シルエットの撮影に最適なカメラ設定

シルエットの撮影に最適なカメラ設定で魅力的なシルエット写真を撮る方法を身につけましょう。

カメラは光を頼りにして撮影します。では、影を撮影するにはどうすればよいでしょうか?完全に影になった被写体の素晴らしい写真を撮るためのカメラ設定をご紹介します。

シルエットの写真をくっきりとスタイリッシュに撮影する適切なカメラ設定

シルエットの写真を撮るために大切なのは、被写体を_露出アンダーにする_ことです。そのためには、シャッタースピードを速く、ISO感度を低く、絞りを狭くします。撮りたいスタイルに合った設定を見つけるには、いろいろ試してみる必要があるかもしれませんが、推奨される基本設定は次の通りです。

絞り シルエットの写真には、およそf/8以上の広い絞りを設定します。その理由は2つあります。1つは、背景のボケを抑えるために、被写界深度は深い方が好ましいからです。2つ目は、光源に入り込む色収差(被写体のエッジ周囲に現れる色の滲み)を減らすためです。

シャッタースピード シルエットを撮影するポイントは、被写体を十分に暗くすることです。そのためには、シャッタースピードを速くして、取り入れる光の量を少なくします。静止した被写体に対してはシャッタースピードを1/125程度にし、必要に応じてシャッタースピードを上げて写真を暗くします。

ISO シルエットの写真を暗くするには、ISO感度をできるだけ低くします。ISO感度が高いと写真にノイズが入って、画像が粗くなります。黒っぽい色ではノイズが目立つので、ISOは100~200の範囲にしましょう。

シルエットの写真を撮影するときは、フラッシュは不要です。背景を明るくする効果はあるかもしれませんが、被写体も明るくなってしまいます。フラッシュのことは忘れて、カメラ設定の腕を磨きましょう。

写真編集ソフトで調整する

カメラ設定を完璧にしたとしても、シルエットの写真は大抵、写真編集ソフトを使って仕上げます。Adobe PhotoshopやLightroomなどの写真編集ソフトを使えば、露出、明るさ、シャドウ、ハイライトなどを調整して、完璧なシルエット写真を作ることができます。

ビギナーからベテランまで、誰にでも役立つ写真撮影の素晴らしいヒントを見てみましょう。そして、印象的な影の写真を作るために、**PhotoshopLightroom**を使って何ができるか学びましょう。