Photoshopで画像のメインの 被写体を選択する操作が これまで以上に 簡単になりました その理由は 「被写体を選択」コマンドの 大幅な改良です こんにちは、アドビLearnチームの Seán Dugganです それでは、 「被写体を選択」を使って 複雑で細かい輪郭を持つ 画像のメインの被写体を 自動的に選択する方法を 見ていきましょう 簡単な例から始めましょう このファイルには、2つのレイヤーがあります 一番上のレイヤーは 電車の横に立つ女性の写真で その下には 駅に到着する電車の 別の写真のレイヤーがあります よりカラフルで躍動感のある写真を 新しい背景として 使いたいと思います 最初のステップは、一番上のレイヤーにある 女性を選択することです そのレイヤーをクリックして、 レイヤーパネルでアクティブに なっていることを確認します 「被写体を選択」にアクセスするには コンテキストタスクバーを使うのが一番簡単です コンテキストタスクバーが非表示の場合は ウィンドウメニューから選択して 表示します デフォルトでは、範囲が選択されていない場合 コンテキストタスクバーは 画像の下に表示されますが 好きな位置に移動できます 今回は画像の上に移動し ここをクリックして バーの位置をピン留めします 「被写体を選択」をクリックして 結果を見てみましょう いいですね コンテキストタスクバーの マスクアイコンをクリックして 選択範囲をレイヤーマスクに変換します これで女性だけが表示され 一番上のレイヤーの他の部分は 非表示になります これで到着する電車の写真が、 新しい背景として見えるようになりました 一番上のレイヤーのレイヤーマスクでは 選択されなかった部分が 黒で塗りつぶされており レイヤーマスク上の黒が 対応する画像部分を 非表示にします 次の例に進む前に Photoshopの環境設定を 少し確認してみましょう ここには「被写体を選択」の動作に影響する 重要な設定があります Macの場合は、Photoshopメニューから 「設定...」
を選び 「画像処理...」
をクリックします Windowsの場合は、 編集メニューの中にあります 「被写体を選択」の「画像処理」は、 デフォルトでは「クラウド」になっています これはより良い結果を得られますが インターネット接続の速度によっては 少し時間がかかる 場合があります インターネットに接続できない場合は、 これを「デバイス」に設定することもできます インターネットに接続できる場合は 最良の結果を得るために 「クラウド」のままにしておきます それでは次に、メイン被写体の輪郭が さらに複雑で細かい合成画像で 「被写体を選択」を 試してみましょう 一番上のレイヤーがメインの被写体です 湖のほとりにある 自転車の写真です その下には、雲の写真が入った 2つのレイヤーがあります 現在アクティブなのは 自転車のレイヤーなので コンテキストタスクバーで 「被写体を選択」をクリックします 数秒後 自転車の非常に細かい 選択範囲が作成され とても良い仕上がりになりました ホイールのスポーク一本一本まで 選択されているのがわかります 選択範囲がアクティブな状態で コンテキストタスクバーの マスクアイコンをクリックし 選択範囲からレイヤーマスクを 作成します そして自転車に レイヤーマスクを適用して 雲のレイヤーと合成すると 選択範囲の精度の高さが はっきりとわかります 自転車の細いスポークまで くっきりと切り抜かれています レイヤーパネルでレイヤーマスクのサムネイルを Optionキー(またはAltキー)を 押しながらクリックすると 「被写体を選択」が作成した 細部まで確認できます 拡大してよく見ると スポークの縁が 少し甘くなっている 部分があります ただしこれは元の写真で スポークの背後の背景が スポークとほとんど同じ トーンやコントラスト だったり スポークに強いハイライトが 反射していたりするためです しかし全体として、「被写体を選択」は この複雑な被写体を 見事に処理しています もう一度、レイヤーマスクのサムネイルをOptionキー (またはAltキー)を押しながらクリックして メイン画像の表示に戻します 仕上げに、レイヤーの順序を 入れ替えて 前景の雲のレイヤーを 自転車のレイヤーの上に配置します このレイヤーには既にシンプルな レイヤーマスクを追加してあり 自転車が雲の中にあるような 効果ができています とても良い仕上がりです 今回の主役はなんといっても 「被写体を選択」で 作成した 自転車を驚くほど精密かつ 正確に切り抜いたマスクです 画像のメインの要素を選択する 必要があるときは 「被写体を選択」から始めるのが最適です 作業効率を大きく 向上させることができます ぜひご自分の写真でもお試しください
