絞りを狭めて撮影する際のガイド

レンズの絞りを狭く設定して、鮮明で芸術的な写真を作り出す方法をご紹介します。

プロの写真家は、情感に溢れた力強く美しい瞬間を苦も無く捉えているように見えます。すぐに消え去るこうした瞬間をつかまえるのは難しいことですが、レンズの絞り値を正しく設定するだけでも、結果に大きな差がでます。狭い絞り設定を使って写真をレベルアップさせる方法を学びましょう。

前景と背景の両方にフォーカスする

レンズの絞りを狭く設定すると、レンズに入る光の量が制限され、被写界深度が深くなります。すると、被写体と背景の両方に多くのディテールを取り込めるようになります。その結果、光の効果が目を引く、とても鮮明な写真ができあがります。

狭い絞り設定が効果的な場面

広い景色や周囲の状況を写したいときには、絞りを狭く設定してみましょう。狭い絞り設定は、次のような被写体に適しています。

自然の風景

建築物

人の集まり

フラットレイ(被写体を平面に並べて、上から撮影する手法)

また、絞りを狭く設定すると、目を引く光の軌跡や、印象的なブレ効果を表現できます。狭い絞りと遅いシャッタースピードを組み合わせると、感情に訴えかけてくる、動きのある写真が完成します。

写真編集で絞りを実験

撮影中に絞りの設定をいろいろ試すのは難しいかもしれません。そういうときには、撮影後に編集を行うこともできます。すでに撮影した画像の絞り、つまり被写界深度を写真編集で調整して、印象的な作品を作り出せます。また、写真撮影に役立つヒントを学び、撮影時の写真のレベルを底上げすることもできます。

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