写真における「HDR」とは？

ハイダイナミックレンジ(HDR)撮影と、その効果について学びましょう。

風景や建築の写真を撮影する場合、適切なHDR設定を行うことで、詳細でコントラストの高い、ドラマチックで印象的な写真を撮ることができます。しかし、ハイライトとシャドウを同時に1枚の画像に収めることは、HDRの理解と適切なカメラの設定がなければ困難です。HDRとは何なのか、また、その写真への影響について学びましょう。

HDRとは？

写真撮影における「HDR」とは、_ハイダイナミックレンジ（High Dynamic Range）を指します。_ダイナミックレンジとは、単純に、写真中の最も明るい色調から最も暗い色調の範囲です。または、最も明るい部分から影になっている部分までの光の強さを表すもの、とも説明できます。

例えば、人間の目は広いダイナミックレンジに対応しているので、影の中の細部と最も明るい部分の細部を同時に見ることができます。つまり、谷に沈んでいく夕日を見ているとき、私たちの目は、太陽に明るく照らされた谷の頂を見ることができます。そして、同様に、それによって作り出された暗い影も見ることができます。

しかし、景色を目に映るのと同様にカメラに収めることは困難です。カメラのダイナミックレンジは狭く、細部の認識能力は人間の目より落ちます。

HDRが写真に及ぼす影響

カメラのダイナミックレンジが広いほど、写真は、目に見える景色に近づきます。つまり、真っ黒に潰れがちな影の中の細部も、白飛びしがちなハイライト部の細部も、より鮮明に写るということです。

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