レベル調整の次はノイズリダクションとサウンド除去ですが まずバックグラウンドノイズの除去を行います Auditionでは2つのエフェクト ヒスノイズ除去とノイズリダクションを使用します 最も効果的なのはノイズリダクションですが このビデオでは両方ご紹介します スペクトル周波数表示で ノイズを容易に確認できます このファイルには様々なノイズのクリップがあり 今回はそのうち2つを見ていきます 同じミュージッククリップを繰り返して それぞれに異なるノイズを適用しました これはハムノイズの例で、この下の部分がハムを示しています これはヒスノイズの例で、こちらはファン音が入っています この下の部分がファン音 その上がヒスノイズです これには古いレコードにあるようなノイズが これにはクリックノイズとポップノイズが これには咳、これには携帯の着信音が入っています 今回はヒスノイズと静電ノイズを除去します では、2つのエフェクトを見てみましょう エフェクトメニューのノイズリダクション/リストアに 「ノイズリダクション」と「ヒスノイズ除去」があります いずれもプロセスエフェクト、つまり 編集用のエディターパネルでのみ使用でき 編集用のエディターパネルでのみ使用でき マルチトラックセッションでは使用できません また、これらのエフェクトは元に戻せません つまり、適用後に元のファイル名で元のフォルダーに保存すると 元のファイル自体が変更されます このため、エディターパネルでのエフェクトの適用には注意が必要です このため、エディターパネルでのエフェクトの適用には注意が必要です では、ヒスノイズ除去エフェクトから始めます クリックしてダイアログボックスを開きます ここではノイズフロアを使用します これは前のセッションで適用したノイズフロアで デフォルト表示に戻すと直線になります ノイズフロアでは線の下の音はすべて除去され 線の上の音だけが維持されます では、ノイズフロアをキャプチャしましょう それにはオーディオのサンプルが必要です ダイアログを横に移動して ヒスノイズの部分を拡大し サンプルを取得します タイムラインを右クリックしてから ドラッグして画面全体に拡大します ミュージックが始まる前のこの部分がヒスノイズです ノイズフロアをキャプチャするには メインの音であるミュージックは避けて 除去したい音だけを選択します 時間選択ツールを使って このようにヒスノイズの部分を選択します ヒスノイズは広帯域にわたるノイズなので 時間選択ツールを使うと すべての周波数を選択できます このように範囲を選択すると ヒスノイズ除去エフェクトのこのボタンが有効になります クリックするとノイズフロアがキャプチャされ ここに表示されます こちらが低周波数、こちらが高周波数で デシベル値も表示されます 線の下の音はすべて除去され、線の上の音だけが維持されます これがヒスノイズ除去のしくみです 次にクリップ全体を選択します ダイアログを下に移動し Iビーム型のポインタでセクション全体を選択して 調整していきます デフォルトの直線のノイズフロアでもプレビューできますが ここではキャプチャしたノイズフロアに基づいて 「8dB」と「24dB」という設定になっています この値については後で説明します 再生ボタンを押してプレビューすると まだヒスノイズがあり、大きな違いはありませんが ミュージックの音が変わったのがわかります ではクリップを再生しながら設定を調整してみます ではクリップを再生しながら設定を調整してみます 「ノイズフロア」では除去する音の量を調整します 値が高くなるほどより多くの音が除去されます 線の下にある音がより除去されるのです 「削減値」では何デシベル分のノイズを低減するか指定します 「削減値」では何デシベル分のノイズを低減するか指定します 何度か再生しながら いろいろと調整してみましょう ノイズフロアやデシベル値を上げると 音がこもるのが 聞き取れると思います ヒスノイズのみを聞くと 除去されている音を確認できます このチェックボックスをオンにして再生します スライダーが右に行くほどミュージックの量が増えます つまり、値を上げ過ぎると ミュージックまで除去されてしまうのです ヒスノイズ除去よりも次に紹介するノイズリダクションの方が ヒスノイズ除去よりも次に紹介するノイズリダクションの方が 優れたエフェクトかもしれません それでも、いろいろと試してみると ノイズリダクションよりも うまく機能する場合があるかもしれません ではダイアログを閉じて 表示を切り替えます ノイズリダクションの適用前後を確認できるように プレビューエディターに変更します 画面右上のボタンをクリックして プレビューエディターに切り替えます ノイズリダクションの適用前と適用後が表示されます では、このエフェクトを見ていきましょう 「ノイズリダクション/リストア」を選択すると ここに「ノイズプリントをキャプチャ」があります 「ノイズフロアをキャプチャ」は エフェクト内のみですが これはメニューとエフェクト内の両方で使用できます エフェクトを開くと ここに小さなボタンがあり サンプルを選択していなくても既にアクティブになっています ポインタをドラッグして ヒスノイズを選択し 「ノイズプリントをキャプチャ」をクリックするとこのように表示されます ここに前とは異なるオプションがあり ノイズリダクションの割合と 低減するデシベル値を指定します ノイズフロアと似ていますが こちらの方が細かい指定が可能だと思います 時間選択ツールのIビーム型ポインタで 今度はセクション全体を このように選択すると セクション全体でノイズが除去されたのが確認できます これはプレビューでありノイズは実際には除去されていません ダイアログを上に戻して クリップを再生して聞いてみましょう ヒスノイズはほとんどありませんが 最初と最後に金属音のような音が聞こえます この小さな音です コントールを調整して 除去するヒスノイズの割合と デシベル値を下げてから、また上げてみます 値を変えてもミュージック自体は 一定してきれいに聞こえます 最初の部分で水中の金属音のような音が 少し聞こえますが 全体的にノイズリダクションをうまく適用できました 別のノイズを見てみましょう ドラッグして 静電ノイズの位置まで移動します 少し聞いてみましょう 古いレコードのような静電ノイズとクリックノイズが入っています ノイズリダクションでは、常に聞こえるバックグラウンドノイズは 除去できますが、かすかなクリックノイズは除去できません まずは静電ノイズを除去してから クリックノイズを別のエフェクトで除去します クリップの終わりにクリックノイズがあまりない ちょうどよいセグメントがあります 時間選択ツールのIビーム型ポインタで その部分を選択してから ノイズリダクション/リストアのノイズリダクションを選択します 新しいノイズプリントをキャプチャします クリックすると表示が変わるのをご覧ください 変動の少ないグラフになり 既にノイズが除去されています 次に時間選択ツールをドラッグして セクション全体を選択すると このように すぐにノイズが除去されます 聞いてみましょう あまり変わらないようですが 実際にはかなりのノイズが除去されています 適用前後を聞き比べてみましょう ここをクリックして選択を解除してから 終わりの小さな範囲を選択して 適用前と適用後を聞いてみます ダイアログを戻して このボタンでオン/オフを切り替えながらループ再生します これがオン、これがオフの状態です オン、オフです ノイズが除去されたのがわかります ノイズリダクションは複数回にわたって 少しずつ適用するといった使い方もできます 実際にやってみましょう ダイアログを閉じて 再度このようにセクション全体を選択し エフェクトから「ノイズリダクション」を選択します 前のノイズプリントが保持されているので 再度キャプチャする必要はありません この設定を「80%」まで下げ この設定も下げてから「適用」をクリックします このようにノイズリダクションが適用された状態で この範囲を選択して新しいノイズサンプルを取得します またノイズリダクションを選択して 新しいノイズプリントをキャプチャすると このようにグラフが変わります 同様にセクション全体を選択し 値を少し上げて 再度「適用」をクリックします 適用するたびに少しずつ改善されます 再生してみましょう 終わりの部分を聞いてみます まだ静電ノイズがありますが少し良くなりました 適用回数が多いほど多くのノイズが除去されます 除去が難しいノイズはノイズリダクションを 少しずつ、複数回に分けて適用するのが効果的です 少しずつ、複数回に分けて適用するのが効果的です 何度か繰り返すと 納得のいく結果が得られます 残りのノイズは後で処理しておきます 最後にファン音を見てみます 聞いてみましょう 下はハムノイズで、この部分がファン音です ノイズリダクションではハムノイズではなく ファン音を除去するため 帯域全体ではなくこの部分だけを選択します 長方形選択ツールを選択して ハムノイズの上のこの部分を選択します ハムノイズの上のこの部分を選択します このノイズのみを除去してハムノイズは 後でサウンド除去ツールで除去します エフェクトメニューから ノイズリダクション/リストア/ 「ノイズリダクション」を選択し、ノイズプリントをキャプチャして セクション全体に適用します 次にこれらの値を上げ 次にこれらの値を上げ 時間選択ツールでセクション全体を このように選択します ハムノイズは残したまま 高周波数のノイズを除去するとどうなるか聞いてみましょう 高周波数のノイズを除去するとどうなるか聞いてみましょう 低周波数のハムノイズは聞こえますが 高周波数のノイズは除去されており この部分を見るとノイズが消えたのがわかります このようにハムノイズと全帯域にわたる バックグラウンドノイズがある場合は ノイズリダクションでバックグラウンドノイズを除去してから サウンド除去ツールでハムノイズを除去します ノイズの処理は まずノイズリダクションエフェクトを使用して バックグラウンドノイズを除去するのが効果的です [InfiniteSkills.com]
