Photoshopで人物の切り抜き・なじませをすばやく行う方法 - 慣れた作業こそ見直しどき!
人物を切り抜いたり、別の背景に自然になじませたりする作業は、Adobe Photoshopでよく行う定番の編集です。
これまでは手間や経験が必要な作業でしたが、現在のPhotoshopでは、高精度な編集を短時間で行えるようになっています。
Adobe Community Evangelistの 鷹野です。
この2枚の画像を使って、 こちらのビジュアルを仕上げるとします。
みなさんなら、どのような手順で、 どれくらい時間がかかるでしょうか?
必要なステップは2つ。
人物の切り抜きと なじませ処理です。
ここからは、従来の方法と 今のPhotoshopの手順を比較していきます。
まずは、人物の切り抜きです。
従来のPhotoshopで 人物を切り抜く場合、 パスを切ったり、チャンネルを利用して マスクを作成したり、 「選択とマスク」機能を 使いました。
今のPhotoshopなら、 コンテキストタスクバーの 「背景を削除」をクリックするだけです。
「背景を削除」なら 10秒程度で完了します。
次に、切り抜いた画像の背景に、 別の画像を配置します。
このままでは、色味や光のバランスが 不自然です。
従来は、トーンカーブや調整レイヤー、 [カラーの適用]を使って整えました。
今のPhotoshopなら、 「調和」ボタンをクリックするだけです。
「調和」機能なら 10秒程度で完了します。
今回は、人物の切り抜きや 合成時のなじませ処理について、 従来の方法と今のPhotoshopの手順を 比較しました。
今のPhotoshopなら、精度の高い編集を 非常に短時間で行えます。
いつもの作業、 ちょっと見直してみませんか?
注意:付属のAdobe Stockアセットは練習目的でのみご利用ください。利用条件を見る
※Adobe Photoshop 27.7.0を使用して操作しています。
2枚の画像から完成イメージを作成する場合、主に次の2つの工程が必要です。
あなたなら、どのような手順で進めますか?
従来の方法
従来のPhotoshopで人物を切り抜く場合は、次のような方法が一般的でした。
クリッピングパスの作成
チャンネルを使ったマスク作成
「選択とマスク」機能
クリッピングパスを作成する方法は髪の毛などの切り抜きには向いていませんし、チャンネルを利用してマスク作成や「選択とマスク」は慣れが必要ですし、それなりに時間がかかります。
今のPhotoshopなら:「背景を削除」で一発!
今のPhotoshopでは、コンテキストタスクバーに表示される「背景を削除」ボタンをクリックするだけで、人物の切り抜きを実行できます。
処理はおよそ10秒ほどで完了します。
作成された選択範囲は、自動的にレイヤーマスクとして適用されますので、必要に応じてマスクを微調整できます。
「背景を削除」の精度を高める設定
「背景を削除」を実行する前に、環境設定を確認しておきましょう。
初期設定では処理方法が「デバイス」になっていますが、「クラウド」に変更すると、より高い精度で切り抜ける場合があります。
ただし、クラウド処理には次の点に注意が必要です。
インターネット接続が必要
デバイス処理に比べて、少し時間がかかる
設定変更後はPhotoshopの再起動が必要
次に、切り抜いた人物の背後に別の画像を配置します。この状態では、人物と背景の色味や明るさ、光のバランスが合わず、不自然に見えます。
従来の方法
従来は、次のような機能を使って人物と背景の色味や明暗を手動で合わせていく必要がありました。
トーンカーブも「カラーの適用」も、最終的には目視と感覚を頼りに追い込む作業になりやすく、一定のスキルと時間が必要でした。
また、トーンカーブは調整レイヤーとして非破壊で扱える一方、「カラーの適用」はスマートフィルターに対応していないため、元レイヤーを複製して処理する必要があります。その結果、レイヤー構造が複雑化しやすいという課題もありました。
今のPhotoshopなら:「調和」機能で瞬時に完了!
今のPhotoshopなら「調和」ボタンをクリックするだけで、AIが背景画像の色調や明るさを分析し、人物のトーンを一瞬で背景にマッチさせてくれます。
処理はおよそ10秒程度で完了します。
調和を実行すると、元のレイヤーは残したまま、「調整済みレイヤー」が生成されます。さらに、「プロパティ」パネルでは、3パターンの結果から好みの仕上がりを選択できます。
人物の切り抜きや背景へのなじませは、日常的に行う基本作業だからこそ、やり方をアップデートしたときの恩恵(タイムパフォーマンスの向上)が最も大きくなります。
かつては数分〜数十分かけていた職人技の工程が、今や「背景を削除」+「調和」の組み合わせにより、実質20秒足らずでプロクオリティに仕上がります。
余った時間は、よりクリエイティブな構図の検討やデザインのブラッシュアップに使いましょう。ぜひ、次回の作業からこのフローを試してみてください!