テキストの回り込みを使用した雑誌レイアウトの作成

Adobe InDesignでは テキストをオブジェクトやシェイプに沿って回り込ませたり オブジェクトの中に流し込んだりして この例のように配置することができます このチュートリアルでは、InDesignのテキストの回り込みを紹介します ファイルを開き、最初に このサーフボードをページの中央に移動します テキストと重なるところです 選択ツールに切り替えて 画像をドラッグしますが このとき、円の中をドラッグしないように注意してください フレーム内の画像だけが動いてしまいます テキストが隠れないよう修正する必要があります 画像にテキストを回り込ませるのが、その1つの方法です テキストの回り込みを オブジェクトに適用して、周囲にテキストを表示します 初期設定では、テキストの回り込みはオフになっています グラフィックフレームにテキストの回り込みを適用するには プロパティパネルの「境界線ボックスで回り込む」をクリックします テキストがフレームの周囲に回り込みます しかし、この例ではテキストを サーフボードの形に沿って回り込ませたいですね この画像の背景は透明なので 簡単に実現できます 「オブジェクトのシェイプで回り込む」をクリックします これで、テキストがフレームではなく画像で回り込みます しかし、テキストが画像に近すぎるようです 少し離しましょう それには、回り込みオプションを設定します これを表示するには、「その他のオプション」をクリックします オブジェクトからテキストまでの距離を オフセット値と呼びます どのテキストの回り込みオプションでも オフセット値を設定できます 画像の周囲のオフセット値を 均一に大きくするには この上向き矢印をクリックして 適当なところまで数値を大きくします テキストの回り込みを適用後 サーフボードを移動すると、テキストもそれに応じて 回り込みます この通り 次に、このテキストを この女性の画像に合わせて流し込みます まず、この画像を選択します そして、この画像を半分にカットします 右側中央のハンドルを左にドラッグして 画像の片側を非表示にします 次にコピーを作成し 同じ場所にペーストして もう片側に画像を表示します 編集メニューから 「コピー」を選択し 同じ位置にペーストします 編集メニューから 「元の位置にペースト」を選択します 画像の右半分のみを表示するため 右側のハンドルを右端まで ドラッグして画像全体を表示します 次に左半分を隠すため 左側のハンドルを右にドラッグします ここでいいでしょう この画像は2つの画像として構成されますが 右半分にテキストを流し込みます テキストが見やすいように 画像をテキストの後ろに配置します プロパティパネルで 「重ね順」から「背面へ」を選択します これを何度か繰り返します 画像が選択された状態のままで テキストの回り込みを適用します プロパティパネルで 「オブジェクトのシェイプで回り込む」を選択して テキストが画像のコンテンツで回り込むようにします しかし、この画像の場合は もう1つ設定が必要です そのためには、テキストの回り込みパネルを使用します パネルを開くには、ウィンドウメニューから 「テキストの回り込み」を選択します このパネルでは基本設定に加えて、詳細設定も用意されています ここで、画像の種類に応じて 輪郭オプションを変更することで 最適な輪郭に設定できます この画像の場合は「枠の検出」を選択します これで、テキストが画像のシェイプの輪郭に沿って流れます ここでは、女性の頭の周囲のパスが輪郭です また、「反転」も忘れずに選択してください そうしないと、テキストがパスの外側に表示されてしまいます テキストの表示を少し枠から離すには オフセットを負の値にします 反転しているので、負の値で指定する必要があります 最後に画像を隠し、テキストだけが表示されるようにします これでも、テキストの回り込みは有効です 最後の手順は重要です フレーム内で画像が選択された状態になっているので 別の場所をクリックし、画像の選択を解除してから 再度選択します 画像とフレームのどちらも透明にできますが 後からフレームを選択するときは 透明にした画像が選択されていることに 気づかないでしょう プロパティパネルで、不透明度を「0%」にします このようになります デザインに様々な種類のテキストの回り込みを適用することで 他のコンテンツと重なるときに テキストが読みやすくなるだけでなく デザイン要素として使用することもできます 次回、デザインにテキストを追加するときは テキストの回り込みを効果的に活用して ユニークなデザインにしましょう