こんにちは モーションデザイナー/ディレクターのJessです After Effectsについて 解説しています 今回はプリコンポジションを作成します これはアニメーションの整理、 グループ化、リピートに利用できます これは非常にパワフルな機能で 簡単にシーンに 華を添えることができます この花はアニメーション化されており この効果を4つの花すべてに 適用するとします これらのキーフレームを各レイヤーに コピー&ペーストしてもよいのですが 修正を加える場合は 個々のレイヤーに 1つずつ変更を 適用し直さないといけません それで対応できるケースも あるかもしれませんが プリコンポジションを使えばその作業が はるかに効率的になります プリコンポジションは After Effectsでアニメーションを グループ化し再利用する手段です アニメーション化された2つのレイヤー 「Flowerhead 1」と「Flowerbud 1」を選び 右クリックして「プリコンポーズ...」
を選択します するといくつかのオプションが表示されます このグレー表示のオプションでは 属性がメインコンポジションに維持されます 効果やキーフレームはすべて プリコンポジションに適用され アートワークはプリコンポジションの 中に移動されます すべての属性を新しい プリコンポジションに移動することで アートワークやキーフレームがすべて プリコンポジションに取り込まれます コンポジションのデュレーションを調整する チェックボックスをオンにすると プリコンポジションの長さが プリコンポーズするレイヤーと 同じになります 今回はこれを オフにしておきますので プリコンポジションの長さは メインコンポジションと同じになります プリコンポジションのレイヤー名は ここに入力します「Flower Animation」としましょう そしてCtrl+Dキーを使うと これを複製できますので それを移動し拡大・縮小して アートワーク内の他の花に合わせます このレイヤーのアンカーポイントは 現在プリコンポジションの 中央にあるため アートワークを合わせるのが 難しくなっています そこでキーボードのYキーを押して アンカーポイントツールを選択し アンカーポイントを 花の下に移動します これで新しいアンカーポイントを中心に 花を拡大・縮小や回転させることができます ここでこのレイヤーの描画モードを 変更して アートワークが下に透けて見えるようにします 「モード」という列が見当たらない場合は タイムライン下部にある 「スイッチ / モード」ボタンをクリックするか タイムライン上部のメニューバーを 右クリックして 「列を表示」を選択し 「モード」をオンにします ドロップダウンを使って 描画モードを「差」に設定します これを揃えるには アートワークをできるだけ 黒に近くする必要があります プリコンポジションの 複製と調整を繰り返し 花と揃えていきます これで描画モードを 「差」から「通常」に戻します 下に重なった静的レイヤーは もう必要ないので タイムラインパネルの 目のアイコンをクリックして 非表示にします これを再生すると すべての花が アニメーション化されています すべてプリコンポジション内に グループ化されたアニメーションです アニメーションに変更を加えると その変更はすべての インスタンスに適用されます 「Flower Animation」プリコンポジションの タイムラインを開いてみます プロジェクトパネルに 「Flower Lines」というコンポジションがあるので これをドラッグしてプロジェクトパネルから タイムラインの2つのレイヤーの下に移動すると このプリコンポジションに いくつかの動く線が追加されます タイムラインパネルで 「Main Composition」という タブをクリックして メインコンポジションを開くと 新たに追加した要素が 「Flower Animation」プリコンポジションの 全インスタンスに適用されています タイムラインでこれらの プリコンポジションをずらして調整すると より複雑で面白い アニメーションを生成できます このプリコンポジションのプロパティを アニメーション化すれば さらに複雑さが高まります 例えばこのプリコンポジションの 拡大・縮小をアニメ化すると 花を成長させることができます プリコンポジションを使えば アニメーションを整理して維持できます After Effectsでは プリコンポジションを活用すれば 複雑なアニメーションを少ない労力で 作成できることが おわかりいただけたかと思います ぜひ試してみてください
