波形表示は録音したオーディオの タイムコードに沿って 状態を把握するのに便利です これに対して、周波数スペクトル表示は 特定の周波数帯域をもとに問題を把握できます Assetsフォルダー内の Clean up/ Interview-Noise_audio.wavファイルを開きます 最初の部分を再生します 注意深く聴いてください 再生にはスペースバーを使います 特にこの部分です ドラッグして拡大しましょう 再生します 電話の着信音が入り込んでいます 進めるとさらに悪くなり ヒスノイズと高周波ノイズが 発生しています 波形表示ではどの時点に 問題があるかはわかりますが 周波数の特定はできません そこで、分割線をドラッグして 周波数スペクトル表示を見ると 問題点が明確にわかります パネルのサイズを大きくします 波形は非表示にします ヘッドアップディスプレイも移動しましょう この部分が電話の音です 人工的な信号には 会話のような自然な強弱がなく 他の部分とはまったく異なります もう一度再生すれば 電話の音が明確に区別できるでしょう そして、この部分全体がノイズです うすいピンク色の部分がヒスノイズ 上のこの線が高周波ノイズです 電波の干渉かもしれません 何であれ、録音から除去しましょう 周波数スペクトル表示で ハイライト表示し 除去する部分を選択して 削除します これには上部の4つのツールを使います 修復ブラシツールは使いませんが 他の4つのどれでも選択できます 時間選択ツールは周波数すべてが 選択されるため適しません この電話の着信音は 四角形に近いパターンなので なげなわ選択ツールでは 正確な選択が難しいでしょう ブラシ選択ツールでも 少しサイズを縮小して ドラッグしてみますが 直線の描画は困難です 四角形の描画には 長方形選択ツールを使います マウスホイールで少し表示を広げて 再生ヘッドを着信音の中央に置き 少し幅を広くし 右端の周波数スケールで 垂直方向にも大きくします マウスホイールを使って 目的の周波数と時間帯をズームインしました 長方形選択ツールで 対象部分を覆うようにドラッグします ヘッドアップディスプレイで 音量を下げる方法もありますが ここでは、Deleteキーで削除し その周波数帯を完全になくします 長方形選択ツールのままですが 唐突なカットではなく 自動的にエッジがスムーズに なっているのをご確認ください 選択ツールを解除すると 削除後のエッジがぼかされています マウスのスクロールで元の表示に戻します 垂直方向も同様に元に戻し ヘッドを戻して再生します 素晴らしい。
次に進みましょう ズームイン、大きすぎましたね 少し右に移動します 説明のため簡単に選択しますが 実際にはもう少し慎重に選択するでしょう 高音域を選択します 左チャンネルと右チャンネルは 上下の矢印キーで 切り替えができます キーボードの上下の矢印キーです Deleteキーを押して消します これで再生してみましょう 高周波ノイズがなくなりました。
ズームアウトします 着信音もありません これで、さらに高度なノイズ軽減機能を使って ヒスノイズの除去を 行う準備ができました スペクトル表示では このように短い周波数帯で 対象を特定できる場合には 波形表示のみで試行錯誤するより 簡単に修正できます
