チュートリアル記事

中級

8 分

ダイナミックなアニメーションを実現する「3Dレイヤー」

映⁠像⁠作⁠家⁠/⁠コ⁠ラ⁠ー⁠ジ⁠ュ⁠作⁠家⁠の五⁠反⁠田⁠和⁠樹⁠さ⁠ん⁠が⁠、After Effects⁠で⁠行⁠え⁠る「⁠3⁠D⁠レ⁠イ⁠ヤ⁠ー⁠」⁠を⁠用⁠い⁠たア⁠ニ⁠メ⁠ー⁠シ⁠ョ⁠ン⁠のテ⁠ク⁠ニ⁠ッ⁠ク⁠や⁠、コ⁠ラ⁠ー⁠ジ⁠ュ⁠と⁠い⁠う⁠技⁠法⁠へ⁠の情⁠熱⁠を⁠語⁠り⁠ま⁠す⁠。

注意:付属のアセットは練習⽬的でのみご利⽤ください。

注意:配布素材のデータサイズが大きいため、ダウンロードにお時間がかかる場合がございます。

「コラージュやるのが楽しいって時は、何も考えずバラバラに切ってあるものを重ねていって、ライブ感というか即興の感じがすごくありますね。自分が考えていないことになっていく感じもやっぱり面白いと思っています。」

Adobe After Effectsで奥行きのあるアニメーションを作る

「3Dレイヤー」を用いた、ダイナミックなアニメーション表現のテクニックを紹介します。

PSDファイルの読み込み

コラージュ素材をAfter Effectsに読み込むために、ファイル>読み込み>ファイル を選択して、「collage.psd」をクリックします。ファイルの読み込みの種類を「コンポジション-レイヤーサイズを維持」にして読み込み、OKを押します。プロジェクトパネルの「collage」をダブルクリック。レイヤーの一番上にある「トーンカーブ1」をロックします。ロックすることで、画面上で他のレイヤーを自由に移動できます。

3Dレイヤーへの変更

タイムラインのレイヤーを全て選択(Ctrl/Command+A)した後に、レイヤー>3Dレイヤーを選択をクリックすることで3Dレイヤーに変更します。

カメラを作成

3Dレイヤーの変更が完了したら、レイヤー>新規>カメラ を選択します。種類を「2ノードカメラ」にしてOKをクリックします。

3D画面の表示

コンポジションパネルの「ビューのレイアウト」を「2画面」に変更します。また、「3Dビュー」を「カスタムビュー1」にすることでレイヤーの奥行きがわかりやすくなります。

オブジェクトの奥行きを調整

遠くにあるオブジェクトほどカメラから離すようにオブジェクトを移動させます。例としてレイヤー29「sky」を移動してみます。トランスフォーム>位置を[1932,70,2000]に、スケールを[160%]に変更します。すでに全てのレイヤーの奥行きを調整してあるコンポジション「collage_camera」を開きます。

カメラを動かす

続いてカメラを動かしていきます。[00:00:00]秒 に移動し、カメラ1レイヤーの「トランスフォーム」 から「目標点」「位置」のストップウォッチマークを押し、キーフレームを打ちます。[00:04:00]秒に移動し、目標点をZ:[1000]に、位置をX:[2800]Z:[-4000]に変更します。カメラが奥から手前に回り込むような動きがつきました。打たれた全てのキーフレームを選択し、F9を押します。するとキーフレームの形が変わり、カメラの動きがスムーズになります。

時計を動かす

レイヤーの「clock」をクリックして、[00:00:00]秒の箇所に移動し、トランスフォーム>Z回転から、Z回転:[-70]に変更。ストップウォッチマークを押し、キーフレームを打ちます。[00:04:00]秒に移動し、Z回転:[0]に変更します。新たにできたキーフレームを選択し、F9を押します。だんだんとゆっくりに止まる動きがつきました。コンポジション「kansei_animation」は草の揺れなどのアニメーションを追加した完全版のデータとなっております。ぜひご覧ください。


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