チュートリアル記事初級10 分

スタイルとモジュールによるシネマティックなルック構築【カラーグレーディング入門⑤】

カラーモードに搭載された「スタイル」と「モジュール」は、「専門知識がなくても直感的に本格的なルックを作れるようにする」という狙いのもと設計されています。
従来のLUTのような、後からの微調整が難しい破壊的なフィルターとは異なり、各モジュールは非破壊でいつでも柔軟に順番の入れ替えやカスタマイズが可能です。これにより、映画のような豊かな質感(シネマティックルック)を、マウスの感覚的な上下左右の操作だけで美しく作り出すことができます。
今回は、進化したルック構築を可能にするモジュールの使い方と、カスタムプリセットの保存から実務への応用ワークフローまでを詳しく学びます。

作業に入る前に、サンプルファイルをダウンロードします。
本素材は学習目的のために限り使用することができます。

2026年8月時点ではコントラストキットやフィルムカラーなどのモジュール使用時はカラーマネジメントパネルのシーケンスカテゴリ「プリセット設定」を「ダイレクト Rec.709」に設定して、ご使用ください。ダイレクト Rec.709に設定したプロジェクトファイルもご用意しましたので、チュートリアル内容を学習する際は、そちらをご使用ください。

学習内容

カラーモードにおける「スタイル」と「モジュール」の基本概念(00:00)

ワンクリックで映画風のルックを表現できるプリセット群(スタイル)と、特定のカラーエフェクトを個別にレイアウトして扱える「モジュール」の基本概念を学びます。お気に入りのLUTを適用する方法についても解説します。

フィルムのようなSカーブを再現する「コントラストキット」と黒潰れを防ぐ「フレア」(02:33)

フィルム特有の濃度変化と滑らかなハイライトを再現する「コントラストキット」モジュールの使い方を学び、マウスの上下左右でピボットや範囲を直感的に操る方法を解説します。また、暗部を繊細にコントロールして黒つぶれを解消する「フレア」モジュールの活用方法についても学びます。

映画の質感を驚くほど直感的に再現する「フィルムカラーモジュール」(04:51)

ネガフィルムとプリントフィルムのシミュレーションを組み合わせ、90種類以上の映画フィルム独特の濃度や色味、トーンを再現する「フィルムカラー」について学びます。マウスの操作だけで、フィルム効果全体の強度やミッドトーン、ハイライト、シャドウのコントラストを細やかに調整する手法をマスターします。

オリジナルスタイルの保存と、異なる撮影素材への完璧な微調整(07:17)

いつでも使い回せるように自分だけのプリセットスタイルとして保存する手順を学びます。プリセット適用後、撮影環境が異なる別の素材に対しても、クリップレベルの微調整でカラーを馴染ませる仕上げのワークフローを解説します。


インストラクター

佐川正弘 (SG)

2026年8月24日

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