チュートリアル記事

初級

3 分

無料でアナログ動画のノイズを表現

Alex Broadstock氏のノイズエフェクトを活用し、Adobe Premiere Proでクリップにビンテージ感を加えましょう。

ライブラリに追加

ディレクターのAlex Broadstock氏は、昔のテレビとサーキットベンダー(電子機器を改造する自作デバイス)を使い、6種類の「オーガニックな」動画のテクスチャを生み出しました。技術的な内容に詳しくなくても、動画プロジェクトを向上させる方法について学ぶことは可能です。

6種類のノイズエフェクトは各10秒で、それぞれ描画モードで調整したり、特定の視覚領域に収めたりできます。この記事では、エフェクトの活用方法について解説します。まずライブラリに追加したら、ページ上部の「ライブラリを追加」ボタンをチェックしてください。ご自身の作品でノイズを操作する方法をご紹介します。

1

プロジェクトを設定する

Premiere Proでプロジェクトを新規作成し(ファイル/新規/プロジェクト)、名前を付けて(今回はBucketListとしています)、OKをクリックします。

使用する動画クリップを、パソコンからプロジェクトパネルにドラッグします。

ライブラリパネル(ウィンドウ/ライブラリ)で「Video_analog_glitches」を探し、選択した項目をプロジェクトパネルにドラッグします。今回はStripeを選択しました。

2

ビンテージ感を表現する

動画クリップをプロジェクトパネルからタイムラインにドラッグし、ノイズをクリップのすぐ下にある空の動画トラックにドラッグします。スペースバーを押して、ノイズを再生して確認します。

ノイズエフェクトの長さはいずれも10秒間です。プロジェクト内でノイズを短くしたい場合は、ノイズクリップの先頭または末尾にカーソルを合わせて、トリミングツールを表示します。エフェクトの持続時間を調整するには、トリムイン(開始時点)とトリムアウト(終了時点)をドラッグします。これは非破壊の編集なため、いつでも再調整が可能です。

3

エフェクトをカスタマイズする

クリップ上でノイズのエフェクトを確認するには、描画モードの調整が必要です。まず、タイムラインでノイズのクリップが選択されていることを確認します。次に、エフェクトコントロールパネル(ウィンドウ/エフェクトコントロール)を開き、「不透明度」セクションの「描画モード」オプションを表示します。Broadstock氏のノイズはいずれも素晴らしいエフェクトとなっていますが、自由に調整してみてください。

フレーム内におけるノイズのスケールを変更するには、「モーション」セクションの「スケール」を調整します。スケールの高さと幅を変更した後、スペースバーを押すと、最新の設定で動画が再生されます。

4

境界を設定する

特定の領域にノイズを適用する場合は、マスクを作成します。タイムラインでノイズのクリップを選択した状態で、不透明度の設定に戻り、シェイプまたはベジェツールを選択します。今回は楕円のマスクを選択しました。

プログラムモニターで、マスクの境界となる点を調整します。境界をぼかすには、マスクの境界線のぼかしの設定値を大きくします。

5

おまけ:タイトルを追加する

タイトルを追加して、動画を完成させましょう。タイムラインで何も選択されていないことを確認します。次に、文字ツール(T)を選択し、プログラムモニター内をクリックして文字を入力します。

文字をすべて選択する場合は、Ctrl + Aキー(Windows)またはCommand + Aキー(macOS)を押します。 エフェクトコントロールパネルでテキストコントロールを開き、フォントを選択してサイズやカラー等を調整します。今回はAdobe FontsのCarbon を使用しています(Adobe FontsはCreative Cloudメンバーシップで利用可能)。

最後に、タイムラインでタイトル画像全体をドラッグして表示するタイミングを指定し、トリムインとトリムアウトのポイントを調整して、画面上に表示する時間を設定します。


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