チュートリアル記事初級10 分

生成AIで長靴をはいた猫の動画を作成しよう - Fireflyとブラウザーで手軽に楽しく動画生成

手元にブラウザーさえあればAdobe Fireflyの生成AI機能を使用して、イメージしているクリエイティブを簡単に、かつ高い品質で制作できます。この記事は、長靴をはいた猫のショート動画をFireflyを活用して制作する手順を紹介します。

物語の世界をAdobe Fireflyの生成AI機能を使って短い映像にしてみませんか?
この記事では、「長靴を履いた猫」を題材にFireflyの画像生成と動画生成の基本機能を紹介しつつ、SNSにシェアできるBGM付きショート動画を制作する手順を紹介します。ブラウザーだけでつくれる手順です。

必要なもの
アプリ内で使ってみる

作業に入る前に、サンプルファイルをダウンロードします。

本素材は学習目的のために限り使用することができます。


目次:

  1. 画像の生成と調整

  2. 動画の生成

  3. 動画編集とBGM生成

1.画像の生成と調整

動画生成をすぐに始めたい方は、このセクションをスキップしてもOKです。サンプルファイルにここで制作する画像3点が入っています。そちらを使用してセクション2「動画の生成」に進んでください。

Firefly web版の「画像を生成 」を開きます。モデルに「Firefly Image 5」を指定して、縦横比に「縦長 (9:16)」を選択します。

プロンプトに「はるか遠くに霧に包まれた西洋風のお城が見える。長靴を履いた猫が、しとしと雨の降る石畳の道で傘をさし、お城のほうを向いてたたずんでいる。」と入力します。そして「生成」ボタンをクリックします。

動画の素材に使用する画像は、動く要素が少ないほどスムースな動画が生成されやすくなります。そこで、傘から滴る水滴を削除しておきましょう。

「編集」メニューから「削除」を選択して、削除したい水滴をブラシでなぞって選択します。


「削除」ボタンをクリックすると以下の右の画像のように水滴を削除できました。修正した画像は、動画の最初のフレームとして使用します。この画像を「画像01」と呼ぶことにします。


次に、少し猫がアップになった画像を生成します。再びFirefly web版の「画像を生成」を開き、画像01を「参照画像」に設定します。プロンプトは同じ猫が生成されるように丁寧に記述します。

「参照画像と同じ猫の尻尾をクローズアップで写す。二足歩行、赤い傘を差していて、青いレインコートを着ていて、黄色い長靴を履いている。頭と身体のバランスは同じ。同じ毛色、同じ柄、同じ雰囲気、同じイラストのトーン。毛並みのタッチも同じ。白と茶色とグレーのやわらかい毛並み、同じ耳の形。しとしと雨の中、青みがかったやわらかいトーンとライティングはそのまま。」と入力して生成したのが下の右の画像です。

左の画像01と比較すると、だいぶ猫がアップになりました。

水滴が生成されてしまったので削除します。先ほどと同様に「編集」→「削除」と選択し、ブラシで水滴を選択します。今回は、傘の柄や尻尾の水滴も目立つので選択しておきます。

「削除」ボタンをクリックすると以下の右の画像のように水滴を削除できました。修正後の画像を「画像02」と呼ぶことにします。画像02は2番目のカットの最初のフレームに使用します。


最後に猫がこちらに振り向いた画像を生成します。

今回も、画像01を「参照画像」に設定します。プロンプトは「参照画像と同じ猫の顔を斜めからバストアップで写す。二足歩行、赤い傘を差していて、青いレインコートを着ている。頭と身体のバランスは同じ。同じ毛色、同じ柄、同じ雰囲気、イラストのトーン。白と茶色とグレーのやわらかい毛並み、同じ耳の形。しとしと雨の中、青みがかったやわらかいトーンとライティングはそのまま。」と入力し、「生成」をクリックします。

左が参照画像の画像01、右が生成された猫のクローズアップです。

雨の日の雰囲気が弱まってしまったので少し調整します。クローズアップの画像を参照画像にセットして、プロンプトに「しとしと雨が降っていて、雨の細い筋が画面に見える。傘のふちには小さなしずくがつき、雨にぬれた空気感がある。」と入力し、再度生成します。

少し細かいですが雨の細い筋が追加されました。この画像を「画像03」と呼ぶことにします。画像03は、3番目のカットの最初のフレームに使用します。

以下が生成した3枚の画像です。もう少し丁寧に作業したい方は、傘の柄から滴る水滴をすべての画像から削除するなどしてみてください。

2.動画の生成

生成した3枚の画像から動画を3本生成します。サンプルファイルに含まれる3枚の画像を使用しても同様に生成できます。

最初の動画は、画像01から画像02へと、カメラがゆっくり猫に近づくカットです。Firefly web版の「動画を生成 」画面を表示して、モデルに「Firefly Video」、縦横比に「縦長 (9:16)」を指定します。そして最初のフレームに画像01、最後のフレームに画像02を設定します。


お城の位置がそれぞれの画像で異なるため、プロンプトで自然に切り替わるよう指示します。「赤い傘をさした猫が雨の中で静かにたたずんでいる。カメラだけがゆっくり猫に近づく。背景のお城は連続したものを映し、新たな窓は生成しない。画面右側に自然な形でお城があらわれる。」と入力して、動画を生成します。この動画を「動画01」と呼ぶことにします。


次のカットでは猫をさらにアップにして、猫の横顔を映します。今回は、最初のフレームに画像02を、最後のフレームに画像03を設定します。


プロンプトに「猫の頭の向きや耳の形は変えず、カメラだけがゆっくり猫に近づく。猫の耳は自然な2つのまま保ち、不自然に増やしたり変形させたりしない。」と入力し生成します。この動画を「動画02」と呼ぶことにします。


最後のカットは、猫に瞬きをさせてみます。画像03を最初のフレームに設定し、「カメラ停止」を指定します。


「猫が可愛らしくゆったりとまばたきする」というプロンプトで生成します。この動画を「動画03」と呼ぶことにします。

3.動画編集とBGM生成

生成した3本のカットをつなげて1本の動画にします。Firefly 動画エディター (ベータ版はChromeとEdgeのみサポートしています)を開いて、新規プロジェクトを作成します。

そしてタイムラインに、動画01、動画02、動画03の順に並べます。


テンポを良くするために速度を調整します。タイムライン上で動画01をクリックし、プロパティパネルを表示して、速度を220%にします。


同様の手順で動画02と動画03の速度を320%に設定します。仕上がりを見ながら好きな速度に設定しても構いません。

これで動画は完成です。画面右上の「ダウンロードボタン」を押下して作成した動画をダウンロードします。


以下がダウンロードした動画です。


最後にBGMを生成します。Firefly web版の「サウンドトラックを生成 」画面を開きます。

「動画をアップロード」ボタンから、保存しておいた動画をアップロードします。すると、動画に合わせてプロンプトが提案されます。今回は、そのまま「生成」ボタンをおしてみます。


トラックが4パターン生成されました。気に入ったものを選んで、動画エディターのタイムラインに配置すれば、BGM付きの動画が出来上がります。


記事冒頭の動画がBGMを付けたバージョンです。

このように画像を生成してからカットを生成して、最後にカットを組み合わせることにより、ちょっとした構成の動画を手軽に作成できます。皆さんも是⾮試してみて下さい。


※⽣成AI機能を利⽤する際に使⽤する⽣成クレジットの概要、ご⾃⾝が保有するクレジット数の確認⽅法などは「⽣成クレジットの基本 」で解説しています。


インストラクター

akihiro kamijo

2026年8月20日