スイス人と日本人の両親を持つヴァイオリニスト。2018年ベルリン国際音楽コンクール金賞、2017年Michael Hill国際バイオリンコンクール入賞、2017年Verbierフェスティバル「Prix Rotary」Verbier St-Bernard入賞、2017年TONALi-Violinコンクール室内楽賞受賞、2016年国際Louis Spohrコンクール入賞、2016年国際Arthur Grumiauxコンクール入賞、欧州青年音楽コンクール（EMCY）入賞、スイス国立青年音楽コンクール最優秀賞3回受賞、その他多数の受賞歴を持つ。

クラシック音楽とポップカルチャーの架け橋として、若い世代にクラシック音楽への関心を広げることを使命としている。ソーシャルメディアで人気を博し、YouTube、Instagram、Facebookのフォロワー数は20万7千人を超える（2020年9月現在）。 2015年、自身初のSONY RCA Red Seal録音、G. Tartini作曲「悪魔のトリル」を含む、CD『Italian Journey』がリリースされた。

ソリストとしてオーケストラとの共演多数。Camerata Zurich、Opole Philharmonic Orchestra、Neues Orchester Basel、Chamber Symphony Hamburg、New Zurich Orchestra、Nota Bene Orchestra and the Göttinger Symphony Orchestra、Academy of Music（Franz Liszt）Weimarオーケストラほか、指揮者のPrzemyslaw Neumann、Daniel Zimmermann、Nicolas Pasquetらと共演した。室内楽アンサンブルでも活躍。Ray Chen、Julien Quentin、Louis Schwizgebel、Barbara Buntrock、Suminaの姉であるチェリストのSayaka Selinaなど、多数のアーティストと共演している。

ソリストとしても演奏多数。ドイツ、ミュンヘンのガスタイクでの演奏はバイエルンラジオ局（Bayerischer Rundfunk）で生放送された。横浜みなとみらいホール、東京ヤマハコンサートホール、中国深圳コンサートホール、台北エスリートホール、ザルツブルクのモーツァルテウムなどの主要ホールのほか、Menuhin Festival Gstaad、Musikfestival Werdenbergなどのイベントでも演奏している。最近はソリストとして、米国、スイス、日本などで活動している。DRS2スイスラジオのラジオ放送でも演奏を聴くことができる。

ブルクハルター財団から多大なる支援を受け、ドイツ楽器協会のGerd-Bucerius-Scholarship奨学生となる。また、Migros Culture Percentageの奨学研究賞と
 
スイスLYRA財団の奨学金も授与された。

1997年、スイスチューリッヒで生まれ育つ。チューリッヒ音楽院でSimone Zgraggenに10年間師事した後、Philip Draganovのクラスへと移る。ドイツのベルリンにあるハンスアイスラー音楽大学でAntje Weithaas教授指導のもと、21歳で学士号を取得。ニューヨークジュリアード音楽院でCatherine ChoおよびSylvia Rosenbergの指導のもと修士号を取得した。

このほか、スイスのVerbier Festival Academy、オーストリアのSommerakademie Mozarteum、フランスのPablo Casals Festivalなどでも学び、Ana Chumachenco、Aaron Rosand、Pamela Frank、Roland Vamos、Boris Kuschnir、Mihaela Martin、Pierre Amoyal、Ulf Hoelscher、Igor Ozim、Pavel Vernikovらに師事。

2016年よりDeutsche Stiftung Musiklebenの奨学金を受ける。Antonio StradivariとOmobono Stradivari作のヴァイオリン（1707年、Cremona）をストラディヴァリウス財団より貸与されている。