作業に入る前に、サンプルファイルをダウンロードします。
本素材は学習目的のために限り使用することができます。

⼿順

1. 曲線ツールについて

2. 曲線ツールで道路と川を描く

3. アピアランスで線路を作成する

4. シンボルでアイコンを配置する

5. 建物やテキストを追加する

※Adobe Illustrator 29.5.1を使用して操作しています。

曲線ツールは、アンカーポイントのハンドル操作を行わずに、滑らかな曲線を簡単に描けるツールです。アートボード上で3点以上のポイントをクリックすると、曲線を描くための「スムーズポイント」を作成できます。ポイントをダブルクリックすると「スムーズポイント」が「コーナーポイント」に変換され、直線や⾓を描くことができます。

描画を終了するときは、最後のポイントでEscキーを押すか、別の場所をCommand（Mac）／Ctrl（Windows）キーを押しながらクリックします。

Illustratorを起動し、「ファイル」→「開く」からサンプルファイル「shopcard.ai」を選択して開きます。ファイルが開いたら、表⽰された地図の画像をクリックして選択します。

メニューの「ウィンドウ」→「透明」を選択し、「不透明：40%」に設定します①。レイヤーパネルを開き、「トレース用地図」レイヤーの「ロックを切り替え」をクリックしてロックをかけておきます②。

地図を透明に設定すると、あらかじめ「背景」レイヤーに描かれているグリーンの長方形が現れます。

レイヤーパネルで「地図作成」レイヤーを選択し③、ツールバーから曲線ツールを選択します④。

スウォッチパネルを開き、「塗り」をなし、「線」を⽩に設定⑤します。次に、線パネルを開き、「線幅」を8ptに設定します⑥。

地図の道路に沿って、カーブしたいポイントでクリック（スムーズポイント）、直線に切り替えたいポイントでダブルクリック（コーナーポイント）しながら道路を描いていきます。描画を終了する場合は、別の場所をCommand（Mac）/Ctrl（Windows）+クリックします。

同様に2本目の道路を描きます。「線幅」を6ptに変更します。

川は、「線幅」を10ptに変更し、スウォッチパネルでグリーン（C=52 M=16 Y=62 K=0）を選択し⑦、カラーパネルで濃度を75%に設定します⑧。地図の川に沿って、ワンクリックだけでなだらかな曲線を描いていきます。

描いた直線を選択した状態で、メニューの「ウィンドウ」→「アピアランス」を選択し、アピアランスパネルを開きます。パネル下部にある「選択した項目を複製」アイコンをクリックし⑥、複製された線の⾊を「⽩」に⑦、線幅を「3.5pt」に変更します⑧。

「線」⑨をクリックして線パネルを開き、「破線」にチェックを⼊れ、「線分」を7ptに設定します⑩。これで線路の完成です。

アートボードの外にある信号のアイコンを選択します。メニューの「ウィンドウ」→「シンボル」を選択してシンボルパネルを開き、信号のアイコンをドラッグ&ドロップで追加します①。「シンボルオプション」ダイアログボックスが開くので、名前を「信号」と⼊⼒し②、「OK」をクリックします。

シンボルパネルから追加した信号のアイコンを地図上の最初の1ヶ所にドラッグ&ドロップで配置します③。2ヶ所⽬からoption（Mac） / alt（Windows）キーを押しながらドラッグし、計4ヶ所に複製していきます④。

配置した後で信号の形状を変更したい場合は、シンボルパネルにある信号をダブルクリックし⑤、信号のアートワークを開いて編集します。選択ツールで赤い⻑⽅形をクリックし、ライブコーナーウィジェットを内側へドラッグして⾓丸に変更します⑥。

余⽩の部分をダブルクリックすると⑦、元のワークスペースに戻ります。4つの信号の形状がすべて変更されています。

目印となる建物を追加しましょう。

レイヤーパネル下部の「新規レイヤーを作成」アイコンをクリックして、新規レイヤーを作成します①。下絵に沿って⻑⽅形ツールやペンツールを使って図形を描きます②。目的地の建物には、わかりやすく色を設定します③。

最後にテキストを入力して地図を仕上げます。

地図が仕上がったら、「トレース用地図」レイヤーの「表⽰を切り替え」をクリックして⾮表⽰にします④。

今回は、あらかじめ用意した地図を下絵にしましたが、オリジナルの地図を作成する場合は、任意の場所の地図画像をIllustratorに読み込んで下絵に使用しましょう。画像を読み込む場合は、メニューの「ファイル」→「配置」を選択します。

※本チュートリアルのサンプルファイルに使用している地図は、国土地理院ウェブサイト のものです。淡色地図（国土地理院）を加工して作成。