>> Adobe Character Animatorでは、ビヘイビアーというルールを使って パペットの動きをコントロールすることができます ビヘイビアーを使えば、ハミングバードを羽ばたかせたり 頭や体の向きを 自分の動きに合わせて変えることができます これはPhotoshopで作った元のアートワークです これをCharacter Animatorで動かすには 動かしたいパーツごとに 整理してタグ付けしていく必要があります まずPhotoshopで新規グループを作成します 1つ目は「Hummingbird」とします これが最上位のグループになります この中にもう1つグループを作り、「Head」とします このグループの中には、頭と一緒に動かすものを入れます 既存のアートワークをすべてHeadグループにドラッグしましょう Character Animatorを起動し、ファイル/読み込みを選択します Hummingbirdと背景のPSDファイルを選択すると パペットとしてプロジェクトパネルに表示されます Hummingbirdをダブルクリックすると、パペットパネルに表示されます これでアニメーションの準備、つまり リギングが完成です ではパペットを動かしてみましょう。
プロジェクトパネルの 左下の「新規シーンに追加」ボタンをクリックします これですぐに、自分が頭を動かすと パペットの鳥も動くようになりましたね まだ羽は動きませんし 頭や体の向きは変わりませんが 基本的な構造はうまく動いているようです 背景も追加できます。
シーンにドラッグして MacならCmd+下矢印キー、WindowsならCtrl+下矢印キーを押すと 背景がハミングバードの背後に移動します Hummingbirdパペットをまたダブルクリックし、パペットパネルに戻りましょう この鳥には、Left(左)、Right(右)、Default(デフォルト)という3つのビューグループがあり 今はすべてHeadグループの中にあります 親グループのHeadを選択し、右側のプロパティで ビヘイビアーの横のプラスマークをクリックし、モーショントリガーを選択します プロパティの下部にモーショントリガーのビヘイビアーが表示され パペットパネルでは、このグループにビヘイビアーアイコンが表示されます まず、Shiftキーを押しながらHummingbirdとHead両方のグループを選択し 右のプロパティで「独立してワープ」にチェックします これでそれぞれの要素を 個別に動かせるようになります 次に、Hummingbirdグループを選択し プロパティパネルの「タグ」エリアで、「ドラッグ可能」というタグを選択します これでマウスや、タッチパネルなら指でドラッグして シーン上のハミングバードを動かせるようになります 最後に、1つ目のビューグループを選択し、モーショントリガーの「タグ」セクションに移動します これは左のビューなので、「左に移動」を選択してタグ付けします 他のビューでも同様にします Rightグループを選択して「右に移動」をタグ付けし Defaultビューを選択してデフォルトの「静止」をタグ付けします さて、シーンに戻るとハミングバードを マウスでドラッグすることができ 左右にハミングバードをドラッグすると 意図したとおりにビューが変わります 右のプロパティパネルでは モーショントリガーのパラメーターを調整できます 「速度のしきい値」が高くなるほど ビューをトリガーするには鳥の動きを速める必要があり 「最短期間」の値を上げると、そのフレーム数以上の フレームでビューが表示されます パペットパネルに戻り、各ポーズのwings(羽)グループを見てみましょう グループごとに、up(上)、middle(横)、down(下)という3つの状態があります MacではCmdキー、WindowsではCtrlキーを押しながら 3つ全部を選択し、ビヘイビアーに戻って、今度は「サイクルレイヤー」を追加します これは、そのグループのコンテンツを順番に表示して アニメーション化するビヘイビアーです [サイクル:連続] いくつかオプションがありますが、重要なのは [サイクル:連続] 羽の動きが即時に開始し、連続していること、そして [サイクル:連続] 順方向の後、逆方向に再生する動きが無限に繰り返されることです [順方向の後、逆方向に再生] シーンに戻ると [順方向の後、逆方向に再生] どのビューでも意図したとおりに羽が動いていますね Defaultの「静止」の中を見ると Headグループ内に頭の向きが7つあります 自分の頭の動きに合わせてこれを切り替えるには 親のHeadグループを選択し、ヘッドターナーというビヘイビアーを追加します すると、7つのビューが下に表示されましたね Photoshopファイルでグループやレイヤーの 1つにこれと同じ名前をつけていれば マッチするものが見つかったということで、ここに「1」と表示されます 今は「上方」と「下方」が「0」なので これらはマッチするものがないようですね これは、グループを選択し、ビューセクションで タグ付けすれば簡単に修正できます 完了したら ヘッドターナーのビューがすべてマッチしていることを確認しましょう シーンに戻ると 自分の動きに合わせて鳥の頭が動きますね すべてのビヘイビアーが正しく動くようになったので 録画ボタンをクリックし、動きを記録します これをビデオとして公開するには ファイル/書き出し/Adobe Media Encoderのキューに追加を選択します これでAdobe Media Encoderが開き シーンのサイズとフレームレートに合ったMP4を出力できる状態になっています 緑色の再生ボタンを押し、レンダリングを開始します 完了したら、上のリストに 完成ファイルが表示され、公開できる状態になります このように、モーショントリガー、サイクルレイヤー、ヘッドターナーなどのビヘイビアーを使えば ワクワクする新しい方法でキャラクターに命を吹き込むことができます
