ビジネス資料や学校の配布物、電子チケットなど、PDFファイルは今や私たちの日常に欠かせない存在です。リモートワークやオンライン学習の普及もあり、スマホでPDFを見る機会はますます増えているでしょう。
しかし、メールに届いたPDFを開いたとき、なぜか表示されない。または、タップしても反応がなく、「どうすればいいの?」と困ったことはありませんか?
iPhoneでは基本的に標準機能でPDFを開けますが、リンクの場所やファイル形式によってはスムーズに表示されないケースもあります。
そこでこの記事では、iPhoneでPDFファイルをスムーズに閲覧する方法をわかりやすく解説します。さらに、無料で使える「Adobe Acrobat Reader」や「Acrobatオンラインツール」の便利な活用術もご紹介。ぜひ最後までご覧ください。
iPhoneでPDFを閲覧する基本の方法
PDFファイルは、基本的にiPhoneの標準機能でカンタンに開けます。
ここでは、PDFファイルを閲覧する主なシチュエーション別の閲覧方法をご紹介します。
※当記事の情報は、iOS18.3.2のバージョンに基づいています。アプリケーションのバージョンにより、操作画面のUIや機能が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。
- Safariなどのブラウザで開く
ウェブサイトにリンクされたPDFファイルをタップすると、そのままブラウザ上で閲覧できます。
- メールやメッセージアプリで受け取ったPDFを開く
PDFファイルが添付されたメール、またはLINEなどのメッセージアプリを開き、添付ファイルをタップすると、そのままアプリ上で閲覧できます。
- 「ファイル」アプリで開く
iOS標準の「ファイル」アプリでは、iCloudドライブやGoogleドライブ、Dropboxなどに保存されたPDFも表示できます。アプリを開いてPDFファイルを選ぶだけで、すぐに閲覧できます。
ただし、閲覧環境によっては、うまく表示されなかったり、タップしても開かないケースもあります。そんなときに頼りになるのが、専用のPDF閲覧アプリ「Adobe Acrobat Reader」です。
iPhoneのAcrobat ReaderでPDFを閲覧する方法
iPhoneの標準機能でもPDFは閲覧できますが、「読みやすさ」や「操作の快適さ」という点では、専用アプリのAcrobat Readerがオススメです。
ページ切り替えの滑らかさや表示モードの選択、重いファイルの読み込みなど、PDFを「見る」ことに特化した高性能なビューアだからこそできることがあります。
ここでは、Acrobat Readerモバイル版アプリでPDFファイルを閲覧する方法をご紹介します。
無料でダウンロードできるので、ぜひご利用ください。
【iOS版】Acrobat Readerをダウンロードする
Acrobat Readerモバイル版アプリのインストールが完了したら、無料登録・ログインします。ログイン方法は、Adobe アカウントのほか、Google アカウント、Apple IDなどを利用できます。登録は30秒ほどで完了します。
【ケース1】ブラウザで閲覧中のPDFをAcrobat Readerで開く方法
iPhoneのSafariで閲覧しているPDFファイルをAcrobat Readerで開く場合、手順は以下のとおりです。
- 画面下部の「共有」をタップ
- 開いたメニューの中から「Acrobatで開く」をタップ
【ケース2】メールに添付されたPDFをAcrobat Readerで開く方法
iPhone標準の「メール」アプリで受信したメールに添付されたPDFファイルをAcrobat Readerで開く場合、手順は以下のとおりです。
- 添付ファイルのPDFアイコン、またはファイル名をタップ
- 開いたビューアの下部にある「Acrobatで開く」をタップ
【ケース3】iPhoneに保存したPDFをAcrobat Readerで開く方法
Acrobat Readerにログインして「ホーム」画面が開いたら、まずメニューバーから「ファイル」をタップし、「ファイルの場所」から「iPhoneファイル」を選択します。
次に、表示されたファイルの中から、閲覧したいファイルをタップして開きましょう。
Acrobat Readerなら、比較的容量の大きいPDFでも快適に閲覧できます。
さらに、ワンタップで文書を要約できる「生成要約」などのAIアシスタント(有償機能)も利用可能なので、ぜひ一度お試しください。
AIアシスタントの詳しい使い方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
Acrobat Readerの便利な使い方
Acrobat Readerにはこのほか、表示設定の切り替え・コメントの入力・署名の追加など、実用的な機能も充実しています。
ここで、代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
【便利な機能1】表示設定の切り替え
表示設定には「連続」「単一ページ」「リーディングモード」などがあり、閲覧スタイルに応じた使い分けができます。
- 連続:複数ページあるPDFを閲覧する際、縦スクロールで閲覧できるモード
- 単一ページ:複数ページあるPDFを閲覧する際、横スクロール(左右スワイプ)で閲覧できるモード
- リーディングモード:拡大したテキストでページを連続表示し、PDFを読みやすくするモード(すべてのPDFに互換性があるわけではないのでご注意ください)
- ナイトモード:暗い色の背景に明るい色のテキストで表示されるモード
表示設定を切り替えるには、閲覧したいPDFファイルを開いた状態で、画面上部の三点リーダーから「表示設定」を開き、任意の表示モードを選択します。
【便利な機能2】ハイライト・コメントの入力
重要な部分にマーカー(ハイライト)を引いたり、コメントを入力したりすると、PDFのチェックがスムーズです。それぞれの手順をご紹介します。
■ハイライト表示の方法
ハイライト表示するには、メニューバーから「ハイライト」をタップし、ハイライトしたい箇所を指またはタッチペンでなぞります。
元の画面に戻るには「完了」をタップしましょう。
■コメントの入力方法
PDFにコメントを入力するには、メニューバーの「コメント」をタップしてから、コメントを入力したい箇所をタップします。
コメントを入力し終えたら、「送信(紙飛行機アイコン)」をタップして確定してください。
さらに、ハイライトやコメントを入れたPDFは、クラウドを経由して他の人への共有も可能です。
PDFを共有するには、「共有」アイコンをタップしてから共有先を選択してください。
【便利な機能3】電子署名の入力
Acrobat Readerモバイル版アプリの署名機能を使うと、スマホ上であっという間に電子署名ができます。
指またはタッチペンですばやくサインでき、契約書や同意書にも手軽に署名できます。
■署名入力の方法
PDFに署名を入力するには、メニューバーから「入力と署名」>「描画(万年筆アイコン)」>「署名を追加」をタップします。
署名の入力画面が表示されたら、指またはタッチペンで署名し、「完了」をタップしてください。
すると、元のPDFに署名が反映されます。
このようにAcrobat Readerは、PDFの閲覧にとどまらず、様々な機能を備えたツールです。
とはいえ、PDFの閲覧や注釈といった「見るための機能」だけでなく、テキストの編集やページのトリミングなど、「加工するための機能」が必要になることもあるでしょう。
そんなときは、Acrobat Readerの有償プランにアップグレードすると、PDFの編集・書き出し・結合・圧縮といったすべての機能にアクセスできます。
有償プランをご利用いただくには、ホーム>「アカウント」>「サブスクリプション」をタップし、「Adobe Acrobat Premium」を選択してください。7日間無料で体験できます。
または、25以上のPDFツールが無料で使える「Adobe Acrobat オンラインツール」もオススメです。
それでは最後に、Acrobat オンラインツールの魅力をご紹介しましょう。
PDFの変換・編集などの機能が無料で使える「Acrobatオンラインツール」
https://main--dc--adobecom.aem.page/jp/dc-shared/fragments/roc/seo/business/acrobat-online-top
PDFを閲覧するだけでなく、別のファイル形式に変換したり、ファイルの中身を編集したりしたい場合は、Acrobatオンラインツールがオススメです。
ソフトのインストールも不要で、インターネット環境さえあれば、PCはもちろん、スマホやタブレットからもカンタンに利用できます。
さらに、セキュリティにも配慮されているため、安心してお使いいただけます。
以下のリンクからもすぐに使えるので、ぜひお試しください。
なお、以下の記事では、Acrobat オンラインツールの詳しい情報を解説しています。
操作にお悩みの方、オンラインツールでできることを知りたい方は、ぜひご覧ください。
はじめてのAdobe Acrobat オンラインツール完全ガイド(概略版)
ぜひ今回ご紹介した方法やツールを活用して、iPhoneでより便利にPDFを扱ってみてください。
https://milo.adobe.com/libs/img/mnemonics/svg/acrobat-pro-64.svg
ぜひAdobe Acrobatオンラインツールをお試しください
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