしています」とロドリゲスさんは言います。
他の人が何に興味をもっているのかわからない場合は、インターネットを使って探しましょう。視聴者が家のオーナーでもクリスマスクラフト好きでも、どの動画がうまくできているかを知るのにはYouTubeやソーシャルメディアが良いでしょう。今、何が人気あるのかを知るには、Googleトレンドで検索する方法もあります。
視聴者を念頭に置く
作業を始める前に、ごく普通の視聴者を念頭に置きます。視聴者は何について詳しいのでしょうか。基本をゆっくり見せて説明する必要があるのでしょうか。
「特定の人に向けたコンテンツを考案します。そこから作業を開始します」とロドリゲスさんは言います。しかし始めたばかりであれば、その特定の人がどのような人なのかを知る必要はありません。「まずは投稿して、どのような視聴者の興味を引くのか試してみます。コメント欄に質問が多かったら、質問の内容をまとめて整理したり、「よくある質問」のコーナーを作って答えたりすることも検討しましょう」とロドリゲスさんは言います。
作業内容を決めていく段階で、視聴者が内容についていけるかどうかを確認します。「作業の規模が大きかったり、作業工程が多かったりしても、すべての工程を紹介するようにしています。視聴者には自信を持って行って欲しいと考えています。細かいことにこだわって長く話し続けることになるであれば、別の方法を考え、その方法で作業を進めていき」と室内装飾DIYをするアマンダ・バッジリーさんが言います。
作業を初めて行う場合は、PinterestやInstagramといったサイトで実例を検索してインスピレーションを得ます。計画段階で細かく練っていけば、満足のいく仕上がりになるでしょう。他のDIYのウェブサイトやYouTubeをチェックするのも良いでしょう。
他の人のDIY動画を見て、ハウツーの情報以外のことにも注目します。他の動画からDIY動画の技についてどのようなことを学べるのか見てみましょう。「他のクリエイターの動画の作成方法を参考にしてインスピレーションを得ています」とロドリゲスさんは言います。
バッジリーさんは、自分で手順を踏んだメモを書き出して、視聴者を念頭に入れながらその手順を読んで確認することを勧めています。視聴者が内容を理解できるか?別の方法を紹介できるか?高価なツールや見つかりにくい素材の替わりになるものがあるか?
取り掛かりやすいDIY作業ほど、大勢の視聴者が試してみたいと思います。
素材を集める
ツール、素材、他に必要なもののリストを作ります。始める前に必要になると思うものすべて手元にあれば、作業の流れを中断せずに済みます。次に、動画制作に必要なものがすべてあることを確認します。
スマートフォンそれともビデオカメラ
初めて動画を作成するときは特に、高価な機材を購入しなくても良いでしょう。スタイリッシュなDIY動画を制作するための機能が揃ったHDカメラが、ほとんどのスマートフォンに搭載されています。
三脚は必須アイテムではありませんが、安価なものがあり、それでも対応できますので、三脚の代わりとして本などを使わなくても良いでしょう。
マイク
カメラ内蔵のマイクは、あまりよく音声を拾いませんが、ワイヤレスのマイクを使ったり、ボイスオーバーでナレーションを録音したりすることができます。
「通話で使うようなイヤホンを使って、携帯電話で録音できます。そのオーディオを動画クリップに同期するだけです」とロドリゲスさんは言います。何本か動画を作って、音質に満足が行かない場合、ワイヤレスのピンマイクやガンマイクなどで対応してみましょう。
撮影環境の音に注意しましょう。エアコンや扇風機がオフになっていることを確認します。「先にノイズに対応しておくほうが、後から対処するよりもずっと楽です」とロドリゲスさんは言います。
照明
良い照明はどのような動画制作にも重要です。大きな窓のある部屋であれば、暗すぎず、明るすぎない、1日のうちで最適な時間帯に撮影するようにします。安価なリングライトや、スマートフォンにクリップ止めできる照明を購入しても良いでしょう。
制作のコツ
DIY動画は多額の予算の映画のように見せる必要はありませんが、それでも制作の目的は視聴者を魅了させることです。そのためには、制作の工程に注力することです。「チュートリアルを作る場合は、時間に余裕を持っておく必要があります」とバッジリーさんは助言します。
何よりもまず、動画とオーディオをテストして、フレーム枠内に自分が入っているか、カメラはきちんと録画しているか、マイクは音声をしっかりと拾っているかを確かめます。特にDIYでは、作業を元に戻して部分的に撮影し直すといったことは、コストがかかり、苛立ちを覚えることもあり、または撮り直し自体もできないこともあります。
作業内容を視聴者が確実にわかる方法で、手順を踏んで作業を進める自分を撮影します。「最後に、各手順を1つの流れにまとめるのです」とバッジリーさんが説明します。
「写真と動画で作業を記録するようにして、場合によっては、始めから終わりまで記録できるようにタイムラプスで録画します。興味深いものを始めから終わりまでほんの30秒で見ることができるのは素晴らしいことだと思います」とバッジリーさんは言います。ほとんどのスマートフォンにカメラアプリのタイムラプス機能がついているので、繰り返しの手順や、長い工程でも捉えることができます。
自分らしく
「ありのままの自分を出しましょう。友達に話しかけるようにカメラに話しかけます。どのようなDIYをする人でも、同じ心構えを持っています。自分たちはクリエイティブで新しいことにトライしたい、だから行っていることを説明するだけです。自分では一般的に知られていることだと思っても、知らない人もいるかもしれません」とバッジリーさんはアドバイスします。
他の撮影でもそうですが、カメラアングルでは視聴者のことを考えましょう。どのような映像が役に立ち、情報を伝えるのか?ナレーションに合う動画になっているか?などを考えます。
ロドリゲスさんは映画制作のルールにこだわっています。「ロングショット、ミディアムショット、クローズショットを撮りたいと考えています。これらを常に念頭に置いています」とロドリゲスさんは言います。
「ひとつ学んだことがあります。三脚をスマートフォンにつけて画面を自分に向けることです。そうすれば、録画中も自分で見ることができます。自分のお尻が移っているのであれば、移動しなければなりません」とバッジリーさんは語ります。
簡単なDIY動画編集
作業を終了しましたら、Adobe Premiere Proなどの動画編集アプリで映像からストーリーを構築していきます。作業の説明、必要な素材やツールから始めていき、完成した状態のプレビューを入れても良いでしょう。次に、各ステップのクリップをタイムラインに入れ、その時間系列に沿って配置してきます。重要な部分のみに焦点を当てます。
ボイスオーバーの録音では、作業の手順をそのままナレーションにしていきます。「映像を見直して、ストーリーを構築すればスクリプトを書いていきます。些細なことでも注意を払いながら、不明瞭と思われる箇所は詳細な説明を追加して話します」とロドリゲスさんは言います。
動画に音楽を挿入します。「キャビネットを作っているときは楽しい作業だったので、ダンスミュージックを入れました。大事なのはその場のフィーリングなので、見ている人にも同じように感じて欲しいのです」とバッジリーさんは話します。
動画にテキストを挿入します。「動画の上部にちょっとしたヒントや技を書いて説明します。あるいは他の方法の使い方も説明に入れます」とバッジリーさんが言います。
共有と評価
動画を投稿したら、閲覧の回数やソーシャルメディアのコメント欄をモニタリングして、そこから学べることがないか確認しましょう。どのような視聴者がいるか、何を欲しているかといった洞察を得られ、次回の動画でその人たちの注目を引くようにします。
「閲覧回数、いいね、コメントなど、そのまま公開の対象となるフィードバックが重要です。家の改装に関する動画は良い評価を受けることがわかりました。バスルームの改装、床の張り替え、難しくなく自分でできるものもそうでした」」とロドリゲスさんは言います。
また、ロドリゲスさんは、大勢のクリエイターが動画を作成している中、作品にひねりや何か注目を引くようなものを追加して個性を出すことの重要性にも気付いたそうです。自分らしい個性的なDIY動画はどのような工夫をすればよいのか考えてみましょう。
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