このチュートリアルでは、Premiere Proの「エッセンシャルサウンド」の「ノイズ軽減」を使って、動画の音声を聞き取りやすくする方法を解説します。まずは、下の1分動画で制作工程を確認してください。
本チュートリアル内で使用する主な機能
エッセンシャルサウンド、ノイズ軽減
以下が大まかな流れです。
Premiere Pro を起動し、新規プロジェクトを作成する
素材を読み込む
タイムラインにビデオ素材を追加する
ノイズを軽減する
声のみを聞き取りやすくする
別の方法でノイズを除去する
作業に入る前に、練習用サンプルファイルをダウンロードしておきましょう。
Premiere Pro を起動し、スタート画面の「新規プロジェクト」をクリックします。

「新規プロジェクト」画面が表示されたら、プロジェクト名と保存先を指定します。
「読み込みモードをスキップ」にチェックを入れ、[作成] をクリックします。

Premiere Proの編集画面が立ち上がったら、ワークスペースを「エフェクト」に変更します。

「ファイル」→「読み込み」から、ダウンロードした練習用サンプルファイル「sozai」を選択して、「読み込み」をクリックします。「プロジェクト」パネルにファイルが追加されます。

「プロジェクト」パネルで「Clip_01.mp4」を選択し、右クリックから「クリップに最適な新規シーケンス」を選択。シーケンス名を「noise_edit」に変更します。

会話の中にあるノイズ(今回は車の走行音)を軽減させるために「ノイズを軽減」を適用していきます。
タイムラインの[A1]の空白の部分をダブルクリックしてオーディオの波形図を見やすく表示します。

「Clip_01.mp4」選択します。「エッセンシャルサウンド」パネルから「編集」を選択し、「会話」を適用させます。

「会話」のプリセットから「ノイズの多い対話のクリーンアップ」を選択します。

エッセンシャルサウンドの「修復」を選択し、パネルを表示させます。この中の「ノイズを軽減」にチェックが入ってることを確認したら、この数値を「4」に変更します。この時、ノイズの量(車の走行音など)によって数値が変動しますが、今回は「4」とします。

必要以上に数値を上げると、声が潰れてしまいますので注意が必要です。
リバーブ(残響音)を調整します。
会話を聞き取りやすくするために、「エッセンシャルサウンド」パネルの「修復」から「リバーブの低減」にチェックを入れ、数値を「3」に設定します。

次に「エッセンシャルサウンド」パネルの「明瞭度」にチェックを入れます。
「EQ」(イコライザー=音質の補正や調整)を選択しプリセットの中から「わずかなブースト(女性)」を選択し、「量」の数値を「8」に設定します。

タイムライン上の「Clip_01.mp4」を右クリック「オーディオゲイン」を選択します。

「オーディオゲイン」内の「最大ピークをノーマライズ」を選択し「0 db」であることを確認したら[OK]を押します。

別の方法で、ノイズを除去するフローもご紹介します。
「プロジェクト」パネルで「Clip_01.mp4」を選択し、
右クリックから「クリップに最適な新規シーケンス」を選択。
シーケンス名を「noise_edit_2」に変更します。
「Clip_01.mp4」を選択します。「エッセンシャルサウンド」パネルから
「編集」を選択し、「会話」を適用させます。
「会話」のプリセットから「バランスの取れた女性の音声」を選択します。

エッセンシャルサウンドの「修復」から「ノイズを軽減」を選択し、
この数値を「3」に変更します。

「明瞭度」から「ダイナミック」を選択し、この数値を「3」に変更します。

タイムライン上の「Clip_01.mp4」を右クリック「オーディオゲイン」を選択します。

「オーディオゲイン」内の「最大ピークをノーマライズ」を選択し「0 db」であることを確認したら[OK]を押します。

今回は、Premiere Proでノイズ除去の方法をご紹介しました。この方法を応用して様々な場面に利用してみてください。