マスタープロパティは複数バージョンのグラフィック管理に役立ちます しかし、別々のコンポジションにある グラフィックのすべてのバージョンに 変更を反映したいこともあるでしょう そのようなときに使用するのが、マスタープロパティの プッシュとプルです このプロジェクトでは 02_Lofoten Islandsコンポジションを開いています スクラブすると、アニメーションで テキストが入ったローワーサードと 小さいバーの地名が表示されます タイムラインを見ると プリコンポジションが 背景フッテージの上にあります プリコンポジションをダブルクリックして開きます これがマスターコンポジションです ここからアニメーションの すべてのバージョンへ継承されます ここで変更を加えれば 残りのコンポジションもすべて更新されます では 通常のワークフローで 別のコンポジションに おこなった変更を 他のすべてのコンポジションに反映させるにはどうするか その方法を説明しましょう 03_Push_Pullコンポジションをクリックして スクラブすると 荒れた海が表示されます レイヤー1のオプションを展開します マスタープロパティで タイトルテキストや ロケーションテキストを変更できます 大きいバーのカラー、小さいバーのカラーも 同様に変更できます ここでは、「Larger Bar」を選択して、バーのカラーを変更します ここを青系に変更したいと思います カラーピッカーをクリックして 暗い海の色をサンプリングします サンプリングしたカラーは情報パネルに表示されます 暗い海の画像の上を シングルクリックします 濃い青緑色に変わりました 期待通りです ここで、テキストも変更しましょう 「Title Text」を右クリックして 「値を編集」を選択します 「Rough Seas」と入力します 「OK」をクリックします 大文字と小文字で入力しましたが すべて大文字で表示されています マスターコンポジションの作成時に 文字パネルで「オールキャップス」をオンにしたからです そのため、テキストにどのような変更を加えても すべて大文字で表示されます 02コンポジションに切り替えます こちらは変わっていません 03はマスタープロパティで変更しましたが 02では変更を加えていません マスタープロパティの下の 「Title Text」で右クリックして 「値を編集」を選択します 「Calm Seas」と入力します 「OK」をクリックします プッシュとプルの仕組みを説明しましょう Large Barのカラーを変更するには カラーサンプルをクリックします 緑にしてみましょう 全然合いませんね オリジナルのコンポジション設定に リセットしたいと思います マスターコンポジションの設定です 左側のこのボタンを使えば マスターコンポジションからカラーをプルできます ボタンをシングルクリックします マスターコンポジションのカラーに戻りました これは便利ですね 03_Push_Pullに切り替えます この新しいLarge Bar Colorを プロジェクト内の他のコンポジションで使用したいときは 「マスターコンポジションからプル」とは逆の 「マスターコンポジションにプッシュ」を使用します ボタンをクリックします ここでは何も変わりませんが マスターコンポジションに切り替えれば 新しいカラーで表示されています 02コンポジションに切り替えます 新しいカラーに更新されています 03コンポジションに戻ります Title Textの「ROUGH SEAS」を マスターコンポジションに送るには このボタンをクリックします これで、マスターコンポジションにプッシュされます 確認すると、「ROUGH SEAS」に変更されています しかし、02コンポジションを見ると 「CALM SEAS」のままです サブコンポジションで変更を加えた後は 別のサブコンポジションからマスターにプッシュしても 各コンポジションで個別に加えた 変更が優先されます そのため、サブコンポジションで変更を加えた後 マスターコンポジションの新しいテキストに 更新する場合は、マスターコンポジションから 情報をプルする必要があります 複数バージョンのモーショングラフィックを含む 複数のコンポジションがある場合 マスタープロパティのプッシュとプルを使えば ボタンひとつで コンポジション間で変更をやり取りできます
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