使いやすい基本の絞り値f8

f8は対応力の高い絞り値で、デジタル一眼レフの初心者でも簡単に良い写真が撮れます。

HBの鉛筆のように誰にとっても使いやすく、多様な撮影ニーズに応えてくれるのが、f8という絞り値です。カメラの自動モードではたいてい、f8かそれに近いf11が絞りの初期設定になっています。

絞り値f8が使いやすい理由

f8がバランスの良い絞り値とされる理由は、絞りの最小値から最大値までの間のどこにf8が位置するかを考えればわかるでしょう。f1.8の設定では開口が広く、入る光の量が多いので、シャッタースピードは速くなります。この場合、被写界深度は浅くなり、写真の一部分にだけピントが合います。一方、f22の設定では光を取り込む開口が狭くなるので、シャッタースピードは遅くなり、写真の中のほぼすべてのものに同様にピントが合います。f8はその真ん中にあり、初心者にとって使いやすい基本の絞り設定となります。絞りをf8に設定したとき、写真の特徴は次のようになります。

被写界深度は比較的深く、写真の中のほぼすべての範囲にピントが合います。

シャッタースピードは中程度で、手ブレを抑えることができます。

ピントの合い方に少し幅が生まれるので、奥行きが表現されます。

絞り値f8で撮影を始める

絞り値f8の最も優れた点とは何でしょうか。初心者でもカメラ設定に苦労することなく、たくさんの写真を撮れることです。絞り値f8で撮影できる被写体の種類は、ほとんど無限大です。まず試してみたいものを、いくつかご紹介します。

十分に明るく、背景が遠すぎない場所では高品質な風景写真を撮ることができます。

被写界深度が浅く、背景にぼかしを入れたクローズアップ写真を撮ることもできます。

絞り値f8は、昼間の空も夜の月のスナップも、どちらもきれいに撮れます。

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