映像イラストレーターのケイゴさんと、タイポグラファーのゆうたONEさん。2人のアーティストのコラボによるデジタルアート制作術を紹介します。
ケイゴイノウエ「人と同じことをやってても、面白くないと思っちゃうんですよね。誰もやっていないことにこそ目を向ける、そこを大事にしていかないと。」
ゆうたONE「1番いいものを作りたいから、捨て案みたいなものは、 自分から捨てていきたいんですよ。」
「自分のイラストは、極限まで肌を白くしたりとか、極限までビビッドにしたり、もうこれ以上にないくらい暴れてるんだよね」と語るケイゴイノウエさん。
それに対して、ゆうたONEさんは「ケイゴさんのイラストってどこも強くて。だからそれを倒そうとして文字を作ってるんですよ」だとか。
そんな2人は今まで、お互いを高め合いながら多くのコラボ作品を作り出してきました。

ゲームクリエイターとして3Dでキャラクターのモデリングをやったり、週刊掲載のマンガのアシスタントをやったり、これまで様々なジャンルを転々としてきたケイゴさん。そこで培った多くの経験や、何度も味わった挫折が、今の作品づくりに影響を与えると言います。
「1番は、もともとダンサーだったことですかね。それが刺激になって、ビビッドで、派手で、音楽に合った作品が生まれているんじゃないかな。」

小学校5、6年でレタリングの文化に触れ、中学1年でIllustratorを使い始めたというゆうたONEさん。0.00001ピクセルのズレが気になり、どうピタッと揃えるかを追求し続けてきたことが、今のデザインにつながっていると言います。
「線がきれいに並んでいるのが気持ちよくて。線の位置とか曲がってる角度とかを調整して、ベストな線が引けるまでただひたらすら手を動かして。そうしていくと、なんかとってもいい形になるんですよね。」
