選択とマスクを使って選択範囲を調整する方法

どの選択コマンドやツールを使っても 選択範囲の仕上げが 必要になることがあります Photoshopでさまざまな仕事をしている 写真家のSeán Dugganです 簡単な変更は、選択範囲の追加と削除で修正できますが 被写体によっては境界の微調整が必要になります 境界が不明確な被写体では特に必要です そのようなときに便利なのが 「選択とマスク」ワークスペースです ご覧ください この写真のダンサーを選択して 元の背景を隠し その下の円形のデザインを表示しようと思います ダンサーのレイヤーをアクティブにして 選択範囲メニューから 「被写体を選択」を選択します 髪の毛の周囲など選択範囲の境界が 不明確になるときは、微調整が必要になります 「選択とマスク」で仕上げましょう 「選択とマスク」は選択範囲メニューにあり 選択ツールで表示されるオプションバーのボタンとして 共通して表示されます クイック選択ツールを選択して オプションバーの「選択とマスク」ボタンをクリックします オプションバーの「選択とマスク」ボタンをクリックします 「選択とマスク」には専用のワークスペースがあり 通常の画面の上に表示されます このワークスペースでは様々な作業ができます 「選択とマスク」でよく使う 設定とツールを確認しましょう 右上の表示メニューでは 選択範囲の編集に使用する画面の表示方法を 切り替えます 各表示に割り当てられたキーボードショートカットで 切り替えが簡単にできます 現在設定されている「オーバーレイ」表示では 選択外の領域が色付きで表示されます デフォルト色は赤ですが、この画像には適しません 写真の背景色とそっくりだからです カラースウォッチをクリックし カラーピッカーで別の色を選びましょう 黄緑色ならば目立ちますね 拡大してみると 要修正箇所があるのがわかります ほとんどが髪の毛の中で 元のピンクオレンジの背景が見えています 元のピンクオレンジの背景が見えています 首や肩の近くにも選択もれがあり、修正が必要です 首や肩の近くにも選択もれがあり、修正が必要です 「レイヤー上」では、画像に下のレイヤーが表示されるため 合成後の最終画像をプレビューできます 属性パネルの他の設定項目も 確認しましょう 「調整モード」では、カーソルを合わせると 機能の説明が表示されます ここでは「オブジェクトに応じた」を使用します 髪の毛の微調整に適しているからです 「エッジの検出」の「半径」では エッジの調整が適用されるサイズを設定します 画像によってはこのスライダーを調整するだけで 大幅に改善されます 「スマート半径」をオンにすれば 自動的に画像内の様々なエッジに 半径を適応させることができます 「グローバル調整」の中でも特に便利なのが「エッジをシフト」です 選択範囲のエッジを縮小または拡張できます 拡大表示して見てみましょう 「エッジをシフト」を右、左にスライドさせると 服の境界に沿ったピンクオレンジの色残りが増減します さっそく修正しましょう キーボードのVをタップして「オーバーレイ」表示に戻します 肩と首の横に元の背景が見える部分を修正します 肩と首の横に元の背景が見える部分を修正します ツールバーで、クイック選択ツールをクリックします ブラシのサイズを変更するときは 左または右の角括弧キーを押します 緑のオーバーレイは選択外の領域です そこで、オプションバーの「-」ボタンをクリックして 選択範囲から不要箇所を削除します クイック選択ツールで対象箇所を丁寧になぞります 選択範囲がうまく削除され これまで余分に見えていた 元のピンクの背景が 見えなくなりました 次に髪の毛の調整に移りましょう オプションバーの「髪の毛を調整」をクリックして、効果を確認します オプションバーの「髪の毛を調整」をクリックして、効果を確認します 「髪の毛を調整」ボタンがない場合は いずれかの選択ツールをアクティブにします 髪の毛の部分の変化に注目してください 髪の外側は改善されましたが まだピンクオレンジの背景が見える箇所があります これを修正するため、ツールバーの 境界線調整ブラシツールを選択します このツールを使うと、ブラシでなぞった部分から 正しい選択範囲が再検出されます 髪の毛のすき間から ピンクオレンジの背景が見える部分を ブラシでなぞります これでかなり修正されましたが まだ細かい髪先に背景が残っています 頬の横、こちらにも残っています 頬の横、こちらにも残っています 拡大表示し キーボードのYをタップして「レイヤー上」に切り替え 新しい背景でダンサーの最終画像をプレビューします 良くなりましたね 「出力設定」では 選択範囲に加えた変更を出力する方法を指定できます 選択範囲に加えた変更を出力する方法を指定できます 元の写真の背景を隠すため 「レイヤーマスク」を選択して 「OK」をクリック、変更内容を適用して メインのPhotoshopワークスペースに戻ります レイヤーパネルを見ると、選択範囲から作成した 新しいレイヤーマスクが表示されています 選択対象外の部分のレイヤーマスクは黒く塗られ ダンサーの写真の元の背景が隠されています Shiftキーを押しながら、マスクのサムネールをクリックすると マスクがオフになり、ダンサーの全体画像が表示されます Shiftキーを押しながら、再度サムネールをクリックすると マスクがオンになり、円形デザインの背景になります 「選択とマスク」ワークスペースで 選択範囲を微調整する方法を紹介しました 各種機能の使い方と修正方法を ご自身のデータで お試しください -