レンズではできない 柔らかさを表現する 「テクスチャ」

フォトグラファーの佐藤かな子さんが⁠、Lightroomで行えるレタッチのテクニックや、レンズを通じて見える世界への情熱・向き合い方を語ります。

「この瞬間を切り取っているっていう感覚でシャッターを切っています。できるところまでは撮影で追い込むようにしています。それでは表現を形にできない時とか、場合によってはより効率的な作業が必要って時には、Adobeのツールを表現に繋げています。」

テクスチャを調整して、レンズではできない柔らかさを表現するテクニックを紹介します。

編集パネルの「プリセット」の中から今回のイメージに合うプリセットを選択し、全体の雰囲気を決めます。大まかな色味や色相が決まったら、カラーミキサーの「色相」と「彩度」を使用して色の微調整を行ないます。

効果パネルの「テクスチャスライダー」の数値を変更することで、細かいディテールは維持したまま、ノイズの発生やボケへの影響なしに、質感を強調するまたは和らげることができます。今回は、花の柔らかい質感を表現するために数値をマイナスにします。レンズではできない、ピントをぼかさずにフワっとした質感の表現をすることができます。